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結果が変わらなくても計画を立てた方がいい理由

話をシンプルにするために、10の仕事を残り5日で終えなくてはならない状況にある、と仮定します。

Aさんは、とにかく10の仕事を終わらせようと決意し、1日1日と、こなせるだけこなして前進を続け、5日後にはどうやら完遂させました。

Bさんは、10の仕事を5日に分け、1日で20%終わらせればいい、という考え方でいきました。20%、40%、60%…と進めていって、5日後に仕事を終えました。性格や仕事内容にもよるでしょうが、精神衛生的にはBさんのやり方の方が、望ましいでしょう。

このブログでも大橋悦夫さんが、「「見える化」したら「見えなくする化」」というエントリの中で、次のように書いています。

「見える化」については、広く行われていると感じていますが、「見えなくする化」はあまり意識的に行われていないような気がします。
例えば、オフィスや自宅にいると、あらゆるものが目に入ってくるため、「今」に関係のないことに注意を奪われがちです。

GTDや、野口悠紀雄さんの「超」整理法などもそうですが、とりあえず片付ける先を確保し、目の前から見えなくし、規格化することで、頭がスッキリするという主旨の整理法は多く見受けられます。

「頭がスッキリする」というのは、一時的にせよ、「終わらせなければ」「覚えておかねば」「処理しなければ」という精神的緊張から、解放されることです。

冒頭のAさんは、10の仕事にがむしゃらに5日間取り組みました。そうすると5日間、常に「ゴール」を意識し続けることになります。5日後に仕事を終わらせるまで、仕事のことが頭から離れず、緊張し続けることになります。

一方Bさんの場合、1日に全体の1/5を終わらせれば、そこでいったん仕事のことを忘れることが出来ます。20%ずつやり遂げていけば、最後には仕事全体が終わっているはずだからです。Bさんは、毎日20%ずつ仕上げていけば、そのつど緊張からの開放感を得ることが出来るのです。

したがって、たとえ計画を立てても立てなくても結果や成果が同じだとしても、ある程度以上の日数がかかる仕事であるならば、計画を立てる方が望ましいということができます。