起床から、たとえば通勤まで、あるいは通学までの時間を徹底的に使い尽くすときがタスクシュートの真骨頂です。
しばらくは、たとえばこの時間帯に限って使ってみるとタスクシュートというものがわかるでしょう。
5時半に起きて、朝食準備して、身仕度し、最寄りの駅まで娘を送ります。帰宅してみると7時が過ぎています。これが私の平日のルーチンです。
ほとんどの人は身に覚えがあると思います。この時間帯こそ「一分あたりの時間の価値」が最大化しやすいでしょう。
私の娘もそうです。平日の朝8時には学校に着いていなければなりません。
しかし早朝は、一分でも長く寝ていたいものです。娘に限らず私だってそうです。冬の寒くて暗い朝となると、三十秒でいいからよけいに布団に潜っていたいのです。
しかし起床から家を出るまでに少なくとも食事の支度はしなければならないし、食事もさせなければなりません。食事以外にやることもあります。
遅刻しないためには、一分でも早く寝床から出るほうがいいわけです。
ここに「せめぎ合い」があります。
タスクシュートは行動の順番をより合理的に微調整するだけのツール
時間について現代に生きるわたしたちはいつだってせめぎ合っています。それがいちばんあからさまになるのが起床から出勤までの時間帯というわけです。
我が家の場合には家を出るのがだいたい6時45分です。これがつまり「出発の開始予定の時刻」です。
朝起きたのが5時30分だとして、この間の1時間15分でやりたいタスクのすべてが終えられるかどうかを、リアルタイムで表示してくれるのがタスクシュートです。
たとえば起きたのが5時33分になると、わずか3分とはいえすでにタイムオーバーであることを教えてくれます。
そこで起床後の歯磨きや湯沸かしなどで時間を稼ぎます。すると数分の余裕が生まれます。
逆に朝食準備や娘を起こすのに手間どったりしてよけいな時間を使うと、数分の「貯金」を使い果たしてふたたびタイムオーバーのペースに戻ります。
これがタスクシュートユーザーの「予定時刻を睨む」時間管理の方法です。何を見ているかといえば「次の予定開始時刻」に間に合うかどうかです。
だからこそ、その前までのすべてのタスクに
- かかるであろう見積時間
を入力しておく必要があります。ただ、そんなものをすべて起床時に一つ一つ入力しておくヒマはありません。
幸いなことに、そのほとんど全ては「リピートタスク」です。特に起床から出勤までなどやることは決まりきっているものです。やることだけではなく、一つ一つの行動にかかる時間もほとんど同じです。
だから、多くの行動の記録をとっておいてその平均時間を割り出すなどといったまどろっこしいことは必要ないのです。
むしろ、じっくりと行動してみて、一回だけの記録から見積もりを出してみれば、おおむね正しいのです。ときどきわずかな調整が必要になるにせよ、ぜんぶのタスクにかかるであろう「見積の総和」がそんなに大きく狂ったりはしません。
考えてみればそれは当たり前です。仮にタスクシュートがなくたって、通学の1時間30分くらい前に起きて、朝食や身仕度をすれば何とかなるといった見通しは立つはずです。
タスクシュートはただ単に、それをもっとはるかに厳密に計測し、行動の順番をより合理的に微調整するだけのツールです。
ただその「計測」と「微調整」が時間管理の肝になるのです。
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私のある日のタスクシュート(TaskChute Cloud)の画面を公開しつつ、朝起きてから夜寝るまでの間の全タスクをどのように実行しているかを紹介している動画です。
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