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目指す“見た目”に近づくために

たとえてみるなら、受験勉強は、農作業のようでもある。農民が毎日、野良に出て、根気よくかつ丹念に畑を耕し続けるように、暗記の畑にクワを入れ、暗記の量を増やしていく。またある面では、製造業でもある。腕のいい細工ものの職人が、毎日コツコツと緻密な細工を加えて、製品を完成していくように、自分の暗記を細心に積み上げていくことでもある。

これをなまじ知的労働と美化すると、頭の良さ=考える力などというきれいごとに逃げこむことになり、その結果、暗記の精度は低下してしまう。暗記勉強を続けていくには、自分は“肉体労働者”であるという覚悟が必要なのである。

『新・受験は要領』より


知識労働といえども、その仕事を細かく砕いていけば、地味な単純作業に辿り着く。人はイメージにだまされる。見た目と実態は大きく異なる。

自分が人からどんな風に見られたいのか、あるいは結果としてどのようなことをやっていたいのかを考えたとき、やらなければならないことは「見られたい姿」や「やっていたいこと」に近づくことではない。

むしろそこから離れることだと思う。

» 新・受験は要領 (Challenge & Success―和田式合格のストラテジー)