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心理ハック 説得的コミュニケーションで、自分自身を説得する

・フット・イン・ザ・ドア
・ドア・イン・ザ・フェイス

のふたつは、社会心理学でしばしば登場する、他人を説得するための方法です。簡単に説明すると、上の「フット・イン・ザ・ドア」のほうは、「ちょっと来て」と非常に簡単な要請を受け入れさせ(ちょっと、来る)てから、たたみかけるように説得し、最後に本当の頼み事を引き受けさせるという、やり方です。

下の、「ドア・イン・ザ・フェイス」のほうは、本命の頼み事と、それよりはるかに面倒そうな頼み事とをセットにして、面倒そうな仕事を断らせておいてから、本命の頼み事を引き受けさせる。あるいは、本命を断らせてから、「じゃあかわりに」ともっと面倒そうなタスクを要請し、「だったら…」と相手から妥協を引き出す。比較して楽そうだと思う方を受け入れさせるやり方です。

これらはどちらも他人に仕事を頼むときの方法ですが、これを自分自身に適用することで、「先送り」を防ごうというのが今回のテーマです。

ここからは、いちいち説明するまでもなく、分かり切った話ですがまずは、「フット・イン・ザ・ドア」で自分自身を説得する場合。

・さわりだけ少しやる
・ほんの短時間やる
・ほんの少しの区切りまでやる

というふうに、やる気のない自分を少しずつ説得していって、仕事に入らせてしまうわけです。

次に、「ドア・イン・ザ・フェイス」を使うならば、

・原稿を修正
・いやなら、新しい企画の営業活動

の両方を自分で強くイメージし、やりたい方をやる。ここではちょっともとの「ドア・イン・ザ・フェイス」に手を加え、どちらをやってもいいことにします。

最初のやり方は、考えるヒマを与えず自分を行動に駆り立てる。
次のやり方は、自分に黙考させることで、行動に移させる。

反応的に先送りしてしまうよりは、仕事に取りかかり出してくれるかもしれません。自分。