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ひとり事業って何が必要だと思う?

シゴタノキャスト_ひとり事業って何が必要だと思う?

今回のテーマは「ひとり事業って何が必要?」です。ひとり事業をうまく回すためには仕組みが必要で、まてぃが考えていたのは「ヒト・モノ・カネ」ですが、大橋さんが考えているのは「バリュー・システム・クレジット」。

その仕組みがどんな特徴をもち、自分の事業と照らし合わせてどう組み合わせていけばいいのか、紐解いていきます。

▼音声はこちらから


もくじ
  • ひとり事業をうまく回すための仕組みを考える
  • 「バリュー・システム・クレジット」の仕組み
  • YouTuberからモノが売れる理由
  • 人に知ってもらうためにはまず発信から
  • なんでみんなやらないんだ、もったいないじゃないか
  • 知ってもらいたいと感じる何かを見つける
  • 大橋さんが自分のバリューを見つけたきっかけ
  • 回を重ねるごとに得たフィードバックと”常連さん”
  • 「ブログは結局ウェブ日記なんだな」と思いだす
  • 自分の顧客はいちごが好きか、それとも白菜が好きか
  • ところで、LISTENがすごいです
  • ひとり事業を成功させる「バリュー・システム・クレジット」

ひとり事業をうまく回すための仕組みを考える

大橋:大橋です、こんにちは。このポッドキャストは、ひとり事業を実践している大橋とまてぃの2人の実体験をもとに、ひとり事業を楽しくするヒントとアイデアをお届けします。

今回のテーマは、「ひとり事業って何が必要だと思う?」というテーマについてお話をしていきます。このテーマはまてぃさんからなんですけれども、これについて詳しくお願いできますか?

まてぃ:はい。みなさん、こんにちは、まてぃです。今日もよろしくお願いします。今日は「ひとり事業って何が必要だと思う?」のテーマについてお話を大橋さんに伺っていきたいと思います。

この話題をどうして伺いたいかというと、私は会社員を19年間やってきたんですけれども、いつか独立したいっていうのがずっと頭の中にあって、会社員をやっている時に一人で会社を回すために必要な知識と経験を積みたいとずっと思ってたんです。その時に頭の中にあったのが、「ヒト・モノ・カネ」の3つをどうやって回すかで。

これを回さないと企業は成り立たないので、ひとりでもできる方法とか、知らないといけないことって何だろうってずっと考えてたんです。

今年1月に大橋さんがブログで記事を書かれていたんですけど、「バリュー・システム・クレジット」という仕組みを大橋さんは自分の事業では考えていると。その記事を読んで「なんてわかりやすいんだ。さすが20年選手!」と思ったんです。なので、その辺について今日は詳しく伺えたらなと思っています。

▼その記事がこちらです。


「バリュー・システム・クレジット」の仕組み

バリュー・システム・クレジット
大橋さの記事で読み、なるほどと思った仕組み図がこちらです。本記事で言及されている「図」は、すべてこちらの図を指します。

まてぃ:ということで、どうですかね。いきなりですけど、このシステムはどういうきっかけで作ったんですか。

大橋:そもそもこの図は僕の完全オリジナルというわけではなくて、『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』という、すごい長いタイトルの本がありまして。

この本に「バリュー・システム・クレジット」と、独立して事業を始めるときにはこの3つが大事と書かれていたんです。

大橋:簡単に説明すると、バリューはいわゆる商品とかサービスですね。何を売るのかという。売るものが決まったら、次にシステムとして、販売システム。どのように売るのか、どこで売るのかと。

例えば自分で何かを売りたいと思ったら、お店を出さなきゃいけないわけですけど、デジタルコンテンツであれば、プラットフォームといって、インスタとかECサイトに出せば、もうそこで広告収入とか、企業案件があれば収入が得られますよね。それを一から作るのは大変なので、その手数料を払ってでもプラットフォームを使うというのもいいのかなと。それが2つ目のシステム。

3つ目のクレジットというのは、「あなたは誰ですか」と「なぜそれをしているんですか」という信頼です。こちらが何者か知ってもらわないと、モノは売れないですよね。

YouTuberからモノが売れる理由

大橋:YouTuberがなぜ売れるかというと…。普段から情報発信をして「この人の言うことは正しいな」とか「面白いな」とか「役に立つ」と思ってもらえるからこそ興味をもってもらえます。結果として「この人の言っていることをもっと深く知りたい」と思ったときに、お金を払ってその人のサービスを買う流れになるわけです。

この3つが全部等しく重要なんですが、特にバリューが得意です、クレジットが得意です、システムが得意ですとか、それぞれ得意分野が偏っていることもあり得るわけで。

僕自身は一番得意というか、好きなのがシステムなんですよね。時間があって「何やってもいいよ」と言われたら、ずっと仕組み作りを触っていたい(笑)。なるべく人に会わずにいたいと思うほうなんです。

一方で商品作りが好きな人、それはもうクリエイターですよね。仕組みを考える暇があったら1枚でも多くの絵を描きたいとか、1行でも文章を書きたい人はクリエイター。クリエイションが好きで得意。

まてぃ:うんうん、そうですね。

大橋:一方でクレジットは、簡単に言うと、ブログとかSNSで発信をすることです。そこで人と関わって交わっているのが好き。だからパーティーとかが好きな人は、クレジットに興味があったり得意な人だと思うんです。まてぃさんはどうかわからないんですけど、僕はあんまりパーティーとか得意じゃなくて、できれば家にいたい(笑)。

なんでわざわざ電車賃払って人が集まる場所に行って、計画されていない雑談をしなきゃいけないんだと(笑)。いうところで、非常につまらない人なんですけれども。

まてぃ:(笑)。

大橋:なのに、僕にもパーティーに行っている時代があって。がんばって行っていたんですけど、その時に思ったのは、僕と似たような感じの人にも関わらず、人だかりができる人もいるわけですよ。

それはなぜかというと、その人が独特のバリューを持っているからなんです。過去にすごく有名な商品を手掛けたとか、レアな体験をしたとか、あるいはレアな体験をしている真っ最中だとか。

結局何が大事かというと、コツコツとバリューを高めること。そうすれば、おのずととクレジットが向こうからやってきてくれるので、自分からがんばって発信しなくても、「この人はすごい人です」と紹介してくれる人が出てきて、第三者の出現によってクレジットが生まれます。

だから、情報発信はがんばってしなきゃいけないものでは、必ずしもない。かといってバリューだけあればいいかというと、そうでもない。ちゃんと伝えるための仕組みが必要。じゃあどれからやったらいいんだろう? これが、ひとり事業をしたい人がまず最初にぶつかる壁かなと思います。

なんでみんなやらないんだ、もったいないじゃないか

大橋:質問ですけど、まてぃさん、この図(※冒頭の図)を見た時に、自分にとって何がいちばん必要だと思われましたか?

まてぃ:クレジットですね。私も大橋さんと同じタイプで、仕組みづくりが大好きでいつまでもやってられるんですけど、それゆえ信頼が外部にたまっていかないという悩みはありましたね。

実際に会ったことがある人や身近にいる人には信頼を得られるんですけど、不特定多数の人の信頼を得ていかないと、ひとり事業は厳しいじゃないですか。とくに顧客をどう集めるかがすごく課題になるので、部屋でずっと何か作っててもしょうがないというのは、独立してからさすがに学びましたね。

大橋:僕自身はブログで割と名前を知ってもらえた経験があって。それはどういうことかというと、籠って仕組み作りをしている時の楽しさが何らかの形で人に伝わる形で伝えればいいな、伝わる形で表現していけばいいなと思っていて、それを自然にできていたのがブログだったんです、僕にとっては。

それで僕はブログを書くことでこんなに楽しいことにつながることもあるのに、なんでみんなやらないんだ、もったいないじゃないかと。そういう気持ちでブログを書いていたんです。

これをすると最終的に売上に結びつくとか、そういう下心も少なからずあるんですけど、それが目的になっちゃうと、たぶん「ちゃんと売れるような文章を書かなきゃいけない」とか「売れるような文章を書けるまで出してはいけない」みたいになっちゃって、気軽に発信ができないじゃないですか。

まてぃ:そうですね。

大橋:だから、気軽に発信できるようになるとっかかりとしては、「今自分が感じているこの楽しさをどうしたら人に分かってもらえるんだろう?」という気持ちが持てるものを、まず自分の中に見つけることかなって思います。

知ってもらいたいと感じる何かを見つける

大橋:僕は一眼レフを買うほどではないですが、写真を撮るのが好きなんです。もっぱらiPhoneで撮ってるんですけど、たとえば夕暮れどきの光の加減がいいときが僕は好きで、「素晴らしい風景が目の前に展開しているのに、なんでみんな立ち止まって撮らないんだろう」と思いながら撮ってるんです。

こんなふうに誰しも「なんでこんなに素晴らしいものがあるのにみんなやらないんだろう」と感じるものがあると思うので、それを記録に残していくというか。その場で過ぎていってしまうものじゃないですか、そういう思いや気づきって。写真であれば写真が残りますし、文章であれば文章でSNSに発信してもいいんですけど。

まてぃ:そうですね。

大橋:とはいえ、「いや、でも、こんなこと言って馬鹿じゃないの」とか「アホか」と思われたら嫌だなという恐れもありつつ、それをものともしないぐらい強い思いで感じることがきっとあると思うんです。

最初のうちは、情報発信をするときに「いや、こんなこと今さらと思われるかもしれませんが」とか「アホかと思われるかもしれませんが」って前置きしながら始めて、そのうち恥も捨てられるようになって、前置きせずいきなり本題に入れるようになったら、たぶんそのときには、もう自分のバリューができ始めていると思うんです。

自分の中にそういうものを見つけることが、まず最初の一歩かなと思います。好きなものを見つけて、ひとり事業をやりたい方って、やっぱりそういう出発点が多いと思うんですよ。もちろんいろんな出発点があると思うんですけど。そこから実際どうやってお金に繋げていくかが、すごく難しいと思うんですけど。

大橋さんが自分のバリューを見つけたきっかけ

まてぃ:大橋さんは何がきっかけでご自身のキャッシュポイントを見つけられたんですか?

大橋:一番最初にこのブログは無料でやってたわけじゃないですか。

まてぃ:はい。

大橋:だから当然どの記事も無料で読めますよ、と。でもあるとき、「セミナーやります」って言ってセミナーやったときかな。ブログはずっと無料で読めているから、別にお金を払う必要はないんだけど、その段階までに「この人の話はお金払っても聞いてもいいぞ」と思ってくれる人が一定数いてくださる。そういう状況にならないと成立しないですよね。

まてぃ:そうですね。

大橋:最初はすごい怖いですよ。「誰も来なかったらどうしよう」みたいな。そこは「えい、や!」とやるしかないんですけど。

まてぃ:うんうんうん。

大橋:でも幸い、最初はですね、会場提供など、協力してくれる会社さんのつき合いがあったので、会場費をかけずにセミナーを開催できたんです。代わりにその会社のパンフレットなんかを参加者の方に配らせてもらって…そうだ、思い出した。その時のセミナーは無料だったんですよ。

まてぃ:おー。

大橋:参加費無料で、その会社がスポンサードしてくれた形ですね。改めて考えてみるとこの企業にとって「この人(=大橋)を呼べば人が集まる」という価値が、つまりバリューがあったから、会場、つまりシステムを提供してもらえたと思うんです。

まてぃ:うんうんうん。

大橋:ということは、僕は何をしてたかというと、ブログ読者を喜ばせるんだけど、喜ばせた結果のキャッシュポイントは企業だったわけです。

まてぃ:なるほどー。

大橋:でも、それは狙ってやったわけじゃなくて、結果としてお声掛けいただいて「あ、そうか、これが企業にとっての自分の価値なんだ」と気づいたんですよね。言われたから気づいたんですけど。だから僕は「これは価値になるだろう」とあまり自分では気にしないというか、考えないようにしています。

回を重ねるごとに得たフィードバックと”常連さん”

まてぃ:なるほど。じゃあ最初は企業を相手に、そこから始まったんですか? その後も企業向けにお仕事を増やしたんですか?

大橋:いや、そこは普通はそうなるんですけど、僕はあんまり…この、企業さんと一緒にやるっていうのは…何て言うんだろうなー。企業と仕事をするのは、ちょっと言ってしまうと「取り替え可能なパーツ」と見なされがちかなと思って。パーツになるなら会社員と同じだなと思ったんですよね。

一方、セミナーに毎回参加してくださる人の中に常連の人が現れていることに気づいたんですよね。だから今度は僕が自分で、有料になるけど一緒に話ができたらいいなと。その気持ちに導かれるように自分でセミナーを開催するようになっていったんです。この辺りはもうクレジットですよね。

まてぃ:そうですね。この時点では、バリュー・システム・クレジットの順で言うと、大橋さんはクレジットが最初にできたってことですか?

大橋:最初にブログの発信をしたのがバリューですね。

まてぃ:はい。

大橋:それを見た企業の人が、システム提供するからここで話してと声をかけてくれて、お客様に対しては「無料で参加できるセミナー」というバリューを提供。企業からは「うちのチラシを配らせてね」というWin-Winでやってたんですけども、僕と受講者の関係づくりがその中で行われたわけです。

そうすると、この人たちに「こういう情報を発信すると喜んでもらえる」と気づいたので、そのフィードバックからバリューを見直して、「こういう情報を発信しよう」とやっていくうちに自分主催のセミナーをするようになったと。つまり、回を重ねるごとに自分でもシステムを持てるようになったという流れですね。

まてぃ:なるほど。これで3つの三角ができたってことですよね。バリュー・クレジット・システムが。

知り合いのツテでウェブの仕事に関わることに

まてぃ:もともと起業されたときは、ご自分のセミナーをやろうという思いはお持ちだったんですか? やりたいなとか、こんなのやれたらいいなとか。

大橋:細かい話をすると、僕は2回起業しているんですけど、1回目は最初の会社を辞めたときに、派遣社員として仕事を始めたんです。そのときは派遣社員。ほぼ会社員と同じで、9時-17時で派遣先に通って仕事をしていて。「企業案件」ばかりですよね、当然。やっていく中で、「これって契約形態が変わっただけで、会社員と一緒じゃん」とちょっと悩んでしまってですね。

そのときにたまたま知り合いのツテで、マーケティングの会社、ウェブサイトを制作する会社に声をかけられて。僕は最初の会社でIT、システム開発の仕事をしていたんですけど、声をかけてくれた会社はシステム開発の知識がある人を探しているという話で社長に紹介されて。

そのとき僕は既にひとり法人として仕事をしていたので、「契約社員ならいいけど、正社員は無理です」って言ったんです。でも、その社長が割と大らかな人で、「自分の仕事をしてもいいから、正社員として入ってくれ」と。だから今で言う副業OKな状態で入社させてもらったのが、2社目だったんですよ。

そういう意味では、自分の法人はそのまま継続しながら2社目の会社で仕事をさせてもらったという、ダブルワークな時期ですね。ちょうどそのときがブログブームのちょっと前の時期だったんです。ココログとかができる前、直前ぐらいの状態。

まてぃ:懐かしいんですけど(笑)。

「ブログは結局ウェブ日記なんだな」と思い出す

大橋:その正社員の仕事でウェブサイト制作やウェブサイトのプロモーションのような仕事に携わらせてもらって、改めて「ブログっていいな」と思ったんです。そこに可能性を見つけて。インターネット老人会的な話ですけど、2001年ぐらいにウェブ日記というブームがあったじゃないですか。

まてぃ:ありました(笑)。私も老人会の一員なのでよくわかります。

大橋:日記猿人(にっきえんじん)とか、日記才人(にっきさいと)とか、そういうところに日記を書いちゃー更新報告とか。今で言ったら手回しミシンみたいな。フィード登録のような仕組みがまだなかったので、手動で「日記を書いた」と報告するとリストに上がってきて、そこからみんな読みに来てくれるという極めて牧歌的な時代があったんですけど。

そんなふうにネットに情報や文章をアップすることに昔から馴染んでいたので、2社目で働きながら「ブログは結局ウェブ日記なんだな」と思い出して。その会社は、実は1年ほどで辞めてしまいまして。そこから2回目の起業、元々やっていたひとり事業に戻ったんですけど、それが今のブログを仕事にすることを始めたタイミングだったんです。

それまでは企業向けの仕事で、ある意味誰にも知られずに、粛々と傭兵のようなことをしていたわけですよね。それがブログを書き、本名を出すことで出版にもつながりましたし、セミナーにもつながりました。なので、実質2回目の起業が、そういったB2Cみたいな仕事をする方向転換になったのかなと思います。

まてぃ:なるほど。そこからずっとB2C(BtoC)をメインにお仕事をされているってことですね。

大橋:そうですね。ほぼ8割以上はB2Cですね。

自分の顧客はいちごが好きか、それとも白菜が好きか

まてぃ:人それぞれの進み方があると思うんですけども、これからこの「バリュー・システム・クレジット」を、自分はどこが足りなくて、どこからやればいいんだろうと考えるときは、どんなところから考えるといいと思いますか。今まさに取り掛かりたい方の場合。

大橋:やっぱりバリューでしょうね。商品の核になるので。それができない限り、畑で言ったら何を育てるかが決まらないと、どんな畑にするかの適したシステムを作れないし、どんなお客さんを相手にするかも決まらないですよね。自分の顧客はいちご好きな人なのか、白菜好きな人なのか。

まてぃ:決まらないですね。

大橋:逆に「白菜作ってくれませんか」って相手から先に言われたら、それは企業案件なんですよ。

まてぃ:そうですね。

大橋:「白菜は作りたくないけど、結構いい金額で提示されたから、仕方なく白菜を作る」となると、せっかく起業したのに、って思いますよね。

まてぃ:そうですね。確かにね。

大橋:だから誰を相手に自分が何をしたいかを決めて、商品の核になるもの、つまりバリューを作るところから、まずは今自分ができてるかどうかを見ます。そして、自分のやりたい仕事が、そもそも始まってるのか始まってないのかを判断したほうがいいですね。

それから、これはまてぃさんもわかると思うんですけど、「自分が困っていることに注目する」ことかなと思ってます。世の中のサービスの大半は、誰かの困ってることから始まってると思うんです。誰かの困ってることを、みんな困ってるだろうなって想像しながら作るんじゃなくて、まず自分がリアルに困っていることに注目する。

自分と同じ困りごとをもっている人って絶対世の中にいるわけですよ。そういう人に自分が困っていることの解決方法を伝えていくことで広がっていきますし、僕もタスクシュートというツールを販売してますけど、これも僕自身が困っていたから作ったわけです。なので、「これをやったら売れるんじゃないか」という考え方も大事ですけど、まず自分が何に困ってて、それをどう解決したかにヒントがあると思います。

まてぃ:本当そうですね。

▼タスクシュートについてはこちらが詳しいです。


ところで、LISTENがすごいです

大橋:まさにこの1回目の、前回のポッドキャストを配信する直前に、はてな創業者の近藤さんという方がいらっしゃるんですけど、近藤さんがこのLISTENというサービスをリリースしたんです、最初の配信をする2日前に。

ポッドキャストをやってる人には、「前にこの話をしたけどいつだっけ」みたいなことを探そうとすると、膨大な過去配信からどうやって探すんだ問題があって。LISTENは、いとも簡単にこの問題を解決してくれたんです。

まさにこういうことだなと思いますね(※注:LISTENはポッドキャストの音声をAIが自動で書き起こす機能を持っており、配信される内容を聴きながらテキストで読めます)。

まてぃ:そうですよね。これによって大橋さんと私の中では、「近藤さんやっぱりすごい」とグーンって株が爆上がり。つまり私たちにとっての近藤さんのバリューが高まったわけですよね。もともと高いんですけど(笑)。そういうことですよね。

大橋:こうやって近藤さんのことを紹介しているのは、関係づくりをしていることになりますよね。つまり、近藤さんのクレジットを上げているわけです。

ひとり事業を成功させる「バリュー・システム・クレジット」

まてぃ:いろいろお話ししてきましたけれども、今日はひとり事業って何が必要だと思うかのテーマで「バリュー・システム・クレジット」のお話をしました。最後にまとめとして、今からひとり事業をやる、もしくはやっている方で、自分は今どこにいるか迷っている方がいたら、このシステムをもとに大橋さんはどんなお声をお掛けしたいですか。

大橋:そうですね。

まてぃ:あ、すみません、最後に「バリュー・システム・クレジット」の図について大橋さんに改めて解説をお願いできますか。

大橋:図を見ながら聴いていただきたいんですけど、真ん中にひとり事業というサークルがあって、これを取り囲むようにして3つの大きなバリュー・システム・クレジットがあります。

バリュー・システム・クレジット

大橋:このバリューとシステムの間に「商品づくり」というのがあるんですね。これは自分のバリューを商品という形にすること。つまりシステムに載せられる形に変えると言ってもいいと思います。それが「商品づくり」ですね。

今度はバリューとクレジットの間に「情報発信」というサークルがあって、これは自分のバリューを伝えていく、つまり自分のバリューを伝えることで信用を得ていくこと。この人はこういうことが得意、こういうことが専門なんだと伝わります。そのときどういう情報を伝え、どう自分の商品を伝えるかは、その間の「クリエーション」が司ります。

大橋:よくクリエイティブな活動って言うんですけど、これは自分の価値を人にわかる形に変えて伝えるとか、自分の価値を目に見える提供可能な形に変えるとか、形そのものを変えることだと思うんです。この「クリエーション」を普段からやっている人は、当然商品ができるし、情報発信もできるので、ひとり事業を成功させるという視点で考えるといちばん近いところにいます。

でも、それを続けていこうとすると、1回売れただけではだめで、また売れるためにはシステムが大事になってきます。繰り返し買ってもらえるようにしたいですからね。

例えば、まてぃさんもAmazonとか楽天とかで買い物をすると思うんですけど、あれはショッピングカートの仕組みがあるから安心して買い物ができるわけです。その仕組みがないと「商品番号35番のこの商品をこの住所に送ってください」って毎回メールのやり取りをしないといけなくて、面倒くさくて仕方ないですよね。

なので、そういう仕組みですね。どの部分が共通で、どの部分が毎回違うかの定数と変数を切り出して、仕組みを作ることでいろんな手順を簡略化できるわけです。仕組みを持たず、企業から言われる都度やってますよという人は、事実上その仕組みを持っていないことになります。

なので、何らかの形で企業がアクセスをしてきたときに「このフォームに入れてくれたら返信します」とか、「納品します」みたいな仕組みを作ってしまえば、やり取りを減らせますよね。プラットフォームを使ってもいいんですけど、プラットフォームを使うと手数料を取られるので。

大橋:ちなみに、僕自身は仕組み作りが大好きですが、関係作りというのはすごく苦手なので、そこをまてぃさんに補強してもらっているつもりです。

まてぃ:そんなに力になっているかどうかはあれですけど、がんばります(笑)。

大橋:ということで、今回は「ひとり事業って何が必要だ」と思うというテーマでお話をしてきましたけれども、ぜひ何らか参考になっていたら幸いです。もし何かご質問等ありましたら、Twitterのハッシュタグ「#シゴタノキャスト」または、概要欄のフォームからお寄せいただければありがたいです。今日はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。

まてぃ:ありがとうございました。

▼編集後記:
川俣沙織


最後のまとめであたふたしてしまったのですが、大丈夫です。次回、しっかり掘り下げてます!