前回は整理についての基本を考えてみました。
整理は、きわめて簡単にまとめれば
「必要なもの」を「最適な場所」に置く。
という形を作り上げる事が目標になります。
今回は「モノ」はどのように整理すべきなのか、について考えてみながら、「情報」の整理との差についてもみていきたいと思います。
国内文房具大手メーカーのコクヨのウェブサイトに「コクヨのヨコク」という面白いページがあります。その中にある「「整理」と「整頓」の違いを考えることから掃除は始まる」というページから少し引用してみます。
「整理」とは理をもって整えること。理とは、論理、体系のことです。仕事を体系化して、必要な位置に必要なものが配置されていれば、手と頭が連動して最短距離を動き、無駄なものを触ることもありません。散らかる率はぐっと下がるはず。
(中略)
優れた料理人は必要なものを最適な位置にスタンバイさせていて、使ったらそこに戻す。てきぱきと作業は進み、キッチンが散らかる間もなく、美味しく見た目も美しい料理が仕上がっていきます。料理にはどんな順序で何が必要になるか、シェフの頭に体系が叩き込まれているからです。
今回は「整理」について考えていきたいと思います。
非常に刺激的な一冊。まずはそう評価するべきでしょう。
序文をあのビルゲイツが書くこの本は「ライフログ」を先駆的に実践する著者が自らの体験とともに「ライフログ後」の世界の可能性について言及されています。
帯には、
「見聞きしたもの、位置情報、体の状態まで、全てをデジタル化すれば世界が変わる!」
とあります。そういった記録を残していく事によって私たちは完全記憶(トータル・リコール)を手にする事ができます。
それはあまりにもやり過ぎだろう、という声もあるでしょう。あるいは待ち望んだ未来がやってきたと感じる人もいるかもしれません。どちらにせよ、世界は徐々に「ライフログ」的な世界に足を踏み入れています。
ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice 10)
ゴードン ベル, ジム ゲメル早川書房 ( 2010-01-25 )ISBN: 9784153200104おすすめ度:
40年前と比べて、私たちを取り巻く「情報環境」は大きく変化しました。情報を入手するのは新聞・書籍や論文からだけ、という時代からネットを介する事で一個人がほぼ無料に近いコストで様々な情報にアクセスできるようになっています。
そういった環境の変化の中で、情報を扱う技術や接し方も変化せざる得ない状況です。もし昔のやり方のまま、この情報化社会に立ち向かおうとすれば、たちまち情報の波に飲まれてしまうでしょう。
実は、昔から世の中に存在する「情報の総量」は人間が一生で扱いきれるキャパシティーをはるかに超えていました。ただ、昔はその情報と個人とが切り離されていたので、このような問題について考える必要はありませんでした。
しかし、今では普通に生活しているだけでもかなりの量の情報が個人に向かって流れ込んできます。それはある種便利さの象徴でもありながら、我々を煩わせる要因の一つとしても考えられます。
今回はそのような深化した情報化社会の中で、旧来の「インプット」「アウトプット」にどのような変化が必要なのかを考えてみたいと思います。
「どうすれば文章力をあげることができますか?」
と、私が誰かに尋ねられたとしたら次の二点をあげます。
・読むように書く事
・書くように読む事
すでに文章を書いている方には当たり前のことかもしれません。しかし、この基本的なことについて触れられているのをあまり見かけないので、今回はこの二つについて考えてみたいと思います。
知的生産と「文章」の関係はたいへん深いものです。
知的生産において情報を仕入れる場合は、文章からのインプットがメインになります。
書籍、論文、新聞、これらはほとんどが文章から成り立っています。逆に言うと、誰かにインプットしてもらいたい情報を出す場合は、文章の形でその情報を出す事がベストの選択でしょう。
今回は、「知的生産」における「基本の文章術」について考えてみたいと思います。
参考にする一冊はこちら。
理科系の作文技術
木下 是雄中央公論新社 ( 1981-01 )ISBN: 9784121006240おすすめ度:
この本の中で「理科系の仕事の文章」を書くときの心得として以下の二つがあげられています。
(a)主題について述べるべき事実と意見を十分に精査し、
(b)それらを、事実と意見とを峻別しながら、順序よく、明快・簡潔に記述する
この本はフリーランスの先輩が示してくれた、これからの社会で生き残るためのアドバイスがつまった一冊です。それはこれからフリーランサーとして働きたい人も、すでにフリーランサーとして生計を立てている人も、企業で働いているビジネスパーソンも、さらに裾野を広げれば大学生にも役立つ一冊といえるかもしれません。
ネットがあれば履歴書はいらない (宝島社新書)
佐々木 俊尚宝島社 ( 2010-01-09 )ISBN: 9784796674850おすすめ度:
佐々木氏が主張する、今後の社会で生き延びていくための基本的な戦略を要約するとこうなります。
専門性をもって、それをアピールする。
意外に簡単にも見えますが、この戦略が持つ意味は非常に重要です。
今の日本社会は徐々に不安定さを増してきています。それは今まで働く人の大部分が頼りにしてきた「会社」が安定では無くなってきたことが原因でしょう。そのような社会の中で生きていくには「自分自身」を頼りにするしかありません。それが専門性を持つ、ということの意味です。
溢れかえる情報に押しつぶされそうになっていませんか?
毎日受信箱に溢れるメールにウンザリ。ウェブサーフで面白そうな情報を見つけるけど記憶には残らない。いったい何のための情報なんだか・・・
もし、そんな感覚を覚えておられるならば、前回紹介した『グーグル時代の情報整理術』に出てくる、「えり分け」と「繰り返し」という二つのテクニックが使えるかも知れません。
グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice 9)
ダグラス・C. メリル, ジェイムズ・A. マーティン早川書房 ( 2009-12 )ISBN: 9784153200098おすすめ度:
知的生産にとって「情報」とのお付き合いは切っても切れないものです。
もし、あなたが「完璧な整理術」を身につければ全てがコントロールできる、と考えておられるならばぜひこの一冊を読む事をおすすめします。
グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice 9)
ダグラス・C. メリル, ジェイムズ・A. マーティン早川書房 ( 2009-12 )ISBN: 9784153200098おすすめ度:
著者のダグラス・C・メリルはGoogleのCIOをつとめた人物。Googleという巨大な組織を管理してきたその人が語る情報整理術の20の原則が本書の大きなテーマです。
情報整理に関しての本はさまざま発売されていますが、この本が持つ雰囲気はそれらの本と少し異なっています。この本の中では「完璧な整理術」など一つも提唱されていません。むしろ、そんなものは存在しない、というスタンスで著者は話を進めていきます。
あけましておめでとうございます。正月も三日目ですね。新しい年に向けていろいろ計画されている方も多い事でしょう。計画だけではなく実現したい事や、少し考えてみたいアイデアなども思いつかれたかもしれません。
去年に手持ちの情報を整理してさっぱりされた方は、今年一年の自分の思考を整理していくために「メタ・ノート」を作る習慣を設けてみてはいかがでしょうか?