すごい手抜き – 今よりゆるくはたらいて、今より評価される30の仕事術 – | |
佐々木 正悟
ワニブックス 2015-12-04 |
まずは次の項目をざっとチェックして、ご自分や周囲の人に当てはまりそうかどうかを、考えてみてください。
- 活動の主要点が見失われるまでに、細目、規則、一覧表、順序、構成、または予定表にとらわれる。
- 課題の達成を妨げるような完全主義を示す(例:自分自身の過度に厳密な基準が満たされないという理由で、1つの計画を完成させることができない)。
- 娯楽や友人関係を犠牲にしてまで仕事と生産性に過剰にのめり込む(明白な経済的必要性では説明されない)。
- 道徳、倫理、または価値観についての事柄に、過度に誠実で良心的かつ融通がきかない(文化的または宗教的同一化では説明されない)。
- 感傷的な意味のない物の集合でも、使い古した、または価値のない物を捨てることができない。
- 他人が自分のやるやり方どおりに従わない限り、仕事を任せることができない。または一緒に仕事をすることができない。
- 自分のためにも他人のためにも、けちなお金の使い方をする。お金は将来の破局に備えて貯えておくべきものと思っている。
- 堅苦しさと頑固さを示す。
強迫性パーソナリティ障害((こころの病気のはなし/専門編)
一番最近に出した本『すごい手抜き』(ワニブックス)で、まず念頭にあったのは上記のような性格の方々です。
いろいろな理由があって、どうやら日本人には、こういった人が多いようなのです。
完璧主義とか完全主義というのは、言葉でいうのはとても簡単なのですが、なかなか厄介なものです。「完璧」が悪いことではまったくないからです。というよりも、非常によいものです。それが問題を引き起こすから、厄介なのです。
「完璧主義を治す」というのは私にはちょっと違和感があります。完璧主義は性格以上のものではありますが、性格的なものです。
「おまえ、治せよ、その性格」と平気で言う人もいますが、無神経かつ、無責任というものでしょう。
どうやれば性格などというものが治るというのか。
もし本人が苦しんでいて、かつ、どうしても完璧主義を「ゆるめた方がいい」ということであれば、それでも容易ではありませんが、基本的な思い込みからまず入るしかないでしょう。
思いもよらなかったけど、そういう見方もあるか、と思ってもらうというのは、1つの方法です。
今回書いたのはそういう本なので、「手抜きをするなど、思いもよらない!」ととっさに思う人にほど、読んで欲しい本なのです。
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懇親会会場もだいたい決まりました。セミナー自体を懇親会のようなものにできたらとも思っています。
また、ここのところ上梓した2冊の本についての裏話的なことも多少したいと思います。