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共感と発見があるうれしい一冊の『ときめく文房具図鑑』

ときめく文房具図鑑  1

海老名久美また素敵な文具本に出会いました。タイトルは、『ときめく文房具図鑑』(山と渓谷社)。表紙には、自分も使っている文房具が写っていて、「もしかして自分と感覚の似ている人かも?」と思うと、それだけでも「ときめいて」きます。

中を開くと、ページデザインがとてもかわいい。この本そのものが、方眼ノートにお気に入りの文房具のことを書きためたスクラップブックのようになっていて、ページをめくるのも、気になるページに目を留めて、キャプションをじっくり読むのも楽しくて、自分で作ったスクラップブックを読んでいるような気持ちになれるのです。

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内容は、文房具にまつわる豆知識に始まり、筆者のお気に入りの文具のコレクション(紹介)、愛用の文房具がある人たちへのインタビューなど、薄い本のように見えて盛りだくさん。

ときめく文房具図鑑  2

「私もこれ愛用しているなあ」

としみじみ思ったり、

「あ、これはだいぶ昔に買ったはず」

と引き出しをひっくり返し始めたりして、しばし文房具のことばかり考える時間を持てます。なんだか美味しい珈琲が飲みたくなってきたり…。

個人的にとてもツボだったのは、「懐かし文房具博覧会」というページ。

「サシカエ式色えんぴつ」やら「デザイン定規」やら、自分の昔の記憶に鮮やかに浮かび上がる文房具の姿と同じものがそこに紹介されていました。あまりにも、「懐かしい」と思う文房具が同じなので、奥付にある著者の山﨑真由子さんのプロフィールを確認したところ、同い年でした(笑)。

これはまたじっくり読み返したくなる本です。

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▼編集後記:
海老名久美



たしか小学生のころ、リスの写真が使われた文房具が一世を風靡したことを思い出しました。我が町でだけ流行ったのかもしれませんが、ノートもカンペンもすべてリスのシリーズで揃えていた時期が、たしかあったと思います。文房具に紐付けられた遠い昔の記憶がものすごい勢いでよみがえってきました。


▼海老名久美:
フィーリング重視のテクニカルライター。個人ブログは「SPEAQ」。


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