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Evernoteレビュー:「通史」では見えてこなかったことが「テーマ史」では見えてくる



大橋悦夫かつて大学受験に向けてガリガリと勉強に打ち込んでいた時代、日本史の暗記学習に没頭していました。これは世界史にも共通しますが、「通史」と「テーマ史」という2つの切り口でとらえることが推奨されていました。つまり、時間軸とテーマ軸です。この2つの軸でふりかえるという考え方はEvernoteのレビューにおいても有効です。

以下の記事でも書いた通り、毎日、前日に作成したEvernoteのノートを読み返すことを習慣としています。これは「時間軸」でのレビューということになります。

» 毎日のEvernoteレビューでやっていることの一部を詳しく書いてみる

毎日前日のレビュー(ふり返り)を続けています。具体的には、前日にEvernoteに作成したノートをすべて読み返しつつ、必要なタグを付けたり、適切なノートブックに移動させたり、関連して思いついたことを改めてノートに起こしたり、タスクとしてタスクリストに追加したり。ひと言でいえば前日の自分からの引き継ぎです。


また、これに合わせて「1年前の今日」のレビューも行っています。

» 「1年前の今日のこの時間は何をしていたのか?」を知ると、次の一歩が見えてくる

「1年前の今日のこの時間は何をしていたのか?」

この問いをもって1年前の今日の記録を読み返してみると、今日何をすべきか、あるいは何をすべきでないかがのヒントが得られます。

そこには、「今日やって良かったこと」か「今日やるべきでなかったこと」のいずれかが書かれているからです。


» Evernoteで「1年前の今日」を素早くふり返るための手順

毎日、「1年前の今日」をふり返るようにしています。ふり返る対象は「1年前にEvernoteに作成したノート」です。ノートを見返すことで、さまざまなメリットが得られますが、問題は「1年前の今日」のノートへのアクセスがあまりよくないこと。そこで、毎日無理なく続けられるように工夫していることをご紹介します。


» Evernoteのふり返りの中で行っていること

Evernoteのふり返りについて、具体的に何をやっているかについて書きます。

単に「見る」だけでもいいのですが、それだけですと何も後に残らないので、見た跡を残すようにしています。

具体的には以下の3つです。

  • 何か思いついたことをメモする
  • 適切なノートブックに移動する
  • 適切なタグをつける


「時間軸」レビューを受けて「テーマ軸」レビュー

「前日」のレビューと「1年前の今日」のレビューを受ける形で次に行うのが「テーマ軸」レビューです。

具体的には、任意のタグのついたノートを集中的に読み返すのです。タグ付けは「時間軸」レビューの中で行っていますが、タグを付ける際に「あぁ、このタグについては後で改めてふり返りたいな」という気持ちがわき起こりますので、別途メモしておき、どのタグをふり返るかを決めておくようにします。

「テーマ軸」レビューでは、タグを頼りに、かなり古いノートにも再会することができるため、発酵効果を実感することが多いです。

時間をおいてノートに再会することで、そのノートを作ったときの自分と現在の自分とのギャップにより、作ったときとは違った印象を受けることがあるのです。そこが発火点となって新しいアイデアが生まれることが少なくありません。

ちょうど、刑事コロンボが同じ人物に時間をおいて何回も聞き込み調査をすることで、新たな事実を引き出していくかのように、です。

このあたりについては以下の記事で書いています。

» Evernoteに蓄積した記録から「良いアイデア」を見つけ出すための仕組み

日々、Evernoteにアイデアの素を蓄積していますが、多くは即座には活用されることはありません。活用されるチャンスは大きく分けて2種類。1つキーワード検索によって「思わぬ結果」として日の目を見るとき。もう1つは予め活用シーンを想定したタグからたぐり寄せるとき、です。今回は後者について書いてみます。


ここで設定したタグが成長を遂げて「プロジェクト」になることもあります。

» Evernoteでプロジェクトの発生・進捗・完遂までを一元管理する効用

日々のタスク実行管理はタスクシュート(TaskChuteやたすくま)で、取りかかる順番に並べて上から実行していくのがベストだと考えていますが、2日以上にわたるタスクは別の管理システム、いわゆる「プロジェクト管理ツール」が必要になります。いろいろ試した結果、結局はEvernoteで管理するのがベストだというのが結論です。


以上、Evernoteのレビューは「時間軸」 → 「テーマ軸」がおすすめ、という話でした。