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文章を書くうえで外せないこと

By: Vernon SwanepoelCC BY 2.0


文章を書くうえで外せないことはたくさんあるが、たった1つに絞り込むとしたら、

  • 読み手に新たに起こして欲しい行動は何かを明らかにする

ことだと思う。

「行動」は目に見えるものでなくても、「あるテーマついての考え方を改める」ということでもいい。文章を通して、その行動を強いるのではなく、その行動がいかに魅力的であるかを自らの体験とともに語る。

この語りの原動力となるのは、普段から常々抱いている不満や苛立ちである。「AよりもBのほうがずっといいのに(なぜ人はBよりもAを選ぶのか)」という憤懣(ふんまん)が語りの核になる。

とはいえ、それをストレートに表現すると角が立つので、「いかにBが魅力的なものであるか」に焦点を合わせる。

読者に「B」に関心を持ってもらい、さらには「やってみたい」と思ってもらえれば、その文章は当たりと言える。

inspired by:

ロナルド・レーガンのスピーチライターだったペギー・ヌーナンは言っている。「すべてのスピーチに目的がある」

あなたが話をする前にすべき重要なことは、結末から考えることである。どのような結末にするか決めるのだ。私の言う「客観的な質問」を自分に問いかけよう。

「講演のあと、『この講演から何を得ましたか、その結果、何を変えようと思いますか?』と人々に聞いた場合、どう答えてほしいだろうか?」。

あなたの話のすべて、冒頭から本論、結びの言葉まで、この目標を達成するためのものでなければならない。

私はクライアントの企業と仕事をするとき、この「客観的な質問」をする。また、なぜ私にスピーチを頼んだのか、聴衆にどうしてほしいのかを聞く。

それから、聴衆にどのように考え、感じ、行動してほしいかを話し合う。それが明確になると、それをもとに私は冒頭から結びまで、話を組み立てる。あなたもそうするといい。(p.20)


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