-
書評
「ふりかえりハックス」のふりかえり
12/5(金)は、大阪にて以下のセミナーでした。 » 関西ライフハック研究会 Vol.8〜ふりかえりハックス 新刊『成功ハックス』の内容をベースに、今年1年をふりかえり、来年の目標設定のための取っかかりを得るところまで、ワークを交えて1時間お話させていただきました。 成功ハックス 青春出版社 発売日:2008-11-22 おすすめ度: amazon.co.jpで詳細をみる (Amazy) 関西ライフハック研究会(略して関ララ)には、昨年10月24日(金)の「関西ライフハック研究会 Vol.3〜伝える技術:プレゼンテク」以来の参戦でした(その前後の勉強会はこちら)。 -
書評
来年こそ目標を達成するための5つの準備
1.毎日5分だけ「やりたいこと」と「やりたくないこと」を書きだす 2.ネガティブパワーを推進力にする 3.達成できたこととできなかったことをリストアップする 4.「本当にやりたいこと」を知る 5.「今すぐできる部分」を見つけ出す 『成功ハックス』より 成功ハックス 大橋 悦夫 青春出版社 2008-11-22売り上げランキング : 214 おすすめ平均 ハックスの究極の姿ここにあり読んだ後に行動する本 Amazonで詳しく見る by G-Tools この5項目は、当「シゴタノ!」の管理人・大橋悦夫さんの近刊からの抜粋ですが、書籍のタイトルは「成功ハックス」となっています。つまり、上記の5項目は、本来であれば「成功するための」ハック集なのであって、単に「年頭の目標を貫くための5項目」ではありません。が、実は同じような目的で使用可能なのです。 -
書評
人間関係に疲れた時の6項目
1.とにかく批判しない、承認する、を徹底する 2.外的コントロールを排除する 3.「気持ちはわかる」と言う 4.ほめずに承認する 5.自分で自分を承認する 6.相手に期待しない 人間関係にうんざりしたときに読む本 杉本 良明 日本実業出版社 2008-10-30売り上げランキング : 9014 おすすめ平均 対人関係の進化系人間関係にうんざりしている人へ、、、人間関係の悩みが解決する一冊です Amazonで詳しく見る by G-Tools -
書評
「ブログを7つ失敗して体得したキャラ設定のコツ」(紹介)
2001年当時というのは、いわゆるテキストサイトの時代で、「侍魂」とか「日記猿人(ばうわうさん)」とか、人気サイトがたくさんあって、自分でもいつかそういうサイトの管理人になりたいな、という想いがありました。でも、結局それに憧れてブログを始めても、続かない。7つのブログをつぶして、ようやく見つけたのが今のブログで、要は未来の自分のために、今日の自分が仕事で得た気づきとか方法を残しておこう、という目的で始めました。 Web担当者Forumでの「いしたにまさきのブロガーウォッチング」にて、ブログをテーマにいしたにまさきさんと対談させていただきました。 聞き上手・引き出し上手ないしたにさんにうまく乗せていただいて、白紙の原稿に向かっていたのではなかなか出てこないような、普段は意識することがそれほどなかったブログに対する想いをうまく言葉に引き揚げることができたかな、と思っています。 -
書評
成功法則が腑に落ちていない人のための1冊
成功法則が明らかになっていながら、どうしてその法則に則った行動をとる人が、こんなにも少ないのか? それは、先ほど述べた2つ目の理由の「腑に落ちていない」ことが原因だと考えます。 腑に落ちていない……つまり、確信していないわけです。それは、本に書いてある内容に対して確信できないのかもしれませんが、もしかすると読んだ本人が自分自身に対して自信が持てないからなのかもしれません。 人は自信が持てないことをめったにやるものではありません。宝くじを購入する人は、「もしかしたら、当たるかも」と考えるから買うのであって、「絶対、当たるわけない」と思う人は、まず宝くじを買うことは無駄であると考えます。 今回ご紹介する『宇宙を味方にしてお金に愛される法則』は、そのタイトルからして少し引いてしまうかもしれません。原題は、 “You Were Born Rich” つまり、「人は本来裕福である」ということです。 特に日本人はお金に対するタブー意識が高いため、なかなか本書のようなタイトルは敬遠されがちかもしれません。それは僕にとっても同じです。それだけに、実際に読んでみて、内容とのギャップ(いい意味で)に驚かされました。 -
書評
『成功ハックス 仕事がうまくいく人の35の必勝パターン』が明日刊行です!
最初はまったくイケてなかった主人公が成長していく姿を見て、読者は自然と自分に重ね合わせるようになります。そして、自分自身もすでに成功したような錯覚に陥るのです。それは、「スパイダーマン」や「バットマン」など勧善懲悪ものの映画を観終えて映画館を出た直後の心境に似ています。得も言われぬ全能感に満たされるのです。 もちろん、これはあくまでも「疑似」体験ですから、本を閉じれば過酷な現実が戻ってきます。本来であれば、成功本が教える方法論やノウハウに従って行動を起こすべきところですが、一度味わった全能感は忘れられず、次の成功本に手を伸ばしてしまいます。 これでは、合格体験記を読みあさっていっこうに勉強を始めない受験生と同じです。その行き着く先は、…あえて書くまでもないでしょう。そうならないために、合格体験記は脇にどけて、今すぐにその実践に取りかかる必要があるのです。合格体験記を読む側ではなく、むしろ書く側になるために。 明日、11月22日(土)(良い夫婦の日!)に夫婦とはまったく関係ない以下の新刊が発売になります。 成功ハックス 青春出版社 発売日:2008-11-22 amazon.co.jpで詳細をみる (Amazy) -
書評
マネー本を選ぶ時間がない人のための厳選50冊、を30分で読む
嘘だと思うかもしれませんが、「チャートで未来の株価は予想できません」し、「経済評論家の未来予想もさっぱり当たらず」「財務分析からでも未来の株価は正確に予想できません」し、「株式投資は本質的にギャンブル」なのです。 これらのことを、ここ半年で都内の大型書店に片っ端からマネーや投資、経済に関する本を注文しては読み、注文しては読みして、完全に検証して、この一冊にまとめました。 結論から知りたければ本書180ページから読んでみて下さい。 ここ3ヶ月ほどの間に僕自身が読んだ本の約15%は、ある2冊の本で紹介されていたものです。15%というのは具体的には11冊なのですが、この11冊はいずれも「当たり」でした。残りの85%の「勝率」とはまったく比較になりません。 その「ある2冊の本」とは次の2冊。 成功本50冊「勝ち抜け」案内 How to Improve Your Reading Skills for Success in Life (Kobunsha Paperbacks Business (013)) 光文社 発売日:2008-01-24 おすすめ度: amazon.co.jpで詳細をみる (Amazy) 成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内 (Kobunsha Paperbacks Business 20) 光文社 発売日:2008-08-23 おすすめ度: amazon.co.jpで詳細をみる (Amazy) 「当たり」だった11冊の内訳はさておき(この中に含まれています)、とにかくこの2冊の本を通じて、著者の眼の確かさに唸らされていたところへ、その著者ご本人より第3作を献本いただきました。 -
書評
きっちりと人生設計するための7箇条
1.人生設計の必要性を確認する 2.「自分年表」を作る 3.将来の収支の予測を大まかにでも立てる 4.出会いたい人とは「ナンパ」して知り合いになる 5.ブログで表現力を身につける 6.やりたいことを「やりたい」と言っておく 7.トラブルにあったら「政治的な正しさ」に気をつける 理系のための人生設計ガイド (ブルーバックス 1596) 坪田 一男 講談社 2008-04-22売り上げランキング : 11796 おすすめ平均 純研究者の道しるべ研究者になる前に読んで欲しい本好きな研究をするためにも Amazonで詳しく見る by G-Tools -
書評
望むキャリアを手に入れるまでの6つのステップ
1.「依存者・犠牲者」ではなく「創造者」になる(p.89) 2.「今の、ありのままの自分」を客観的に把握する(p.93) 3.「自分がどこに行きたいのか」を見つける(p.96) 4.望むキャリアのイメージを明確に描く(p.98) 5.望みの実現を信じ、イメージし続ける(p.106) 6.行動を変える 今回ご紹介する『生まれ変わっても、この「仕事」がしたい』は、その名からわかる通り、いわゆる「キャリア本」です。 キャリア(≒生きる道)は、それこそ人の数だけありますから、そこには正解はありません。自分にとってしっくり来るかどうかがすべてなのです。 そうなると「自分にとってしっくり来る」ような選択ができる技術が求められます。野球でいえば、自分にとって打ちやすい球を見極め、確実に打ち返す「バッティング力」です。 今回はその技術の外枠にあたる部分を、本書の「キャリア実現の手順」を手がかりに6つに分けてご紹介します。 -
書評
ちょっとした7つの勉強のコツ
外山滋比古さんが「勉強のコツ」を、わかりやすいエッセイ調でまとめた文庫。本書のもとは、すでに2000年に出版されたものですが、加筆・修正もありますし、「古い」という印象はありません。非常に読みやすい本です。 本書を読んですぐに感じられるのは、「実に人間らしさ」があふれていて、世の中にはそうそう「スーパーマン」はいないということです。結果としてスーパーマンに見える人たちは、効果的な工夫に余念がなく、徹底しているということだと思い知らされます。 1.朝飯前にやってしまう 2.勉強部屋を用意する 3.立って勉強する 4.頭を冷やす 5. かすかな音楽を聴く 6. 歩きながら考える 7. 頻繁に休憩を入れる ちょっとした勉強のコツ (PHP文庫 と 7-13) 外山 滋比古 PHP研究所 2008-11-04売り上げランキング : 5467 Amazonで詳しく見る by G-Tools -
書評
上海はシゴタノか?(序)
以下でご紹介した平川理恵さんが最近作られた新会社の企画で、上海に来ています。 » 「楽」に生きるための3つのステップ〜平川理恵さんとランチオン! 中国ビジネス研究会 トップページ via kwout 僕自身は中国進出のような大それたことは何も考えていないのですが、とりあえずこういう機会でもないと中国には来ないかな、ということで、勢いのままに。 以下のエントリーで書いた「海外案件」とはこのことです。 » 世界に通用する自分になるための17のチェックポイント 余談ですが、僕自身、この本を読む直前に、ある人からお誘いいただいた「海外案件」があったのですが、急な話であり、また自分にとって未知の話でもあったため、迷っていました。でも、本書を読んで、とりあえず受けてみることに決めました。 -
書評
朝の10分で「やる気」をチャージする「POWER YOUR MORNING Podcast」
仕事が忙しいとなかなかじっくりと本を読んだり勉強したりといった時間が取れないものです。 そんな中、以前からその存在は知りつつもなかなかタイミングが合わずにキャッチできていなかったのが、J-WAVEの早朝の番組「WAKE UP TOKYO」の「POWER YOUR MORNING」というコーナー。 文字通り、「あなたの朝に元気をチャージ」というテーマで各界の著名人がビジネスの教訓を語るのですが、番組自体が早朝5:00〜7:00ということで、夜型な僕には視聴の難しいコンテンツだったのです。 そこで、ラジオサーバVJ-10を入手して、ハードディスクに予約録画をするようにしていたのですが、今度は「聴く時間がない」という自由人ぷりに、我ながらあきれていたところで、これを知りました。 -
書評
コーヒーで気分を良くするための4か条
何だ、カフェインか、といわれそうですが、カフェインの適量摂取ということは、あまり問題にされません。カフェインには覚醒効果があるのです。ただし、多くの日本人は、過剰摂取しているために、その恩恵を自覚できずにいます。とりあえずは、一日で良いから適量摂取を試みてみましょう。 1.薄めのコーヒーを2杯飲むようにする 2.カフェイン摂取適量は200〜300ミリグラム 3.夕方5時以降は飲まない 4.自分の摂取量をチェックする 脳と心をあやつる物質―微量物質のはたらきをさぐる (ブルーバックス) 生田 哲 講談社 1999-10売り上げランキング : 9104 おすすめ平均 化学の知識のない一般読者にも理解しやすい本心療内科・精神科の患者は必読の書。脳科学の基礎知識を得るのに最適 Amazonで詳しく見る by G-Tools -
書評
10月に読んだ本
今月読んだ本の中から、読んでよかった本を10冊とりあげさせていただきます。今は本がたくさん発行されていますので、参考程度にお読みいただければ幸いです。 -
書評
読んだ本の内容をチームで共有する方法
先日、以下のお二人と会食してきました。 ●読者数18万人を超えるメルマガ「プレジデントビジョン」発行人であり、 モバイル広告代理業のライブレボリューションを経営する増永寛之さん ●一橋大学在学中に公認会計士試験に合格し、その後26歳で 30万部のベストセラー『会計のことが面白いほどわかる本』を世に出した天野敦之さん (以下のエントリーでご紹介した『君を幸せにする会社』の著者です) » 勉強熱心なビジネスパーソンをドキッとさせる『君を幸せにする会社』 ▼会食レポート: ・理念主義経営 (増永さん) ・No.076 まさにクマ太郎を実践されている会社(天野さん) お二人ともにそれぞれの分野で突出した実績をあげられている方々だけに、興味深いお話をおうかがいすることができました。 たくさん出た話題のうち、「なるほど!」と思えた、増永さんの会社で実践されているという「読んだ本の内容をチームで共有する方法」をご紹介。 -
書評
自分にとってしっくりくる「一番」になるための5つの指針
人が面倒くさがる仕事がいちばんやりがいがあって、楽しく、報酬もでかい。得られる信用も絶大である。僕は社員に、ことあるごとにそういって、人が面倒くさがる仕事に挑戦することを奨励しています。 なぜなら、僕自身、面倒だなあと思っていた仕事に挑戦して、結果的にそれが大きな飛躍につながった経験があったからです。(p.116) その「大きな飛躍」とは、「モーニング娘。」の成功を指します。つまり、上記の「僕」とは、つんく♂さんのことです。 今回ご紹介する『一番になる人』には、「どうせ芸能界の話でしょ」という思い込みが次々と覆される、著者の仕事に対する直向きな考え方が紹介されています。 特に印象に残ったのは、年長者に対する敬意が随所に見受けられること。特に子供時代の「じいちゃん」から受けた教えが人生に大いに影響を与えたようです。 本書はタイトルにある通り「一番」にこだわっているのですが、読み進めるうちにそれは「ナンバーワン」というより「オンリーワン」であることに気づきます。自他共に納得のいく「一番」になるためにはどうすればいいか。 僕なりに5つの指針が読み取れましたので、ご紹介します。 1.「一番」までのプロセスを細かく分解する 2.自分にとっての「一番」を探求し続ける 3.今のままでは「一番」になれないことを受け入れる 4.偽物の「一番」に注意する 5.「一番」は自分で見つける -
書評
「心に刺さる」アイデアを発想するための6つのチェックポイント
1.シンプルか? 2.意外性があるか? 3.具体的か? 4.信頼性があるか? 5.感情に訴えるか? 6.ストーリー性があるか? 『MADE to STICK』より。 -
書評
これ以上メールに時間を取られたくない人のための1冊
メールに対する関心の高まりを肌で感じながら、確信していることがあります。 今、何よりも求められているのは、相手の意図を汲み取り、心を動かすレスポンスをする能力。 つまり「コミュニケーション力」である、ということです。 (中略) 適切な答えが欲しければ、適切な質問をすること。 いい返事が欲しいなら、いい投げかけをすること。 これはコミュニケーションの鉄則であり、メールの原則です。 この原則を学び、ビジネスの中に仕組みとして取り入れることができれば、今あなたが直面している課題を解決できるはずです。 今回ご紹介する『コストゼロで人脈と売上を増やす仕事の仕組み』という本は、日本で唯一のメルマガ専門コンサルトとして活躍する著者が、営業活動を行わず、メールだけで4年間で4000社を超える顧客を獲得したノウハウを披露した一冊。 パソコン通信時代から今にいたるまで、かれこれ14年以上もメールを使い続けている僕としては、その使い方について、それなりに自信を持っていました。でも、やはりプロは違います。本書を読み終えた今、その慢心を猛省するとともに、さっそくメールの設定変更をしたり、チェックリストを作ったりしています。 そのうちの一部をご紹介。 -
書評
その「勉強法」はあなたに合っていますか?
スタディースタイル ライフハックス勉強法 (Dream skill club)佐々木正悟学習研究社 2008-10-15 by G-Tools 新刊上梓のお知らせです。 自分の「勉強本」としては、2冊目になります。タイトルも似ていますが、テーマは違います。 人が違えば脳の構造が違い、脳が違えばその働きが変わります。 が、勉強法というのものはどうしても、ある人の信じる「モデル」に基づいた方法論であるため、そこに特定の「偏り」があることは仕方がないことです。 本書はその「偏り」がどう偏っているかを見分けるための、視点を提供したいと思って書きました。 -
書評
ストレスに負けないための4つの対策
1.休めるかぎり休む 2.親しい人と会話する 3.余計な心配を一切しない 4.運動する 参考資料『ストレスとはなんだろう』 今、ちょっとした腸炎で苦しんでいるため、自戒を込めたリスト。 実は上記4項目は「理想」であって、そう簡単にできることではありません。もちろん、特に目新しい条項ではありません。しかし、この4項目に近づけられれば、心身を苛烈に痛めつけずに済むはずです。 -
書評
茂木健一郎が答える―どうすれば、「やりたいことがやれる」ようになるのか?
1.入力と出力のバランスを取る 2.仕事を早めにリリースする 3.情報整理より知的創造 4.身体を使う 茂木健一郎『脳を活かす仕事術』より -
書評
仕事がイヤになってしまった時に効く「いい気分」のつくり方
本というのは、著者の人生経験の“縮刷版”のようなものだと感じることがあります。そこには、著者のもつ有形無形の経験がぎっしりと詰まっているからです。 読者は、読書という行為を通して、この経験を受け取ります。読者の目には一人一人にそれぞれ特定の話題により強く反応するフィルタがはめ込まれているので、同じ本を読んでも受け取る刺激が異なります。 そんなことを考えさせられたのが今回ご紹介する『「いい気分」セラピー』。 たくさんの「いい気分」になる“ハック”が紹介されているのですが、僕のフィルタに響いたものをいくつかご紹介。 -
書評
夢をかなえる女子大生会計士の事件簿だゾウ
「借金して得たお金はいずれ返さなきゃいけないから借入金。ギャンブルで得たお金は不確実性が高く今後は期待できないから一時所得。働いて得たお金は今後も期待できるから安定収入──人はこうしてお金に色をつけて人生を生きているの」 (中略) 僕たちの仕事は、『お金に色をつける仕事』だったのか……。 「利益というのは、会社の実力を表すための色づけよ。自社株は自分たちが自由に発行できるのだから、利益に含めると会社の実力が正しく見えなくなるじゃない。自分で作ったテストで100点をとっても、実力には含めないのと同じことよ」(p.174) ベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』、『食い逃げされてもバイトは雇うな』の著者によるシリーズ小説『女子大生会計士の事件簿』。すでに第5弾という人気シリーズですが、恥ずかしながら僕自身は同シリーズを読むのは今回が初めて。 それでも実にすんなりとストーリーに入っていくことができました。というより、ぐいぐい引き込まれたというほうが実態に近いです。 -
書評
勉強熱心なビジネスパーソンをドキッとさせる『君を幸せにする会社』
文章を書くうえで気をつけるべき心がけがいくつかありますが、その中で僕自身、掲げているだけでなかなか実践できていない心がけがあります。それは、 「中学生が読んでもわかるような文章を書く」 こと。 どんなに良いことが書かれていても、それが難解でわかりにくいものであれば、そこに込められているメッセージが多くの人に伝えられることはないでしょう。 逆に言えば、中学生が読んでもわかるくらいに平易な文章を目指すことは、書いた文章に影響力を宿らせるための1つの手段となりえます。多くの人に浸透させる力を持つからです。 そんな中、本当に中学生でも読めるビジネス書に出会いました。 -
書評
「達人」の自己チェックリスト
1.自分に合った方法を選んでいるか? 2.なぜその方法で仕事しているのか? 3.その方法で仕事をすると、自己イメージが良くなるか? 4.仕事時間は適正か? 5.睡眠時間は充分か? ▼参考書籍 IT達人の仕事術IT media Biz.ID Amazonで詳しく見る by G-Tools 一般に「仕事の達人」と呼ばれる人は、実際どんなふうに仕事を進めているのか。好奇心だけからでも、興味深いところはあるでしょう。もちろん、実際の役に立つ、という意味合いも含めてです。 本当のところ、「達人の仕事術」は個々で全く別なのか、それとも何らかの共通点はあるのか。前者であれば、私たち自身に活かすことは難しいものの、後者であれば、自分の仕事条件や、現実に適用可能になります。 今回参考にした本を始め、類書を読んでいく限りにおいて、一読してそれとわかるほど「達人の仕事のやり方」に共通点はないものの、注意深く見ていくと、ほとんどの人たちに共通してみられる、「考え方のクセ」のようなものはあるようです。今回はそれを紹介していきましょう。 -
書評
チームの力を最大化させたいリーダーが学ぶべき「質問会議」という手法
あなたが所属するチームのリーダーはチームの力を最大限に引き出せているでしょうか? あなた自身がリーダーということであれば、それは自明のはず。 もし、引き出せていないとすれば、その方法を知らないだけかもしれません。 『質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?』は、そのための方法である「質問会議」について詳しく解説した一冊。 「質問会議」のベースである「アクションラーニング」というメソッドは、GE、モトローラ、ボーイング、IBMといった企業で導入されており、日本では「質問会議」という名前でトヨタ自動車、NEC、富士ゼロックスなどの企業で管理職研修に取り入れられているといいます。 「質問会議」の出発点は以下の課題意識。 いま必要なリーダーシップとは、解決策をチームメンバーから引き出すことのできる力です。リーダーは自ら答えをもたなくとも、メンバーが答えを発見できるような場や雰囲気をつくり出す必要があります。(p.38) チームの力を最大限に引き出す力をリーダーに宿らせるのが「質問会議」というメソッドの目指すところといえます。 -
書評
次の一歩を踏み出すための「現実起業」と「夢起業」
『新規事業がうまくいかない理由』という本を読みました。本書は、以前も繰り返し取り上げた『頭のいい人が儲からない理由』の著者による、テーマを「企業内起業」に絞り込んだ起業に関する心得とノウハウを解説した一冊。 » 常識を疑い、自分の頭で考え抜く » 「方法」は陳腐化するが「方向」は無限にある » 常識というウィルスを駆除する 本書は、いうまでもなく「企業内起業」すなわち企業内で「新規事業」として起業を目指すチームに属するメンバー、あるいはそのチームのリーダー、さらにはそういうチームをバックアップする本社サイドにいるサポーターに読んでいただきたい本ですが、実は、僕のように一人で仕事をしている人にとっても役に立つアドバイスが得られます。 さらに、「企業内起業」というものを明確にするために、一般の起業である「夢起業」(と名付けてみました)についても少しご紹介したいと思います。 -
書評
新しい脳力を身につけるための2つの戦略
・雨だれが石を穿つように少しずつ変えていく ・一点集中で一気呵成に変える 脳は堅牢なシステム 脳の特徴というと、一言では言えないほどいろいろあるのですが、このお話の中では特に堅牢性というものについてお話ししたいと思います。脳の堅牢性というのは、例えば多様な入力の形式があるにもかかわらず、一定の出力に安定させることが出来るというようなことを言います。 -
書評
苦手な仕事に取りかかるための3つの方法
1.できなかったときの「言い訳」を用意する(p.45) 2.「1分でやる量」を決める(p.53) 3.やるべきことに迷ったら人に決めてもらう(p.62) メルマガでも取り上げた『ライフハックス心理学』より締め切りは刻々と迫っているのに、いっこうに「その仕事」に取りかかれない。このようなピンチを切り抜ける方法を3つご紹介します。 -
書評
今週のレビュー:「仕事が楽しくなるチームの作り方」(予告)
» 今週のテーマ:仕事が楽しくなるチームの作り方(予告) 来る10月11日に行われる「パソナテックカンファレンス2008」の以下のセッションに登壇することになりました。 » チームハックス![特別編] 〜仕事が楽しくなるチームの作り方〜 ライフハックは個人で生産性をあげる手段として用いられます。ではこのライフハックをチームで取り入れたらどうなるのでしょうか?個人では限界があるところをチームで解決する。チームで生産性をあげるにはどのようなことが必要なのでしょうか? そこで今回はチームとして新しいイノベーションを起こし続けている面白法人カヤックの柳澤氏、株式会社エニグモの須田氏、田中氏、個人として多くのライフハックを実践し、チームハックについても研究している大橋氏と仕事が楽しくなるチームの作り方について考えます。 続きは編集後記にて。 -
書評
「良い習慣」を3ヶ月続ける方法
英語に限らず、およそ「技術習得の第一歩」を踏み出すために、とりあえず「3ヶ月続けなさい」とアドバイスしている本をよく見かけます。それらの著者の見解に従う限り、「3ヶ月間」というのは、少なくとも一定の成果を出すのに充分な期間と言えるのでしょう。 ただ、どうすれば3ヶ月続けることができるのか? これは問題として残ります。「3ヶ月くらい、とにかく続けろ!」という意見もあるかとは思いますが、世に「三日坊主」という言葉があるくらいですから、「3ヶ月間」は容易い継続期間とは思えません。 私はそういう疑問を抱いたので、とりあえずいくつかの「継続系」の本をあさって、その考え方を調べてみました。 -
書評
30万件の臨床例から導き出された「ほんとうのライフハック」57項目
今から3年前に100万部を超えるベストセラーになった『病気にならない生き方』を読みました。 全部で57項目におよぶ「病気にならない」ためのヒントや心がけが紹介されているのですが、その中から個人的に特におすすめしたい6項目を厳選。 1.その健康法は全体最適になっているか?(p.26) 2.そのクスリのリスクを把握しているか?(p.49) 3.ひとくちあたり30回以上噛んでいるか?(p.127) 4.食事の1時間前に水を飲んでいるか?(p.155) 5.こまめに5分の仮眠をとっているか?(p.181) 6.その運動は楽しみながら続けられるか?(186) -
書評
オーディオブックを仕事に活かすための10のポイント
電車やバスでの移動中は本を読みます。でも、乗り換えで歩いている最中は本が読めません。よほど面白い本なら歩きながらでも読んだりしますが、危険です。 乗り換えで歩いている時間というのは時間にすれば数分でしょう。でも、自宅から目的地までという移動全体で考えると、歩いている時間、少なくとも本が読めない時間というのは意外と長いのではないか、と思っています。 というより、実際のところ長いです。例えばドアツードアで片道45分の移動をする時、電車に乗っている時間、すなわち本に没頭できる時間というのは半分以下の20分足らず。 残る25分はコマギレに分断された徒歩の時間や階段を上り下りしている時間、あるいは売店でガムを買ったり、といったことに消えてしまっているのです。 日々消えていくこの時間を毎日積み重ねていくと、 25分×往復×週5回=250分(4時間10分) ということになります。 この時間を有効に活用する手段がオーディオブックです。 -
書評
世界に通用する自分になるための17のチェックポイント
17個はあまりにも多いので、5つのグループに分けました。 世界に通用するコミュニケーション 1.こちらの気持ちを相手に察してもらおうとしていないか?(p.24) 2.上下関係に頼っていないか、あるいは諦めていないか?(p.34) 3.空気を読みすぎて身動きが取れなくなっていないか?(p.43) 4.伝えたいことを「テキスト化」して表しているか?(p.66) 世界に通用する決断 5.判断の基準を、周囲がどうしているかではなく、自分がどうしたいかに置いているか?(p.74) 6.考える前に行動しているか、少なくとも行動しようとしているか?(p.88) 7.やる前に考えすぎていないか?(p.124) 8.「チャンス!」とあらば、すぐに動き出せるか?(p.159) 9.前例がないことを理由にチャンスを見送っていないか?(p.188) 世界に通用する戦術 10.与えられるのを待っていないか?(p.152) 11.緊張感(不安定)を避けて、安心感(安定)に逃げ込もうとしていないか?(p.136) 12.自分にしかできないことを追究しているか?(p.94) 世界に通用する戦略 13.今いる「次元」に留まったままで何とかしようとしていないか?(p.108) 14.あらゆる変化を自分に必要な「新陳代謝」として受け入れているか?(p.148) 15.長期的視野に立ってネットワークを育てているか?(p.166) 16.今やっていることは「人に負けない分野」を作ることに貢献するか?(p.182) 世界に通用する生活習慣 17.朝から仕事をしているか、あるいは夜中まで仕事をしていないか?(p.202) 以上、『自分をグローバル化する仕事術』より。 -
書評
今週のレビュー:リーダーのための「先読み力」
» 今週のテーマ:リーダーのための「先読み力」 『「先読み力」で人を動かす』を取り上げた以下のエントリーをたくさんの方に読んでいただきましたが、本書はリーダー(を目指す人)のための一冊。スケジューリングの具体的な方法がカラフルな実践例とともに紹介されているため、一見すると「個人向け」という雰囲気がただようのですが、後半からはこの方法論をチームで共有していくための、著者の実践と体験にもとづく手順が解説されており、参考になります。 » 初めてチームを任された人のための8つの心得 では、今週のレビュー。 -
書評
初めてチームを任された人のための8つの心得
「初めて」に限らず、常に「初心」を銘記するために。 1.その週に実施予定の仕事のうち優先順位ベスト5のタスクをメンバーに発表してもらう 2.ミーティングの議事録をメンバーに書いてもらう 3.間違っていても分かりやすい説明をする 4.相手の期待値のギャップをコントロールする 5.スコープ以外の仕事で「貸し」を作る 6.70%の力で仕事をする(100%出し切らない) 7.「あなたはどうしたいの?」とメンバーに繰り返し問う 8.相手を変える前に、まず自分を変える 最近読み終えた『「先読み力」で人を動かす』より。 -
書評
人脈を金に換えるための8つのポイント
1.「BCCで失礼」していないか?(p.32) 2.相手の名刺と外見のズレに注目しているか?(p.40) 3.人脈がある人を妬んでいないか?(p.44) 4.メールの長さはお互いにとって過不足のない長さになっているか?(p.59) 5.コンタクト履歴を残して振り返っているか?(p.139) 6.自分の名刺整理の方法に信念はあるか?(p.144) 7.断られてもめげずに挑んでいるか?(p.168) 8.参加を促す案内メールに個別にメッセージをつけているか?(p.180) メルマガでも取り上げた『金になる人脈』より。 -
書評
今週のレビュー:TOEICスコアの80%は基本とスピード、残る20%は○○
» 今週のテーマ:TOEICスコアの80%は基本とスピード、残る20%は○○ 今週は、TOEIC対策本である『英語嫌いの東大卒が教える私の英語学習法』についての以下のエントリーに人気が集まりました。 » 6ヶ月でTOEICのスコアを500点から900点に引き上げる勉強法+時間術 同書は刊行から3年が経過しようとしているのですが、内容はいささかも古びていません。僕自身、TOEICは880点止まりですが、以下の一文を読んで足りないものがわかりました。 TOEICで900点を取るのに必要な物。それは、一言でいえば、 ●英語の基本とスピード です。TOEICのスコアの要素の80%はこれです。 では、残りの20%とは? 答えは編集後記にて。 -
書評
今月読んだ本
久しぶりに、今月読んだ10冊の本を紹介いたします。今月はいろいろな意味で、収穫の多い読書月間でした。こういう月が続くことを祈ります。 -
書評
効率化の「怪人」の軌跡〜小川慶一さんとランチオン!
「エクセルマクロの怪人」との異名を持つ小川慶一さんとランチしてきました。 小川さんは、その名の通りエクセルを使った業務効率化の支援を生業としていらっしゃる方です。 エクセルマクロ達人養成塾 小川慶一オフィシャルサイト via kwout 小川さんを語る上で欠かすことのできない要素、それはその素性。 ということで「バットマン・ビギンズ」ならぬ「小川慶一・ビギンズ」のご紹介、怪人だけに。 » 怪人 – Wikipedia 怪人(かいじん)とは、単純に定義すれば怪しい人物のこと。素性の知れない人間・常人離れした行動力を持つ人間を指して呼ぶことがあり、博物学者の南方熊楠や雑誌編集者の大伴昌司など、プライバシーを明らかにせず、広範な知識と活動を行った先人で「怪人」扱いされるものも多い。