-
ビジネス心理
資産としての時間と負債としての時間
最近は行き帰りの電車の中で『金持ち父さん貧乏父さん』を読んでいます。あまりにも「今さら」の本なので、地元の書店にはすでに見あたらず、入手に苦労しました。(『シリーズ』はたくさんあったのですが。) 私はこうした本を、なにか子供に聞かせるような物語か、小説でも読むような気持ちで読んでしまうのですが、読んでいて「ああ、なるほど!」と納得したところが何カ所かありました。「それで自分はなかなかお金持ちになれないのか!」と。 -
ビジネス心理
他人の脳で発想する
先日セミナー後の懇親会で、「毎日ブログを書いていると、ネタがすぐ尽きてしまう。佐々木さんはブログのアイデアをどうやって得ているのか?」という質問をいただきました。 ブログのアイデアを得る手段は本だのテレビだのと色々ですが、ネタが尽きかけると必ずやっていることを、その時1つ再確認しました。他人のブックマークを辿っていくことです。書きたいテーマについてのタグを使って、どんどん渡り歩いていくのです。 -
ビジネス心理
自分を知るためのNotToDo
ToDoリストはふつうにあっても、NotToDoリストはあまり聞きません。というのも当然のことで、どれほど色々なことがやれる人であれ、一生のうちにやれないことの数に比べれば、やれることの数などたかがしれています。ですから、やることをピックアップしていく方が自然だということです。 それでも、たとえば話題の本の中で勝間和代さんがNotToDoリストの必要性を強調されていたとおりで、個人が本当にたくさんのことに挑戦できる今のような時代では、「面白そうだし、有意義そうだけど、私はこれをやらずにおく」という決断も必要になってくるでしょう。優秀で意欲的な人ほど、その必要があるかもしれません。 効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法勝間 和代 ダイヤモンド社 2007-12-14売り上げランキング : 4 Amazonで詳しく見る by G-Tools -
ビジネス心理
タスク前タスクを準備する
大きな作業をいくつかの小さな作業に分解する――というライフハックは有名です。シゴタノ!にも、タスクを分割する、タスク分割のコツなどのエントリがあります。 しかし、小さくしてもなお「取りかかれない」というような、どうしても気持ちが分厚い雲に覆われてしまっている日もあります。そんな時私は、「タスク前タスクを用意する」という方法を使っています。 -
ビジネス心理
上手にお金を使うためのストレス・コントロール
人は感情80%、論理20%で動いているわけではない。ましてや感情90%、論理10%で動いているわけでもない。 感情100%で動いているのだ。 と書いていたのは百式管理人。そして昨日大橋さんは、「人は感情で物を買う」と書いていました。 つまり、お金の出入りをコントロールしたければ、感情をコントロールしなければならない、ということになります。ただし、間違えないようにしたいのは、感情を「コントロールする」ことは、感情を「抑える」こととイコールではない、という点です。 -
ビジネス心理
「注意」とは脳内ループを選ぶこと
大橋さんが書かれているように、散らかった部屋というものは、とかく注意を散漫にします。いいかげんそんなことから卒業してもいい歳になりましたが(34歳)、乱雑な部屋から顔をのぞかせている、ちょっと微妙な写真などがありますと、思春期の少年のように仕事そっちのけで、脱線しがちです。 これも大橋さんが昨日お書きになりましたが、私たちの注意する先はこのように、外部の刺激次第で勝手に変更されてしまいます。今はこの記事に私の注意は集中していますが、もしもこの部屋の扉を誰かが開けたりすれば、当然そちらに変更させられてしまうでしょう。 これと同じで、乱雑な部屋で仕事をしていると、せっかく仕事に集中できたとしても、注意を変更させられる恐れが高くなるのです。 -
ビジネス心理
「遊び」を過剰に用意する
昨日大橋さんが「目標達成」を図る上での「遊び」の大切さを書いていました。 「これなら行けるかもしれない」 という手応えを感じさせる程度の懐深さ、あそび、フレキシビリティ。それらがなければ、新しいやり方の“開発”は困難になります。たった一回のミスさえ許されなくなるからです。 「遊び」が大切なのは、目標というものが、期待と理想からのトップダウンで設定されるのに対し、実際の行動は、ボトムアップ的に試行錯誤を積みあげていくしかないという事情があるからです。 -
ビジネス心理
ADDを仕事に生かす
タイトルに誤りはありません。やりようによっては、「注意力散漫」に積極的価値を見いだしうる、と私は考えています。 昨日の記事の最後に、大橋さんが引用されていた本はADD(注意欠陥障害)がテーマになっている本です。この本によると、ADDとは次のような特徴を持ったタイプの精神障害とされます。 -
ビジネス心理
記憶ハック
脳の「記憶工場」として知られるようになった「海馬」の非常に重要な機能として、「空間記憶」があります。 「海馬」は決して「高次の脳」というわけではありません。ネズミなどにもある、比較的原始的な脳です。ネズミは海馬を使い「空間記憶」をフル活用します。安全な場所や、エサが手に入る場所を記憶できない生物は、生きていけないのです。 -
ビジネス心理
はじめに「興味」ありき
私たちは普段から、「ごく自然に」「おかしくないやり方で」という問題で足を取られています。卑近な例が、「異性の友達や恋人を作るきっかけ」です。「自分の良いところをアピールする」のがいいと知っても、誰に何をどういうきっかけでアピールすることができるのか、どうにもやりようがないということはよくあることでしょう。 「人脈作り」あるいは「他人へのアピール」についても、似たような問題があります。 -
ビジネス心理
「自分が2年以上続けられていること」を振り返る
2007-12-19(水)付の大橋さんの記事に、 では、努力の成果が現れるまでにはどれぐらいの時間が必要かといえば、著者は「2年間」としています。 とありました。それでは、ということで「自分自身、2年以上続けられていること」を振り返ってみたいと思います。 -
ビジネス心理
成功の「ミッシング・リンク」を求めて
「ミッシングリンク」と「成功要因」 金曜日に大橋さんが指摘された「ミッシング・リンク」がとても気になります。ある意味で「ミッシング・リンク」は、「成功の秘訣」であるように見えるからです。 そんな大切な「秘訣」がそこにあり、しかも隠されているように見えては、グッと迫ってみたくなるのが人情。しかし、多くの場合、「成功の秘訣」にうんと近づいてみても、なかなか「これ」といった答えは得られないようです。 -
ビジネス心理
完璧主義の3タイプ
シゴタノ!では「継続の3タイプ」のお話をよくしていますが、たとえば「完璧主義」にもそれぞれのタイプに沿った形があります。 たとえば、「続ける系」での「完璧主義」は、「雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ」系。例外的事情に対する妥協を完全に排除しようという意気込みが感じられます。 -
ビジネス心理
きらいなものを、好きになることもできる
「ものの見方を変える」などというと、どうしても「抽象論」と思われるらしく、納得してもらうのが難しいようです。場合によっては「精神論」などともいわれてしまいます。 確かにそういう面もありますが、しかしことさら「精神」や「根性」に頼らずとも、ものの見方が自然と変わることはあります。父は歌を歌うということそのものがきらいで、人前で歌うなど、「前後不覚になるほど酔っていても、やらされれば一発で覚めてしまう」というほど忌み嫌っていましたが、あることをきっかけに「マイクを離さない人一歩手前の男」になりそうでした。 「あること」とは要するに、試しに歌の練習をするため、「一人でカラオケをやってみたこと」です。じつに凡庸な話です。(少なくとも私はそう思いました)。父は特別なんの「根性」も発揮していません。付け加えるとこの話は、非常に具体的です。 -
ビジネス心理
3日目から習慣化までの間にあるもの
今週、シゴタノ!では継続ネタが続いていますが、継続と言えば「三日坊主」という言葉が、合い言葉のようにくっついてきます。言うまでもなく「継続ハックス」の目的は「脱・三日坊主」にあるでしょう。 -
ビジネス心理
リアルタイム・フィードバックの威力
2007-12-03(月)の記事で大橋さんが取り上げていらっしゃったiKnowですが、私も使っています。確かに「英語を勉強し続ける気持ち」を高めてくれる工夫が随所に施されていて、これが無料とはちょっと信じられない感じです。 iKnowのどこがそれほど気持ちよく使えるか。一言で言うと、時間と労力がまったくムダにならないという感触が得られるのです。 -
ビジネス心理
レスポンスの速さが求められるサービス
2007-11-27(火)の記事で選好逆転という心理学用語をご紹介しました。 心理学に、“選好逆転”と呼ばれる現象があります。 ハトに対して、28秒待たせてから2秒間だけ餌がもらえる選択と、32秒待たせてから6秒間だけ餌がもらえる選択を選ばせますと、ハトは後者を選びます。 ところが、同じハトでも、2秒待って2秒だけエサをもらえる選択と、6秒待って6秒エサをもらえる選択を選ばせると、前者を好むのです。 これを人間に応用すると、手軽で直近の衝動を満たすときには、速ければ速いほうが望ましく、一方で、時間をかけてしっかりした欲望を満たすときには、少々の時間の遅れなど気にはならないということになります。 -
ビジネス心理
自分に約束した時間を使う
昨日の記事で大橋さんが紹介した“時間セレブ”たちの“時間リッチ術”には、「自分のための時間を予め確保しておく」という共通点が見られます。 ・「いつやるか」を決めて、あらかじめ時間を確保(渡邉社長) ・「就寝前10分の日記書き」で頭をスッキリさせて熟睡(渡邉社長) ・忙しくても就寝前30分は好きなことでリラックス(茂木氏) ・週2回のトレーニングはどんなに忙しくても続ける(佐藤氏) ・「空いたらやる」ではなく「やる時間を空けておく」(佐藤氏) ・2〜3週間に1度、「癒しの日曜日」を設ける(大前氏) 「1日30分」にしても、「どうにかして時間を自分のために使いたい」と切望している人は、誰でも同じようなことを考えるはずです。 -
ビジネス心理
忘れたい、安心したい
昨日の大橋さんの「返信レスはストレスの素?」を読みますと、人はやはり生物、安心したい、忘れてしまいたいという欲求が、とても根強いのだなあと思います。 一般に、覚えておくためには、記憶内容を脳内で緊張させ続けておく必要があります。緊張が解ければ、それはいったん忘れ去られます。(長期記憶に保存される長期増強はべつに)。 そうした緊張感は、すべてではありませんが、ストレスとして作用することがあります。ストレスは、「そのストレス要因を解消せよ」という指令となって、脳から肉体へとトップダウンで伝えられます。 -
ビジネス心理
「作業」をブラックボックス化する
仕事をしていると、派生してやらなければならない作業というものが発生します。私自身の例でいいますと、本の原稿を書いているうちに必要になる文献の引用を写すことや、そもそもその文献を見つける作業です。 このような作業はいったん「脇道へそれる」ことになるため、できるだけ短い時間で済ませ、すぐに「本線」へ戻ることが理想です。つまり、 原稿執筆→文献検索→文献引用→原稿執筆 という流れがあるとすれば、文献検索や引用にかける時間や手間は、必要最小限に絞り込めないと、執筆全体に停滞が生じてしまうのです。 -
ビジネス心理
結果が変わらなくても計画を立てた方がいい理由
話をシンプルにするために、10の仕事を残り5日で終えなくてはならない状況にある、と仮定します。 Aさんは、とにかく10の仕事を終わらせようと決意し、1日1日と、こなせるだけこなして前進を続け、5日後にはどうやら完遂させました。 Bさんは、10の仕事を5日に分け、1日で20%終わらせればいい、という考え方でいきました。20%、40%、60%…と進めていって、5日後に仕事を終えました。性格や仕事内容にもよるでしょうが、精神衛生的にはBさんのやり方の方が、望ましいでしょう。 -
ビジネス心理
「安くなった」ものにライフハックの可能性を見いだす
食べ物がなければ人間は生きていけない。だから食べ物はどんな宝石や黄金よりも本当は高価であるべきだ。それなのに世の中では、宝石の方がずっと高く売られている。世の中は狂っている…。 こういう議論は、時に宗教家などから発せられます。だから私はこうした議論を非常によく耳にして育ちました。 -
ビジネス心理
タスクのバリアフリーをめざす
心理学と福祉にはそれなりの関係がありますが、心理学は必ずしも社会の福祉にまっすぐ向かうものではなく、また福祉の仕事は必ずしも心理的なケアばかりとは限りません。 私は去年、福祉系の女性と結婚して以来、いかに自分が「福祉的でないか」を感じさせられることがよくあります。 たとえば私の実家は寺ですが、玄関はバリアでいっぱいです。古いお寺というのは概してそうですが、我が家もどちらかというと、健常者ですらつまずきかねないような段差が、そこかしこに備え付けられています。 -
ビジネス心理
「やりがい」とは何か?
「やる気」というテーマに仕事の「やりがい」というコンセプトは欠かせませんが、私はつい最近発行した『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』という本の中では、あまり「やりがい」という言葉を使いませんでした。というのも「やりがい」という言葉を使ってしまうと、 ・「やりがい」があるからこそ、人は「やる気」が出る ・「やる気」が出るから、その仕事には「やりがい」を感じる という二つの方向が行き来してしまい、読者の方を混乱させてしまうのではないか、と恐れたからです。 -
ビジネス心理
自分を不利にしてやる気を節約する
私はかねてから、「セルフ・ハンディキャッピング」(自分をあえて不利にすること)という概念は興味深いし大切だと感じてきました。 とくにこの概念で、「やる気」(のなさ)を説明したら、面白いことがたくさん見えてくるのではないか、と考えています。 -
ビジネス心理
未来日記の密かな楽しみ
・今日も仕事はしないと。でも半日で可 とは、先週の私が今週の私について、推測して書いたことです。この推測は完璧です。現に私は今、それを実行中ですから。もっともこれは、後から振り返れば、べつにどうということではありません。先週の段階で、この程度のことは容易に予測できました。 けれども未来日記の本当のおもしろさは、私の実行している限り、未来の行動を予測する点にあるのではなく、「読む楽しみ」にあります。それはちょうど、外国の文通友達からの手紙を読む楽しみに似ています。 -
ビジネス心理
なぜ「本来の仕事」ばかりを先送りしたくなるのか?
真っ先にやるべきことを、一番最後に手をつける。 これはたまにやっても精神衛生上よくありませんが、やるときには頻繁にやってしまいがちです。 「やる気が足りない」とはよくいわれることですが、気力や精神エネルギーだけの問題でしたら、「先送り」している間にやっていることの方が、大仕事だったりすることがあります。 -
ビジネス心理
『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』
一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方佐々木 正悟 ソーテック社より、明日9月14日(金)発売です。 ※著者、佐々木正悟です。 2007-09-16(日)現在、同書は書店配本されていないようです。 ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんが、2~3日中には届くかと思いますので、今しばらくお待ちいただければ幸いです。 -
ビジネス心理
計画の中の「遊び」
自動車のブレーキには「遊び」と呼ばれる「機能しない余地」がありますが、ああいうものをわざわざ用意しておくのは、機械ではない人間が自動車を制御するからでしょう。 私の知る限り、人は自分で立てた計画であっても、よく「脱線」します。やるべき時が来ても仕事に取り組めず、なぜかそれほど楽しんでいるわけでもないのに、新聞記事を読んでみたり、メールチェックしてみたりします。 -
ビジネス心理
未来日記をつけるようになって生じた変化
最近、大橋さんの影響で、「未来日記」をつけるようになりました。まだ2週間も経っていないのですが、これはなかなか面白い試みです。 何が一番面白いかと言うと、「誰か(過去の自分)が書いた自分の日記が読める」ところにあるのです。私が予測している未来は1週間先の未来ですが、これはちょうど良い未来です。曜日が同じだと、予測が立てやすいですから。 未来日記をつけることには、思いのほか大きなメリットがありました。そのうちの1つとして、非常に自然な流れの中で、1週間前に書いた自分の「メモ」を読むことができることです。 -
ビジネス心理
『そろそろ本気で継続力をモノにする!』
そろそろ本気で継続力をモノにする!大橋 悦夫 初めに、念のためにお断りしておきますと、本日木曜日のエントリーは、佐々木正悟の書いた記事です。毎週木曜日だけ佐々木の担当なのですが、今週は特に大橋さんの書籍に対する書評ということで、あえてお断りいたします。 日本能率協会マネジメントセンターより刊行される『そろそろ本気で継続力をモノにする!』(以下『継続力』)は、『シゴタノ!』の大橋悦夫さんの最新刊です。本日発売です! この本を手に取られる方の念頭にあるのは、「何かを続けたりやり遂げるということが、本当にこの本を読むことで可能になるのだろうか?」といったことでしょう。 -
ビジネス心理
「今日やること」をgoogleガジェットで管理してみる
特別なやり方ではありませんが、習慣にするとある種の安心感と一定のモチベーションを保つことのできる方法です。 私は、仕事のパートナーとペア・スケジューリングを実行しているのですが、それとはべつに、「1日の予定」だけをリアルタイムで「見える」ようにしてあります。 -
ビジネス心理
「前日の作業実績」から「今日の予定」を作る
タイトル通りのことを、最近実践しています。 これを始めて以来、なかなか順調に推移しているのです。 ちょっとしたハックに過ぎないですが、これを始めて以来、どうしてこんな簡単な方法をいままで実践しなかったのか、不思議になります。 -
ビジネス心理
未来の自分にメールする
最近、邦訳本まで登場した『Lifehacker』。 Lifehacker インターネット時代のワークスタイル改善術!Gina Trapani 新丈 径 前々から、再考してみたいと思っていたハックスがきれいにまとめられているので、しばらく取り上げていきたいと思います。 -
ビジネス心理
憑依モード
このような読書は、しかし、困ってしまいます。読書を純粋に楽しむことができなくなってしまうからです。でも、火がついたのであれば、それはそれで喜ばしいことでもあります。実は今この一文を書きながら、直前に「困る」と書いた直後に、「でも、それっていいことじゃないか」と思い直す自分に気づきました。 http://cyblog.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=525 タイトルといい、いきなり「何じゃ?」と思われたかもしれません。上記の引用は、「シゴタノ!」の記事からです。 話題となっているのは、読書です。読書中に訪れることのある幸せだがちょっと面倒な体験のことです。 皆さんにも覚えがあると思いますが、以下のいずれが、より充実した読書体験だと思いますか? -
ビジネス心理
時間がたっぷりあると迷う
人によっては、まったく理解に苦しむことだと思うのですが、スターバックスで「本日のコーヒー」がうけるのはもっともなようです。いろいろなメニューの中から、どれか1つだけを選ぶのは、根拠に欠けることが多いからです。このように選択の余地が多すぎて迷うことを「選択マヒ」といいます。 会社に着いた直後や、連休の始まりなどに、どうしても迷いがちな理由もこの「選択マヒ」によるものです。なすべきことはたくさんあるし、どう片付けていくかの手順もたくさんあります。かりに4つの仕事を4つに区分した時間割(朝、昼、夕、夜)で片付けようとするなら、単純計算でも20通りを超える組み合わせがありえます。 -
ビジネス心理
アフィリエイトの心理学
このところ趣味で経済学の本をよく読んでいます。その中でしばしば、心理学と経済学では、ほとんど同じ概念を、異なる用語で説明するという、後々やっかいごとを引き起こしそうな事態を目にします。 たとえば、「一杯目のビールはとてもおいしいが、二杯目以降はおいしくなくなっていく」ことを、経済学では「収穫逓減の法則」といったりするようですが、心理学なら「馴化」(馴化=慣れ・飽き)といいます。 -
ビジネス心理
「習慣」はいつの間にか習慣になっている
よい習慣を作り、悪い習慣を脱する。 これは、古くて新しいテーマで、難しいテーマでもあります。難しいですが、不可能というわけでもありません。 たとえば、禁煙。難しいといわれていますが、成功する人もたくさんいます。 あるいは、ブログを書く習慣。一週間程度続けるだけなら、どうということもないですが、1年、2年と習慣にするとなると、なかなか難しく、かくいう私も何度も挫折しました。でも続いている人もたくさんいます。 -
ビジネス心理
もっとビジネス書が読みたい!
先日、「読書の不思議さ」というエントリの中で、大橋さんが次のようにお書きになっていました。 例えば、「仕事が10倍早くなる○○術」みたいな本を読んだとしても、読んでいる間は、 「なるほど、こういう風にすればいいのか!」 という快哉を叫びまくるのですが(良い本であれば)、実際に「こういう風に」が行動に移されることはまれです。言っていることとやっていることが一致していません。不思議です。 -
ビジネス心理
「いつかやりたいことリスト」に「今だからやりたいこと」を入れない
せっかく「いつかやりたいことリスト」を作っても、そのリストの項目をいつか見直し、実行に移すということは困難です。 「時間のできたときにやりたいこと」のリストも同様で、実際に時間ができたときにリストを見ても、なぜかその時にはどれにも手をつけたくなかったりするから、不思議です。