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ポケット日記

海老名久美友人とお芝居を見に行った帰り道、チケットの半券やチェキを保管しやすい、ノートかファイルがないかな~とロフトに立ち寄ったところ、目に飛び込んできたのが、デザインフィルの「ポケット日記」でした。

不思議なもので、ものすごく具体的な目的を持っていくと、それにぴったりのものが目に飛び込んでくるんですね。

後で調べたら、だいぶ前から販売されている日記帳だったようなのに、そこで出会うまで、まったく知らなかったのです(ふらりと立ち寄って、ぶらぶら店内を見て回る楽しみもありますが)。

この商品名は、ポケットが付いているから「ポケット日記」なのか、ポケットサイズだから「ポケット日記」なのか、両方をかけているのかは定かではありませんが、とにかく、手に持った瞬間は「軽い!」とびっくり(あれ?先週のSIWAの名刺入れもそんなだったような)。ミドリの製品ではおなじみのMDペーパーではなく、ペーパーバックのような紙が使われているので軽いようです。

上の写真では、カバーをはずしていますが、実際には、ビニールカバーと帯が付いています。

ポケット日記2

MDペーパーではないので、万年筆で書くと裏写りしてしまいますが、ボールペンやSTYLE FITなどで書けば大丈夫でした。

» デザインフィル ミドリ 日記 ポケット 青 12841006


» FUJIFILM スマートフォン用プリンター “スマホdeチェキ" instax SHARE SP-1



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倉下忠憲2014年7月11日、12日の二日間にわたって行われた「Evernote Days」が無事終了しました。ご来場頂いた皆様、ありがとうございます。

私が担当したセッションでは、びっくりするぐらいマニアックな使い方を紹介したのですが、使い方の全体像については(時間がなかったので)詳しく紹介できませんでした。

今回は、私がどういうコンセプトでEvernoteを使っているのかを簡単にまとめてみましょう。

  • その1:とりあえず保存する
  • その2:どこかにあればよい
  • その3:記録は低コストで
  • その4:AppleScriptを使い倒す


その1:とりあえず保存する

手持ちの情報は、保存できるならEvernoteに入れておくようにします。特にたいして手間がかからないようなものは、バンバン保存します。

あとでどのような利用価値があるか、といったことを先回りして考えることはしません。そういうのは後からわかることだからです。

情報記録に関する非対称性として、

記録したものが必要ないなら後から捨てればよいが、
後から必要になったものを記録しなおすことはできない。

という問題があります。

ノートを削除するのは、キーボードのボタンを叩くだけでOKですが、「あれ、記録しておけば良かった……」と思ったものを再現するのは近未来テクノロジーが必要です。

そんなややこしいことを持ち出さなくても、1mmでも気になる気持ちが湧き上がる情報ならば、記録してしまっておくのが簡単でしょう。

その2:どこかにあればよい

記録の重複は気にしません。

Evernoteにも保存してあって、Dropboxにもある、なんて状況もALL OKです。

よく「Evernoteにウェブクリップしても、結局Googleで検索しちゃうんですよね」なんてお話を聞きますが、最終的に情報が見つかったのならば問題ないでしょう。重要なのは情報が見つかるかどうかであり、それがどこに保存されているかではないはずです。

上のような場合であれば、Evernoteへのウェブクリップは一種の「保険」のようなものです。あるキーワードでGoogle検索した記憶がある。でも、発見したページは検索結果の奥深くにあって、もう一度そのルートを辿るのは不可能に近い。でも、そのページの情報がどうしても必要だ、というときに、Evernoteであれば「自分が見たページ」でフィルタリングされているので、そのページに再遭遇できる可能性はぐっとあがります。

たどり着きたいページの性質によって、GoogleやEvernoteといったツールを使い分ければ問題ありません。

その3:記録は低コストで

「とりあえず保存する」上で重要なのが、それを実行するための手間をできるだけ低くしておくことです。

上のウェブクリップでも、記録するために10や20のステップを踏まなければならないのであれば、さすがに安易に記録するのはためらわれれます。ブラウザのボタンひとつでクリップできるからこそ、次々に保存していけるわけです。

なるべく手間的コストを低く保つには、アプリ間の連携を利用するのがよいでしょう。

私はメディアマーカーというウェブツールとEvernoteを連携させて、「買った本」のライフログを残しています。私が行うのは本を買ったらメディアマーカーに登録することだけ。それをすれば自動的にEvernoteに書誌情報が載ったノートが作成されます。

似たような連携は、iftttというサービスを使うことでいくらでもバリエーションが出てきます。特に、GmailやTwitterとの連携は簡単かつ強力です。Gmailであれば、スターを付けたメールをEvernoteに保存する、Twitterであれば、お気に入りしたツイートをEvernoteに保存する、といった使用法が考えられます。

Twitterに関して言えば、ツイエバというサービスを使うことで、一日分のツイートをEvernoteに送ることもできます。私はこれを利用していて、過去のツイートはだいたいEvernote上から拾っています。大変便利です。

その4:AppleScriptを使い倒す

手間を省く話に関係しますが、Mac OSで使えるAppleScriptを「これでもか!」というぐらいに利用しています。

いくつか例を挙げると

  • エディタで書いた文章を、Evernoteに指定したタグ付きで保存する
  • ルーチンタスクを含んだ「デイリータスクリスト」を自動作成する
  • 一週間分のデイリータスクリストを作成し、それぞれにノートリンクを貼る
  • 見た目の綺麗な読書メモを作成する

といったものがあります(ほかにもあります)。

AppleScriptは、ノート作成を簡易化できるのですが、「自分だけが欲しい機能」を実装できるのも重要なポイントです。たとえば、「エディタで書いた文章を、Evernoteに指定したタグ付きで保存する」なんて機能を使いたい人はあまりいないでしょうし、こうしたアプリがApp Storeに並ぶことも期待薄です。

しかし、AppleScriptであればちょこちょこっとコードを書くだけで実現できます。自分用にカスタマイズした機能を実装できるのです。

もちろん、これは一般的な方法とは言えないかもしれませんが、Evernoteマニアック道を極めたければAppleScriptは避けて通れません。

さいごに

その5として「ノートリンクを活用する」もあるのですが、長くなりそうなのでここまでにしておきましょう。

とりあえず、上記のような方針で5年ほど使い続けた結果、ノート数が5万を超えました。今ではEvernoteなしでは仕事ができないぐらいです。それがはたして良いことなのかどうかはわかりませんが、少なくとも情報を探し回ってうろうろする時間は大幅に減少していると思います。

ちなみに、私のEvernoteのノートブックについては以下の記事で紹介してありますので、そちらも参考にしてください。

» Evernote「知的生産」アンバサダーのノートブックとタグと保存された検索の構成を公開

あ、そうそう、以下の2冊の本もEvernote使用法の構築に役立つと思うのでよろしければどうぞ。

» EVERNOTE「超」知的生産術


» Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術)


▼関連エントリー:


▼今週の一冊:

常識は日常生活では便利だけど、その領域を出た推論では、あんまり役に立たない。なぜ役に立たないのか? そしてどうすればよいのか?

そんなことが書かれた本です。人間の認知の歪みに興味がある人ならば、面白く読めるでしょう。

別の側面から見れば、「思考法」の本でもあります。より良く考えるための一冊。特に「前もってきちんと計画を立て、その通りに実行していけばうまくいく」的思考に支配されている人には、きっと衝撃があるでしょう。

» 偶然の科学 (ハヤカワ文庫 NF 400 〈数理を愉しむ〉シリーズ)


▼編集後記:




大きなイベントが終わってほっとしております。どこででも仕事ができるといっても、やっぱり東京と京都の片田舎では全然違いますね。イベント周りが一段落したので、いよいよ本の執筆に集中していきたい、と考えておりますがどうなることやら。


▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。




大橋悦夫「これは今すぐやめるべきだ」と思っているのに、なかなかやめられないことがあります。仕事中にうっかり始めてしまったSNSの閲覧といった短期的なものはもちろん、なかなか手を付けられない仕事を慢性的に先送りし続けているといった中・長期的なものも含めて、即座にやめるコツをご紹介します。ついでに「やめたくない」ことをやめるコツもおつけします。

結論から言うと、やめようとしている限りはやめるのはむずかしいので、アプローチを変えたほうが良いです。

「やめる」代わりに「一時的に休む」と考えることです。


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SIWA

海老名久美おそらく7、8年使っていた名刺入れが、さすがに少しばかりくたびれてきたので、以前から気になっていた紙和の名刺入れを購入しました。

「SIWA|紙和」というのは、工業デザイナーの深澤直人さんが、和紙メーカーの大直が開発した素材「ナオロン」を使ってデザインした雑貨シリーズで、名刺入れの他にも、バッグや帽子、お財布、スリッパなど、さまざまなものがあります。

SIWA | 紙和


これまで使っていた名刺入れも赤だったので、限定カラーだというレッドを選びました。

SIWA 2

» 名刺ケース SIWA | 紙和 (レッド(限定カラー))


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倉下忠憲以下の本を読みながら、新しい本と読書について思いを巡らせました。

» 本は死なない Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」


電子書籍の登場によって、紙の本が駆逐される。

そう考えると悲しいものがありますが、別の見方もできるかもしれません。

徐々に読まれなくなってきている本を、電子書籍が救う、という視点です。

もしKindleの登場で、これまでよりも本を買うようになったり、あるいは読書時間が増えた、という方がいらっしゃるならその視点に同感してくださるでしょう。

そして電子書籍の普及は、新しい読書の形をも生み出す可能性があります。

今回は、この新しい読書について考えてみましょう。

マイペース・情報摂取

本の長所は自分のペースで楽しむことができる点だろう。急がず自分のペースで読み進め、最初から最後まで順番に読む必要はないので、章を飛ばしたりすることもできる。

読書の最大のメリットはここでしょう。

じっくりと読んでいくことも、飛ばし飛ばしに読むこともできます。わからないところは繰り返し読んでもいいし、辞書などの別の本を参照して読み進めることも可能です。

一対一で行う対話であれば、わからないところを質問できますが、何度も同じことを聞き返すのは難しいものがあります。一週間後、一ヶ月後にもう一度聞き返すのも無理があるでしょう。読書は完全に自分のペースに合わせて、情報摂取を進めていくことができます。

オリジナルな「読み」

それはとりもなおさず、読書が個人的な作業であることも意味しています。個人的な作業であるからこそ、自分だけのペースで進めていけるのです。

また、それぞれの読者は、著者が提示した情報から自分なりの世界を立ち上げていきます。その世界は、必ずしも著者がイメージした世界と同一とは限りません。むしろ、著者を含めた全ての人が少しずつ違った世界を立ち上げる、というのが本当のところでしょう。

それは小説だけの話ではありません。「どう読むか」は個性的な要素なのです。

他の人の「読み方」に触れる

読書がそれぞれ独自の世界を立ち上げる(あるいは、独自の読み方をする)という読書の本質は、電子書籍であっても代わることはありません。それは紙の本が一冊もなくなり、すべて電子書籍に置き換わったとしてもそう言えます。

むしろ、世の中の情報摂取がすべて断片的なものになってしまったときこそが、「本が死んだ」ときです。逆に言えば、まとまった形の情報が摂取されている限り、そこに読書のエッセンスは保存されています。

しかし、電子書籍による読書は、この個人的な読み方にプラスアルファの要素をもたらすことが可能です。

たとえば、以下のページをご覧ください。

» 本は死なない Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」 (Japanese Edition)

このページでは、『本は死なない』(Kindle版)の「Shared Notes & Highlights」がフィードのように流れています。つまり、他の人の読書メモとハイライトを確認できるのです。

また、「Popular Highlights」といって、人気のハイライト箇所を知ることもできます。紙の本の読書では、こうしたことは不可能ではないにせよ、簡単ではありませんでした。

電子書籍の出現によって、それは個々人が自分一人で楽しむという枠を越え、世界規模で他者とのつながりを構築できる文化へと変貌しつつあるのだ。

残念ながら日本語の本では、この「世界規模」の感覚はまだ得られないかもしれません。そのあたりは機械翻訳などの技術の進歩を待つしかないでしょう。しかし、たとえ日本に限定していても、他の人の共感ポイントや感想にアクセスできるのは、これまでの読書にはなかった体験です。

他の人の「読み方」に共感して思いを強めたり、面白さに気付かなかったものを発掘したり、感想に疑問を感じて、そこから問いを深めていったり、といった読み方ができるようになるのです。

また本書では、#burningthepage というツイッターのハッシュタグも準備されています。このハッシュタグを使うことで、他の読者や著者と交流することも可能です。

新しい読書

こうした体験を、著者のマーコスキーは「Reading 2.0」と読んでいます。私は、拙著で「ソーシャルリーディング」と呼びました。

「ソーシャルリーディング」という表現は、言葉だけ聞くと誤解を生むかもしれません。つまり「みんなで本を読む」行為に思えるのです。でも、それは実体ではありません。

「Reading 2.0」でも「ソーシャルリーディング」でも、ベースにあるのは「自分(ひとり)で本を読むことです。他の人の読み方に盲目に従ったり、多数決で本の価値を決めたりすることとは違うのです。

個々人がそれぞれ独自の読み方をし、それを重ね合わせることで、ひとり読み以上のものを生み出す。それが新しい読書の形となっていくでしょう。

さいごに

紙の本でも、こうしたことは__たとえば読書会のような形で__実現可能ですが、電子書籍ではそうした読み方が、ごく普通の「本を読む」という行為の一部に組み込まれるようになっていくでしょう。

そうした本の読み方が一般的になった世界での、(少々大げさな表現を使えば)知のあり方がどのようになっていくのか、というのが興味あるところです。

» 本は死なない Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」


▼関連エントリー:

ハッシュタグ「#burningthepage」を使って、noteで本書の感想エントリーをアップしております。

ご興味ある方&読了された方は、ご覧ください。

» 『本は死なない』を読む

▼編集後記:




7月17日から7月28日まで『アリスの物語』の翻訳コンテストが行われます。ライトノベルの翻訳が難しいのかどうかわかりませんが、もしご興味あれば。

» ライトなラノベ 日英翻訳者 大募集!


▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。





亭主関白といわれる人の家庭が、実際にどのように運営されているか、日本人ならば誰でもよく知っていることであろう。

タテ社会の力学 (講談社学術文庫)
タテ社会の力学 (講談社学術文庫) 中根 千枝

講談社 2009-07-13
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著者の中根さんはこのデリケートな問題についてこのように言葉を濁しているが、実際には「誰もほとんど知らない」のである。その「知らない」ということこそが、この本においては重要なポイントでもある。

日本社会を「タテ社会」と特徴付けているものの、中根さんが言っているのは「上の者には絶対服従の社会こそ日本的である」と言っているのではまったくない。「タテ」はきわめて儀礼的なものであって、その機能は通常「対外的な意味」しかもたないのである。

私のブログでも書いたことだが「序列は身分ではない」。「子どものケンカに親が口を出す」のは日本では「恥ずかしいこと」であり、親と子という「タテの関係」は、各家庭の「ウチ」でしか通用しない。この関係を拡大させて「自分はオトナだからよその子どもにもものを言う権利がある」とばかりに行動すると、一定の限度までは許容(時にその「教育熱心」ぶりが感心)されるにしても、ついでに苦笑くらいはされることが多い。

しかも許容されるのは一定の限度までで、それを超えればこう言われる。「アリガタイことですが、ウチにはウチのやり方がありますんで」。日本社会で「ヨソの者」が「ウチ」を乗り越えていくのはほとんどタブーである。「ウチ」の内部で完結しているかぎり、「お子様」が王様だったり、「ヨメ」が「主人」をドレイのように扱ったとしても、それはその家の「家風」というものである。

ただ少なくとも「家のソト」では、「タクでは私はなんでも主人の言うがままですの」とでも言っておいて間違いはない。たとえ実体は「主人」=ドレイだったとしてもである。つまりこれが「儀礼的なタテ社会」という意味なのである。

タテマエと実体がまったく同じであったとしたら、下位の者は窒息し、その集団は陰湿となり、機能は低下する。タテが健全に作用し、集団が活発であるためには、上下関係を無視できる人間関係が存在し、一定の自然な調整が保たれていることが必要である。

タテ社会の力学 (講談社学術文庫)
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ウチがソトに漏れ出ることが「恥」

つまり冒頭で述べたように「亭主関白といわれる人の家庭が、実際にどのように運営されているか」など、「ソトの者」には知るよしもないのだ。実体の伴った意味のある情報は「ウチ」にとどめおかれることがふつうである。「タクでは私はなんでも主人の言うがままですの」というのは、実体がそれと乖離しているならば、情報価値ゼロだ。日本において、親しくない者同士のやりとりというのは、往々にしてこのように無内容を極めたものになりがちである。


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カクノホワイト 1

海老名久美去年、1080円で買ってすぐ使える万年筆「カクノ」を紹介しましたが(「「万年筆で書いてみたい」を気軽に実現できる1050円の万年筆 PILOT「カクノ」」タイトルは1050円となっていますが、消費税がアップしてしまったので今は1080円です…)、この春に爽やかなホワイトボディタイプが発売されていました!

カクノホワイト 2

写真の右側は、従来からあるブラックボディのカクノ、左側がホワイトボディの新バージョンです。

カクノには、ブラックインクのカートリッジが1つ同梱されているので、買ってすぐに使い始められるのが便利です(インクがペン先に浸透するまで、しばらく待つ必要はありますが)。ただ、最近見かけるショップのカクノコーナーでは、カラーインクのカートリッジも一緒に販売されていることが多いので、好みの色を合わせて買っても楽しいです!



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