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大橋悦夫ときどき、ドアノブに差し込んだカギが抜けにくくなることがあります。

ちょっとしたことですが、毎日のことなので煩わしく感じており、かといってカギの専門業者を呼ぶほどおおごとでもないような気がして、悶々としていました。

少し調べてみたところ、ある意外なモノを使えば簡単に解消できることがわかり、さっそく実行。

結果、スムーズにカギの抜き差しができるようになりました。


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倉下忠憲といっても、別に「あのノート」というノートを作るわけでも、その名前のノートブックを作るわけでもありません。

さらに言えば、具体的な名称をぼやかして表現しているわけでもありません。

心の中で「あのノート」と思えるようなノートブックを作ろう、というお話です。


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佐々木正悟 思い込み、というとウソを信じ込まされているといったネガティブな印象が強いですが、「真実」が自明でないとき、何を信じて行動するかというのは、結果に大きな影響を及ぼします。

スタンフォード大学でキャロル・ドゥエックとその共同研究者たちは、次のようなことを突き止めた。

頭を酷使したあと、活力は自動的に補充されると思っている人たちには、消耗するような経験をしたあとに自制心の低下が見られなかった。

それとは対照的に、骨の折れる経験をしたあとには活力が尽き果てると思っている人たちには、自制心の低下が見られ、エネルギー補給のための休息が必要だった。

マシュマロ・テスト:成功する子・しない子
マシュマロ・テスト:成功する子・しない子 ウォルター・ ミシェル 柴田 裕之

早川書房 2015-05-22
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マシュマロ・テストは有名になりましたが、その解釈は必ずしも一様ではありません。

たとえば、『意志力の科学』(インターシフト)を書いたロイ・バウマイスターなどは、マシュマロ・テストの結果を大いに参考にして「意志力」は有限であり、使い続けると、消耗し、枯渇するという論をかなりはっきりと展開しています。

にもかかわらず、マシュマロ・テストを行ったウォルター・ミッシェルはそのバウマイスターの「意志力消耗説」に懐疑的です。


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大橋悦夫以下の記事の続きです。

» 改めて、自宅をオフィスにするか、別に借りるか? 

そういうわけで、堂々とノートPCを持ち込んで仕事をしても良いシェアオフィスは、当たり前のことながら最強のアウェイということになります。

とはいえ、毎日ではいずれ飽きることも考えられますので、当面は“週4日出勤”としました。

今回入居したシェアオフィスにはさまざまな工夫がこらされており、感心させられることが多々あります。
このあたりについては、また改めて。

入居したのは「PoRTAL」というシェアオフィスです(渋谷駅から徒歩3~5分)。

guide | PoRTAL Shibuya -OPEN THE OFFICE!

ちなみにPoRTALの運営会社である株式会社ひつじインキュベーション・スクエアは、日本で一番使われているシェアハウスの専門ポータルサイト「ひつじ不動産」も運営しています。
オシャレオモシロフドウサンメディア ひつじ不動産

そんなPoRTALに入居してちょうど2週間たったので、実際の使い心地や居心地などの感想を書いてみます。


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大橋悦夫最近、都内にあるシェアオフィスに入居しました(このシェアオフィスの詳細については次回の記事で!)。

10年近く前にもこんな記事を書いているので、改めてまた書いてみます。

» 自宅をオフィスにするか、別に借りるか? 
» 続・自宅をオフィスにするか、別に借りるか? 

今回はシェアオフィス入居の背景について。

独立以来さまざまなワークスタイルで仕事をしてきました。

  • 客先オフィスに常駐したり、
  • 知り合いの会社のオフィスを間借りさせてもらったり、
  • ファミレスやカフェなどを転々としたり、

…と試行錯誤を重ねたすえに、ここ数年は在宅ワークに落ち着いていました。

現在の僕の仕事はパソコンと通信環境さえあれば事実上どこに居ても可能です。

そうであれば、寝起きする場所と同一にしてしまえば移動の手間と時間と費用がそっくり浮かせられますので、自宅が最強ということになります。

…にも関わらず、知り合いの会社やファミレスやカフェを転々とするのは実は自宅は最強ではないからです。

例えば、以下のような弱点があります。


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ふくろ箋1

海老名久美たとえば、立て替えてもらっていたチケット代を返すとき。切手を保存しておくとき。かばんのポケットに映画のチケットを入れておくとき。

ちょっとした、小さなものを入れておける袋が欲しいことがあります。

ポチ袋でもいいのですが、それでは普通すぎて、なんだかちょっと面白くありません。そんなときに、このデザインフィルの「ふくろ箋」シリーズのことを知りました。

ふくろ箋2

「ふくろ箋」は、メモパッドのようでいて、実は、1枚1枚が袋になっているのです。

» ミドリ ふくろ箋 <S> 横 クラフト柄 34419006

» デザインフィル ふくろ箋<S>縦 チョコ柄


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倉下忠憲『電子出版、独立作家の執筆・出版手法』という本を読んでいたら、原稿の手直しについて以下のような記述を見つけました。

» 電子出版、独立作家の執筆・出版手法—日本独立作家同盟 第一回セミナー〈藤井太洋 講演録〉 日本独立作家同盟セミナー講演録[Kindle版]


私は横書きのエディターで書いて、縦書きで印刷して、紙の上で赤ペンを持ってやることにしています。エディターの中で書き直しながらの推敲は本当によくないので止めましょう。どんどん消えていきますので、どこを変えたかがわからない。どれくらい良くなったかがわからないです。

テキストエディタで書いたものを紙にプリントアウトし、手直しはその紙の上で行う。アナログを経由させるという一見古風な方法ですが、実体験からいってもこのやり方は効果的です。

また、『数学文章作法 推敲編』には次のようなアドバイスが書かれています。

» 数学文章作法 推敲編 (ちくま学芸文庫)


文章を読み返すときには、必ず筆記用具を持ちましょう。それは、気になったところに印を付けたり、気がついたことをメモとして書き留めたりするためです。

おそらくここで言われていることも、似たようなことでしょう。簡単に言えば、「書く作業と書いたものを手直しする作業を切り分ける」というのが一つのポイントになりそうです。

書くことと手直しすること

たとえば、原稿用紙と万年筆を使って文章を書くとします。その際、とりうる「基本的な」行為と言えば、ひたすらマス目を埋めていくことです。つまり、次から次へと文章を書き足していくのです。

少なくとも、書きながら書き直すことはしないでしょう。なぜなら、イチイチ修正ペンに持ち替えて、ちまちまとマス目を消していかなければならないからです。それが面倒なのだから、昔の作家は行き詰まった原稿をくしゃくしゃにしてゴミ箱にほうり込んだのでした。

つまり、原稿用紙と万年筆というツールセットでは、その簡単に修正ができないという機能不足により、「書く作業」と「手直しする作業」が切り分けられていたのです。

では、デジタル原稿ではどうでしょうか。

もちろん、修正はおどろくほど簡単に行えます。その効果は劇的すぎて、「文章を書く」という行為そのものが変化しました。しかし、その利便性により、作業の境界線もまた見えにくくなってしまったのです。

私は今この文章を、テキストエディタで書いています。そう、テキストライタではないのです。このツールには編集的行為があらかじめ意図されています。よって、書きながら手直しすることが可能なのです。

すると、思考のモードが入り交じることになります。

複数の思考が必要

再び『数学文章作法 推敲編』から引用してみます。

 自分の書いた文章を読み返すとき、著者の帽子を捨て、読者の帽子をかぶることが大切です。言い換えると、自分の前の前にある文章は赤の他人が書いたものだと考えるのです。そして、何も知らないまっさらな気持ちになり、一人の読者として文章を読み返しましょう。
 (強調原文ママ)

一つの文章を完成させるためには、複数のプロセスが必要であり、それぞれに最適な「思考のモード」というものがあります。

  • 自分が考えていることを適切な表現に落とし込むための思考
  • それが他者に向けて開かれているかをたしかめる思考
  • 表現に十分なインパクトがあるのかをチェックする思考

こうした複数の思考を用い、自分の書いた文章を「他人に読んでもらえる文章」へとブラッシュアップしていくわけです。

ただし、人間の脳は、異なった思考を同時並行で起動させることは苦手なようです。思考Aと思考Bを同時に考えようとすると、アクセルとブレーキを両方踏んでいるような感覚になります。よって、一つの思考を働かせているときは、別の思考はシャットダウンしておくのが効果的です。

モードとツール

ここで問題になってくるのが思考のモードとツールの関係性です。

テキストエディタであれば、書くことも書き直すこともできてしまいます。これでは、思考のモードのどちらを立ち上げたらよいのかが自明ではありません。原稿用紙・万年筆セットに比べると、迷いが発生する可能性があります。

では書いたものをプリントアウトし、そこに赤ペンで修正を加えるようにすればどうでしょうか。

赤ペンを持っているときにできることは、修正だけです。つまりツールセットに自明な役割があります。この場合、「これは書き直す作業であって、手直しする作業ではない」という認知は生まれやすいのではないでしょうか。すると、思考モードの混線の可能性が減ります。

さいごに

これは「手直しは必ずプリントアウトで」という話ではありません。

たとえば、テキストファイルをPDFにして、それをiPadで確認しながらスタイラスで修正箇所をチェックしていく、という方法でも良いでしょう。重要なのは、ツールを__もっと言えばビュースタイルを変更することです。そうすることで、思考のモードの切り替えが起きやすくなり、モードの混線の可能性が減ります。

おそらくこの混線問題は、執筆ツールがデジタル化したことで顕著化した現象だとは思いますが、実際のところはどうかはわかりません。とりあえず、少し長めの文章を書いているときに、どうにも頭がもやもやして前に進まないというのであれば、プリントアウトなりPDFファイル化なりを使って、モードの切り替えを意識してみてはいかがでしょうか。

» 電子出版、独立作家の執筆・出版手法—日本独立作家同盟 第一回セミナー〈藤井太洋 講演録〉 日本独立作家同盟セミナー講演録[Kindle版]


» 数学文章作法 推敲編 (ちくま学芸文庫)


▼今週の一冊:

もちろん、本書を読んだからといってベストセラー小説が書けるわけではありませんが、方向性や枠組みを理解する上では十分に役立つ一冊と言えるでしょう。どんな視点を持てばいいのか、どんな姿勢で取り組めばよいのか。そうしたことが提示されています。

» ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)


▼編集後記:




はじめての監修本が8月28日に発売になります。自分の本とは勝手が違うので、いろいろ戸惑うことが多かったですが、もし書店で見かけたらぜひパラパラご覧ください。

» 超メモ術 ―ヒットを生み出す7つの習慣とメソッド (玄光社ムック)


▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。

» ブログを10年続けて、僕が考えたこと[Kindle版]