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始める前に発見と課題を先取りしておく

ここで、受験生諸君に一つアドバイスしておこう。それは志望校を決めたら、その大学の過去5年分の入試問題をさっさと暗記してしまうことだ。受験生の中には、志望する大学の入試問題を、入試直前まで手をつけずにとっておいて、力がついてから力試しに解いてみるという人も多い。

しかし、こんなやり方をしていると、それこそ偏差値競争のワナにはまる。孫子の兵法にいわく「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」だ。志望校の入試問題は、力を試すためではなく、問題傾向をつかみ勉強法や自分の弱点を補い、受験戦争の“戦略と戦術”を組み立てるためにあるのだ。

『新・受験は要領』より


ブログをやってみたらどうですか、と薦めると「私が文章が苦手なので、文章がうまくなってからブログをやろうと思ってます」という人がたまにいる。

やったことがないことについて、自分なりの攻略手順を考え、その手順に沿って地道に1つずつステップをこなしていくことによってゴールに到達する、という方法ではその攻略手順がそもそも現実に沿っていないものであればそれまでのステップがすべて無駄になる。

まずやってみる。うまくいかなければ自分に不足していることが明らかになる。言い換えれば、何らかの手応えは残る。記念受験であっても「難関大学でもこんな基本問題が出題されるのか!」という発見や「もっと解答スピードを上げなくては」という課題が得られる。

それがあって初めて無駄を省くことができる。つまり、何をすればいいのかが明らかになる。

» 新・受験は要領 (Challenge & Success―和田式合格のストラテジー)