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来年こそ目標を達成するための5つの準備

1.毎日5分だけ「やりたいこと」と「やりたくないこと」を書きだす
2.ネガティブパワーを推進力にする
3.達成できたこととできなかったことをリストアップする
4.「本当にやりたいこと」を知る
5.「今すぐできる部分」を見つけ出す

『成功ハックス』より

成功ハックス
成功ハックス 大橋 悦夫

青春出版社 2008-11-22
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この5項目は、当「シゴタノ!」の管理人・大橋悦夫さんの近刊からの抜粋ですが、書籍のタイトルは「成功ハックス」となっています。つまり、上記の5項目は、本来であれば「成功するための」ハック集なのであって、単に「年頭の目標を貫くための5項目」ではありません。が、実は同じような目的で使用可能なのです。


つまり、一年を通して「目標へ向かって努力する」ことが続けられれば、それは「成功した!」といえるほどの成果と充実感を、年の終わりに残すでしょう。異論はもちろんあるかもしれませんが、そもそも一年を通じて初心を貫くことが、実際にはなかなか難しいからこそ、この年末になると雑誌やブログで「今年こそ」が話題になるわけです。

私は去年ブログの中で年の瀬に、「年頭の目標を完遂するなら、12月のうちから助走を始めておく必要がある」という内容のことを書いた記憶があります。これは事実だと思っていて、目標とゴールがいかに明確であっても、それに至るプロセスは、右往左往するものです。

そうした試行錯誤を通して、ようやくまっすぐに進んでいけそうな展開が開けてきます。ですから、「今年こそ」を実現するには、今から始動した方が賢明です。大橋さんの『成功ハックス』の刊行がこの時期になったのは偶然でしょうが、この目的で使うにうってつけです。ぜひ、ちょっとチェックしてみて、「今年こそ」は目標を見失わずに達成できるようにがんばりましょう。

1.毎日5分だけ「やりたいこと」と「やりたくないこと」を書きだす

この目的はいうまでもなく、「自分のやりたいこと」をはっきりさせることにあります。
自分のやりたいことなど、はっきりしている。のであればこれは喜ばしいことです。ただ、やりたいと言っても、今だけ思いつきでやりたいのか、今やっていることがつまらないからそれから逃れたいのか、やりたいことのバージョンとヴァリエーションには様々あります。

一年を通じてやり抜くほどの「やりたい」ことは、息の長いものである必要があります。今日も明日も明後日も、一週間後も1ヶ月後も、「やりたいこと」である必要があるわけです。だからこそ、毎日書き出してみる必要があるのです。「計画に縛られるのはいやだ」と訴える方もありますが、計画がむりやり立てさせられたものでないのなら、それは「過去の自分と今の自分は意見が合わない」というだけのことです。意見の合う点を見つけ出しましょう。

2.ネガティブパワーを推進力にする

とはいえ、そんなに息の長い「やりたいこと」など簡単に見つからない、という言い分ももっともです。そのために大橋さんは「やりたくないこと」も書き出しましょう、と提案しているわけです。

ここは生物です。人間は、まず苦痛を避け、次に喜びを求める、生き物です。やりたいことが明確にならずとも、やりたくないことは明確で、一貫性もあるものなのです。何がやりたいかはわからないが、何がやりたくないかはよくわかっている、という人は多いものです。

このデータは、やりたくないことを明らかにすることにより、やりたいことの方向性を見つけ出せるというメリットをもたらします。くわえて、「やりたいこと」だと思っていたことでも、実はただ「やりたくないこと」から逃避できるから「やりたい」だけかもしれないと、わかるのです。

「やりたいこと」と「やりたくないこと」の記録からはこのように、「本当にやりたいこと」にまつわるいろいろなことが見えてきます。

3.達成できたこととできなかったことをリストアップする

「やりたいこと」がとりあえず見つかったとして、それが続くものかどうかは、続けてみなければ決して明らかになりません。「やりたいこと」が続かないなどおかしなことに思えますが、行動するほどやりたいことなのか、空想するだけでも十分なことなのか、やってみることでフィルタリングをかけることができます。

仮に行動を起こせたとしても、一日か二日で途切れてしまうこともあるでしょう。やってみると意外につまらなかったと言うこともあるはずです。これを1月1日から始めたとなると、三が日をすぎないうちから、年頭の計画が挫折することになります。

という事態を防ぐためにも、12月のうちから「シミュレーション」を行っておくというのは、悪くない方法だと思うのです。

4.「本当にやりたいこと」を知る

ここまでやってみて、ようやく「本当にやりたいこと」がわかってきます。本当にやりたいことというのは、結局のところ、

・時間がたってもやりたいと感じられること
・状況が変わってもやりたいと感じられること
・行動を起こしてみてもやりたいと感じられること

だということになります。

 こんな条件を本当に満たしているかどうかは、時間を経たせてみて、状況を変えてみて、行動に移してみるよりほか、方法がありません。こうして整理してみるといかにも当たり前のことですが、私たちはわりと思いつきで「今年の目標」を立ててしまったりします。そんなことに気づかせてくれるのも、『成功ハックス』の特徴なのです。

5.「今すぐできる部分」を見つけ出す

さて、「本当にやりたいこと」が見つかったら、次に、「そこから今すぐできることを抜き出しましょう」と『成功ハックス』には述べられています。はやりの言葉で言うなら、ネクスト・アクションを明らかにしよう、ということです。

どうしてもやりたいこと、一年の目標となると、おおざっぱな表現になりがちで、具体的な行動の指針が見いだしにくいものです。「貯蓄がしたい」と言うことであれば、「既存の口座に貯蓄するか、新規の口座を作るか」と自問することが可能です。「新規の口座に貯めたい」のであれば、「新規の口座を作る」というタスクに落とし込むことができます。

あなたが2009年にやり抜きたい最終ゴールは何でしょう?
それについて今すぐできることはありますか?
リスト化してみるのもいいでしょう。
そのリストさえ手に入れられれば、後は2009年の1月1日からそれをスタートさせるだけですむのです。