2012 年 3 月 23 日 – 10:20
by 大橋 悦夫
in 書評

photo credit: Nomadic Lass via photopin cc
『人を動かす』という名著があります。
このブログでも繰り返し取り上げている、仕事を楽しくしたい人のための必読の一冊です。
デール カーネギー,Dale Carnegie,山口 博 創元社 1999-10-31
すでに愛読書としている方も少なくないと思いますが、そんな方にも是非おすすめしたいのが今回ご紹介する一冊。
「じんとうじゅつおうぎ」と読みます。
「蕩」とは「とろけさす」とか「たらし込む」という意味で、要するに「人たらし」の技術、ということになります。
「人たらし」というと、なんだか「うさんくさい」イメージを持つかもしれませんが、著者は臨済宗の禅僧です(調べていたら残念ながら昨年2011年に他界されていました…ご冥福をお祈りいたします)。
極めて真摯に、どうしたら人から好かれるか、すなわち魅力を高められるかについて論じています。
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本書はまるで「図鑑だ」と思う人もいるかもしれませんが、そういう印象は正しくありません。本書は実は著者による「クラウド活用スタイル」の総括なのです。
私も本書を読んで、非常に勉強になりました。紹介されているアプリや活用法を断片的に読む限り、知らないことや驚くべきハックはほぼ皆無です。しかし、全体の流れを自分で実行してみると、「合理的だ!」とうならせられるのです。
ある意味で本書は「ライフハックの紹介本」ではまったくありません。むしろ新しいワークスタイル(もしくはライフスタイル)を提案している本です。テレビと雑誌と新聞と、ワープロと電卓と大学ノートと、というスタイルから永遠に決別する第一歩になる本です。
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2011 年 10 月 31 日 – 14:22
by 大橋 悦夫
in 書評
「メルマガコンサルタント」という肩書きで活躍している平野友朗(ひらの・ともあき)さんは、メルマガの専門家である以上に、コミュニケーションの専門家です。「アイ・コミュニケーション」という社名にしているくらいですから。
そんな平野さんの新刊『「つながり」を武器にする! ソーシャルメディア時代のビジネスメッセージ59の届け方』は、これまでの平野さんの著作に漂うメルマガ専門書な雰囲気とは一線を画す、レイヤーが一つ上の一冊。
FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの使い方に関する本は無数に出ていますが、そういった「使い方」は一切書かれていません(スクリーンショットは一点もなし)。
人間の側がどのような態度で臨めばいいのか、もっと言えばツールに頼るのではなく、便利なツールに負けないくらい人間のほうで眠らせてしまっている技術を発動させるべし、というメッセージを感じます。
言うなれば人間が持つ「コミュニケーション」というアプリをもっとうまく使いましょう、ということですね。
ツールを使って効率よくコミュニケーションを取ることのの弊害を挙げながら、むしろ手間をかけて個別に丁寧にコンタクトを取っていく方が効果が上がるのだということが体験とともに切々と語られています。
特にハッとさせられたのは「会う価値のある人間になる」という一文。
ソーシャルツールによりコミュニケーションが素速く効果的にできるようになった反面、今まで隠し通せたことが過去にさかのぼって露わになってしまうようになりました。そういった過去を見られてもなお「会いたい」と思ってもらえるように、自分をどうプレゼンすればいいかという悩みをお持ちの方には打ってつけの一冊です。
ちなみに、本書は平野さんより献本いただいたのですが、かなりご無沙汰にもかかわらず本人の手書きメッセージつきのレターが同封されていました。
平野友朗 ナナ・コーポレート・コミュニケーション 2011-10-26
▼Amazonキャンペーン、今日の24:00までのようですので気になる方はお早めに。
2011 年 10 月 10 日 – 23:59
by 大橋 悦夫
in お知らせ, 書評

ITmediaさんが運営するONETOPI(ワントピ)にて「仕事効率化」をテーマにしたキュレーションを担当させていただくことになりました(10月3日よりすでに正式にスタートしています)。
» 仕事効率化 | ONETOPI
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2011 年 10 月 1 日 – 04:15
by 池田 千恵
in 七転び早起き, 書評

グラフは、データをまとめて分かりやすく伝える上で最も身近な図です。数字の羅列をグラフに変えるだけで、たちまち割合や量、変化を一瞬で判断できるようになるため、会議資料やプレゼン資料で使われる頻度は多いことでしょう。
最近はソフトウェアの普及により、誰でも数字さえ打ち込めば簡単に格好良いグラフを作ることが可能になりました。しかし、手軽なだけに、見た目の格好良さやその時の気分でなんとなく作成していませんか?
なんとなく「このグラフでいいのかな?」とモヤモヤ思いながらも、「まあいいか」と使っている方も多いのではないでしょうか。
そんな方にオススメなのが、『グラフで9割だまされる-情報リテラシーを鍛える84のプレゼン-』。グラフ作りに迷う方に向け、用途を具体例とともに紹介している本です。
ニコラス ストレンジ 武田ランダムハウスジャパン 2008-08-21
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2011 年 9 月 11 日 – 07:12
by 倉下 忠憲
in R25世代の知的生産, 書評
本書をぱらぱらとめくると、彩り鮮やかなページが目に入ります。掲載されている61人のモレスキナリーのモレスキンのページです。
一つ一つのページは、芸術作品と呼べるようなものもあり、レシピもあり、雑多な記録(ログ)あり、とさまざまな使われ方をしています。
これを見たとき、ふと思い出したのは『ウメサオタダオ展』です。大阪の民博で開催されていた展覧会で、そこでは梅棹忠夫氏の道具がいくつも提示されていました。
※Facebookページにその時の写真を上げていますので、気になる方は「こちら」をご覧ください。
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2011 年 9 月 7 日 – 19:20
by 大橋 悦夫
in 書評

» あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方―これだけやれば成功する50の方法
こちらでも取り上げたブログ「OZPAの表4」の@OZPAさんの著書。全部で50個の実行項目が挙げられています。

ブログをはじめたばかりの人も、すでに続けている人も、アクセスアップのための試行錯誤の効率を少しでも上げたいなら、まずはこの50項目を順番に試していくのが良いでしょう。
人によっては文体を受け入れがたいと感じるかもしれませんが、それも含めてブログのモチベーションを確実に上げてくれる一冊です。「あ、こういう感じでもいいんだ! だったら私も…」と。
ちなみにOZPAさんのセルフブランディングは以下とのこと。
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2011 年 9 月 3 日 – 04:21
by 池田 千恵
in 七転び早起き, 書評

かつてはコンサルティング会社、広告代理店、企画・宣伝部門の専売特許のように思えた「プレゼン」ですが、今や身近なものになってきています。
企業や学校、学会発表、さらには結婚式の二次会など、仕事だけでなくプライベートでもパワーポイント(以下パワポ)などのプレゼンテーションソフトを使うシーンは増えてきていますし、人前でプロジェクタに投影して話すということをしない方でも、会議や打合せの資料をパワポで作り、配布しながら説明をするという方も多いでしょう。
このように、プレゼンテーションソフトが日々の生活に入り込み、好むと好まざるとにかかわらず使わなければいけない状況になると、拒否反応が出てくるのもある程度やむを得ないことかもしれません。特に、プレゼンテーションソフトの中で最も使われているであろうパワポに、その非難の矛先が向かっているようです。
また、これは私の主観的な感覚なのでデータはないのですが、なんとなく「パワポはダサい、キーノート(Keynote: Appleのプレゼンテーションソフト)はかっこいい」という風潮もでてきたように思います。
でも、「パワポ=悪」という構図に私は違和感があります。
パワポがダメだからといって、キーノートに乗り換えたら劇的にプレゼン能力が上がるのでしょうか? 決してそうではありません。コンテンツはあなた自身。もともと自分で考える力、発信する力がないまま、道具だけ変えても意味がありません。
パワポが悪者なのではなくて、パワポに使われてしまって自分が主役じゃなくなってしまうことが悪。そこをはき違えないようにしないと、パワポからキーノートに乗り換えても、あなたのプレゼン能力は何も変わりません。
では、道具に使われないようにするにはどうしたら良いか。その答えを教えてくれるのが今回紹介する
『いきなりスゴイ! PowerPoint』です。

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2011 年 8 月 25 日 – 12:00
by 佐々木正悟
in ブログトーク, 書評

実は才能がないっていうのは、”分からないこと”なんですよ。
たとえば、僕は絵がまったく分からないんです。画集は1冊も持ってないし、絵を観てもどれがいいかなんて、全然分からないです。これは僕が絵に対して、まったく才能がないってことなんです。でも一方で、世の中には「いい絵だ」「この絵が好き」っていう人がいる。この好きっていうのが、才能なんです。でもみんな「好き=才能がある」ってことを知らない。
RANDOM TALK in RANDOM WALK
これは「レコーディング・ダイエット」などで有名な岡田斗司夫さんが対談でお話しになっていることです。
これは次のように続きます。
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2011 年 8 月 25 日 – 07:00
by 佐々木正悟
in ビジネス心理, 書評
2011 年 8 月 18 日 – 07:00
by 佐々木正悟
in 書評
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『100個チャレンジ』
ビジネス書は何でもそうですが、
・手引き書として読む
・興奮剤として読む
のいずれかの理由で読むことが多い、と思われているでしょう。しかし実は
・代理体験する
という目的で読むこともしばしばです。
これは小説、あるいは旅行記を読む場合に似ていると思います。モノに囲まれているアメリカ人が、どんどん持ち物を処分して、「100だけをもつルール」の中で生きることにしたらどんな気持ちになるかを、疑似体験するというわけです。
本を読める人間という生き物は便利です。これができなければすべては実地に経験するか、まったく経験できないかを選ばなければならなくなるでしょう。
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2011 年 8 月 11 日 – 06:00
by 佐々木正悟
in ビジネス心理, 書評
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『90秒で好かれる技術』

ニコラス・ブースマン ディスカヴァー・トゥエンティワン 2011-08-16
このような本はまず私には書けません。人に好かれる技術など知らないし、知っていても実行できる気がしないからです。
知っていても実行できる気がしない私は、あまり「人に好かれる技術」関係の本に興味が持てませんでした。「人に好かれたいなどと思っていない」わけではありませんが、実行できない知識を持ってももどかしさが募るばかりでしょう。
じゃあどうしてこんな本を読んだのかと言われれば、いただいたのです。そんなに読み出す気もなかったのですが、いつの間にか読み切ってしまいました。それほどすばらしかった!と感じたわけではありません。でも「面白いかも」と感じるところは結構ありました。
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2011 年 7 月 3 日 – 07:12
by 倉下 忠憲
in 書評

「人間には、二種類ある。チェックリストを使う人と、そうでない人だ」
と、誰かえらい人が言ったのかどうかは知りませんが、「チェックリスト」に対する人の反応には二つのパターンがありそうです。
一つは、「チェックリストなんて必要ない」というもの。ときに、その声には嫌悪感に近い印象を感じることもあります。
もう一つの反応は、「チェックリストは必要ですよね」。ごく普通に受け入れている場合から、より積極的に導入を進めている方もおられます。
片方はチェックリストと無縁な生活を願い、もう片方はチェックリストとうまく付き合っているといったところでしょうか。この両者の違いは、チェックリストという紙片を持っているかどうかにとどまりません。
では、何が違うのか。それが本書のテーマです。
アトゥール ガワンデ 晋遊舎 2011-06-18
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2011 年 7 月 2 日 – 04:35
by 池田 千恵
in 書評
ベストセラーとなった『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』の続編ともいえる『スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション』を読みました。
この本は、「どうやったらスティーブ・ジョブズのようなイノベーションを起こせるのか?」を「7つの法則」に分けて、詳しく説明しています。
7つの法則とは以下のものです。
- 法則1 大好きなことをする
- 法則2 宇宙に衝撃を与える
- 法則3 頭に活を入れる
- 法則4 製品を売るな。夢を売れ。
- 法則5 1000ものことにノーと言う
- 法則6 めちゃくちゃすごい体験をつくる
- 法則7 メッセージの名人になる
それぞれに、ジョブズの名言、アップルの事例、そしてイノベーションを起こし、結果を出している企業の事例がふんだんに載っていて、読んでいるうちに、自分も「“宇宙に衝撃を与える”ような、大きいことをしたい!とワクワクしてしまう本でした。
自分の内なる心の叫びに正直になり、心の叫びから突き動かされた結果、イノベーションはあるのだな。頭で考えるのも大事だけど、最初の「着火ポイント」は心なんだな、と思いました。
しかし、それ以上に私がワクワクしたことがあります。
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一年ちょっと前、今のドメイン取ったときって、どんな気分でブログかいてたのかなぁってふと思った。
ほぼ間違いないのは、今とは全然違うってこと。
気分を言葉にするって難しいし、なんとなくやってた、って言えばそれまでなんだけど、なんか当時の自分の気持ちを当時の自分に聞いてみたいなー、なんてことを思ったりした。
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しかし一年ちょいで世界変わりすぎだこれ
日刊ごりゅご306 – 日刊ごりゅご
シゴタノ!でも連載されている五藤さんのポステラスからの引用なのですが、「世界変わりすぎだ」といわれてもなかなかピンと来ないかもしれません。
しかしありきたりですがほぼ確実なことがあります。自分の人生に不満があってそれを変えようと思うなら、アウトプットする(文章を書かずともよいのです)ことが今はいちばん近道なのです。五藤さんはそれをおやりになったのです。
結局私達というのは、自分のことにしか興味がありません。というのは言い過ぎでも、気を向けることの95%は自分の満足を得ることに関わっています。人のことを外から眺めていても、なにも分からないのです。
何をしたいのか、何ができるのか、何が得意なのか。そういうことを本人が、それもしつこく語ってくれない限り、気を向けるどころか、気がつくことすらできないのです。
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2011 年 5 月 22 日 – 07:12
by 倉下 忠憲
in R25世代の知的生産, 書評

記事タイトルは、『梅棹忠夫のことば』という本の中でトップバッターにあげられている「ことば」から持ってきました。
この本は梅棹先生の著作の中から刺激的な言葉を選び、そこに小長谷有紀氏が解説を付け加える、という構成になっています。この連載のテーマである「知的生産」に関係することばをその中からいくつか紹介してみます。
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2011 年 5 月 20 日 – 22:36
by 大橋 悦夫
in 書評
クラウドの海を泳ぎ切る上では、次の3つが欠かせないのではないかと思っています。
- i(アイ)
- エア
- アンビエント
つまり、主体的に(i)、身軽に(エア)、溶け込む(アンビエント)こと。
まず、何のためにクラウドを使うのか、自分なりのぶれない指針を持っておくこと。
次に、無数にあるクラウドツールの中から、自分に必要なものだけをチョイスして身軽でいること。
最後に、明確な指針のもとで最適なツールを習慣の中に溶け込ませること。
今回ご紹介する『クラウドどこでも勉強術』は、この3つの条件を1つも外すことなく、クラウドを有効に活用するための考え方とツールと事例を過不足なく紹介しています。
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2011 年 4 月 21 日 – 07:00
by 佐々木正悟
in ビジネス心理, 書評
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『アレックスと私』
タイトルはただ付けられたように見えるでしょうし、「アレックスってそもそもだれ?」という人が手に取る可能性は高くなさそうです。
しかし本書を一度読み通したら表紙の印象は一変するでしょう。アレックスはオウムです。すでに亡くなったオウムなのです。
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2011 年 4 月 14 日 – 07:00
by 佐々木正悟
in シゴタノ!, ビジネス心理, 書評
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『ダニエル・カーネマン心理と経済を語る』
私自身はこれまで「折衷案」めいたものを提案してきました。「1つに絞れなければ、3つまでに目標を絞る」などです。「どうしても1つのゴールだけにできない」という方は意外なほど多いからです。
しかし、本書を読んでからきっぱり考えを改めました。自分自身のことについてもです。2つ以上ある目標の達成率と、1つだけに絞られた目標の達成率は、まったく違うと思うようになったからです。
タイトルにあるとおり、少なくとも3つの理由があって「目標は1つに絞り込むべき」なのです。
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2011 年 3 月 17 日 – 07:00
by 佐々木正悟
in ビジネス心理, 書評
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『道は開ける』
精神的に過酷な状況
私は本書に登場するテッド・ベンジャミーノという「死傷者記録係」の下士官のエピソードに強い印象を受けました。私自身は「戦争」などという過酷な状況を経験していませんから、「極限状況」のエピソードにはつい興味をひかれるのです。
そしてそんな「極限状況」の体験談が、自分もよく体験していることのように語られていると、いっそう興味をかき立てられます。「もしかすると自分が気づいていないだけであって、いまの自分の状況もまた「極限状況」の一種かもしれない」というように思えてくるわけです。
だとすれば「いまは比較的安穏とした生活だから、もっと無理もきくだろう」などと考えるのは愚かしいことだということになります。少なくとも精神的には過酷な状況の中で、無理をして取り返しのつかなくなった話は心理学には山のように転がっているのです。
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