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ブログ記事に困ったら、「アイデア生産工場」へ

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photo credit: ^Sandra^ via photopin cc

倉下忠憲
「オズボーンのチェックリスト」をご存じでしょうか。

アイデア出しの強力なパートナーとして有名です。

簡単に言ってしまえば、発想のトリガーワード集で、転用・応用・変更・拡大・縮小・代用・置換・逆転・結合の9つのカテゴリーが存在しています。

これを用いて、お題や問題や課題に対して、「大きくしてみたらどうか?」「逆にしてみたらどうか?」と問をぶつけることで発想を促します。

人の凝り固まった視点をほぐして、別の視点から物事を考えられるようにするツールと言えるかもしれません。知っておいて損はない発想法の一つと言えるでしょう。

この「オズボーンのチェックリスト」を簡単に使える「アイデア生産工場」というWebサイトが登場しました。

チャレンジ!

こういうのは実際にやってみるのが一番です。

» アイデア生産工場

にアクセスして、何か言葉を放り込んでみましょう。

今回はこの「アイデア生産工場」を紹介するエントリーの切り口を求めてみることにします。

screenshot

果たして説明が必要なのかどうかわからないぐらいに簡単な操作です。入力して、クリック。

すると、こんな結果が出てきました。

screenshot2

ここに並んでいる質問を丁寧に読み込んでいけば、いくつかネタが見つかるでしょう。たとえば、

  • アイデア生産工場を他に使えないか
  • アイデア生産工場の未来はどうなっているか
  • アイデア生産工場の意味合いを広げたら
  • アイデア生産工場をスマートフォンアプリにしたら
  • アイデア生産工場と○○を組み合わせたら

あたりが記事の切り口として使えそうです。

今回はブログ記事のネタ出しとして使いましたが、新商品の開発や企画案にでも使えるでしょう。インタビューの質問を考える際にも使えます。もともとの「オズボーンのチェックリスト」が汎用性の高いものなので、アイデアを必要とする事柄にならば何かしらの効果を発揮してくれることでしょう。
※「アイデア生産工場を他に使えないか」より

また、アイデア生産工場はウェブページなのでEvernoteに簡単にクリップできます。こうして作成したデータをEvernoteに保存しておけば・・・何かの役に立つかもしれません。
※「アイデア生産工場と○○を組み合わせたら」より

ちょっと後半の方は苦しいですが、こうして二つの段落を書くことができました。もっと具体的に掘り下げれば一つの記事のネタとしても使えるでしょう。

あるテーマについて書きたいけれども、切り口が不足している、深みが足りない、斬新さが感じられない、といった場合には「アイデア生産工場」を使ってみるのも一手です。

さいごに

こういうマニュアル式(フレームワーク式)の発想法をバカバカしいと思う人がいるかもしれません。

しかし、こういうツールを何度も使っていると、「他には使えないか?」「あれとこれを組み合わせたら?」という視点が脳に染みこんできます。言い換えれば、発想の「型」が身に付くことになります。

その「型」をどう発展させるか、というのはその人次第ですが、発想の入門として「型」を覚えておくのは悪いことではないと思います。

▼関連エントリー:

アイデアを大量生産できる最強のフレームワーク「オズボーンのチェックリスト」 | お土産屋さんブログ

▼今週の一冊:

3月16日に吉本隆明さんが亡くなった、というニュースを聞いて、本棚の手近な場所にあった本書をパラパラと読み返していました。糸井重里さんが吉本隆明さんに話を聞く、という形式の本。ずいぶんと読みやすけれども、けっしてサクサク読むことはできない。そんな感じの本です。

今回は「『仕事』ってなんだ」という節をじっくりと読み返してみました。やはり面白いです。いや、「面白い」というのとはちょっと違うかもしれません。視点を揺さぶられるというかなんというか。

なんだか空白の大きさがつかみ切れていないような感じがします。広大な農園が、遠近感を狂わせてしまうようなそんな感触です。


▼編集後記:
倉下忠憲



いよいよ3月後半に向けて、新刊の話題が(自分の中で)盛り上がってきております。今回はいろいろ新しいことがたくさんあったので、どういう評価がもらえるのかも緊張しながらも楽しみであります。とりあえずはComing Soonということで。

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▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。