「バレットジャーナル」(Bullet Journal)って聞いたことありますか?
PinterestやInstagramで、Bullet Journalあるいは #bulletjournal で検索すると、それはもうたくさんのバレットジャーナルの例が表示されます。しかも、たいていは、そのどれもがカラフルで美しく、「全員デザイナーかイラストレーターなの?」とまねるのを尻込みしてしまうほどに凝っているのです。
「バレットジャーナル」が気にはなるけど「こんなのはムリ」と2秒で諦めてしまう人も多いのではないかと思います(その代表が私)。そんな風に思っていたところに、Twitterのフォロー/フォロワーであるMarieさん(@marie__100)が「バレットジャーナル」に関する本を出されるということで、ありがたいことに献本いただきました。なんとタイムリーなことでしょう。
そして、この『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』を読んで、「これなら私にもできるんじゃない?」と思ったのです。それもそのはず。
本書には、デザインに凝った、美麗でカラフルなバレットジャーナルは、まったく出てこないのです!
» 「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル[Kindle版]
本書のなかみを紹介する前に…。まず、本の装丁がとてもかわいいです!
本書には、「バレットジャーナル」とはどういうものかということと、バレットジャーナルの実例と書き方が詳しく載っています。
実際のバレットジャーナルは、どのようなものでも、ノートとペンさえあればいいという気軽さと、記号(キー)を使って箇条書きしていくだけでいいというシンプルさを兼ね備えた、誰でも、今からすぐにでも始められる記録方法なのでした。
もちろん、美しくデザイン性の高いバレットジャーナルも、それができるという人ならいいのですが、記録が続かなければまったく意味がなく、凝ったデザインにすることが大変だという人には、それだけでハードルが高くなってしまいます。でも、本書に載っている書き方は、言ってみれば、テキストファイルにタスクや予定を書いていくような感じで、とてもとてもシンプルなのです。ちょっと「TaskPaper」(というアプリ)みたいだと感じました。
前回の記事「全ページにページ番号が付いているのが便利な「コクヨ Numbered Notebook(ナンバードノートブック)」」で紹介したノートなども、バレットジャーナルとして使うのにいいかもしれません。
重要なことは、「バレットジャーナル」を使って実現したいことも、バレットジャーナルに記録をし続けた先にあることも、「タスクシュート」や「たすくま」などで目指していることと、とても似ているということです。
自分の生活や仕事のスタイルに合わせて、利用するツールは違っても、自分が使える時間は有限であることに気づき、その時間をどのように過ごすのか、それを見つめ直す時間を持ち、「やらなければならないこと」だけでなく、「やりたいこと」をやれる自分になる。
そういう意味で、本書は、バレットジャーナルの書き方が分かる本というだけでなく、どういう考え方でその方法を取ったのか、どうしてそういう工夫をしたのか、その結果どうだったかという過程がとても参考になります。そして、とても励まされる一冊なのでした。
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Pinterestでよく見ていた「バレットジャーナル」が、実は単なる例でしかなかったことがちょっと衝撃でした。そもそもどうして「バレットジャーナル」が開発されたのかといったことも本書には書かれています。
▼海老名久美:
フィーリング重視のテクニカルライター。個人ブログは「SPEAQ」。
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