個人的なプロジェクトと言ってもいいわけですが、できる・できないはともかくとして、やりたいことを実際どう手がけていくかなど、検討したいと思うことはあります。
実際この種のことは、やるかどうかすら決まってないわけですから、検討など何を使ってもいいわけですが、ただ私はちょっとけちくさいところがあって1度検討したことを2度検討したくない、と思うのです。
そういう検討ツールなら決まっている。WorkFlowyだ、と言う人はいいでしょう。
しかし私は、そういうツールとしてWorkFlowyを使うのは、結果から言えばしっくりきませんでした。「やるかやらないか不明なこと」など、たいして重要だと思ってないので、しっくりこないくらい気にしなくてもいいのですが。
が、少なくともWorkFlowyよりはしっくりくるツールが見つかったので、そちらを紹介します。Wunderlistです。
Wunderlistは進化していた!だけでなく
以前にもWunderlistは使ったことがありました。その時の印象は、高機能だが、それ以上のモノとは思えない、というところでした。
ですが、最近大橋さんに勧められて使ってみたら、印象が変わりました。高機能で、軽快で、あらゆることがまんべんなくできて、しかも見やすくなっていたのです。
» Wunderlistを100日以上使ってみた感想と現時点の使い方
これはもちろん、タスク管理ツールです。そういうものとして使う上で、何も言うことはありません。本来私のように、アイディア検討ツールに使うものではありません。
が、アイディア検討ツールというのは、私は以前から、タスク管理ツールのようであるか、タスク管理ツールそのものであってもいいはずだと思っていました。
アイディアをタスクに混ぜない
まず私の基本的な姿勢として、やるかやらないか定かでないことを、タスク管理ツールに混ぜるべきではないのです。
タスク管理ツールには、やることが明らかであることのみ、入れるべきです。それですら、ちゃんとできるかどうか、わからないのですから。
ですから、思いつきのアイディアや、やれたらいいと思うだけのことは、別ツールで管理したい。私はそれをEvernoteでやったり、WorkFlowyでやったり、ちょっと居場所を定められなかったのですが、最近はWunderlistにしているというわけです。
こうすれば少なくとも、日々のメインのリスト、私の場合にはたすくまに「やるかやらないか不明なこと」を混ぜる気遣いはなくなります。
いつでも検討できて、検討したということが分かるようにしたい
たとえばやろうかどうしようかと思っていることが、ブログをMediumに引っ越すこと、だとしましょう。
こういうことをひとたび考え出すと、この種のことが好きなら、いろんなことが頭に浮かびます。
Mediumを使うメリットとデメリットや、賞賛しているブログエントリや、やり出すとかかってしまうであろう時間のことや、その時間でできる別のことや、そもそもどのくらい「ただやりたいだけなのか」といったことや、何かビジネスに役立つかどうなのかといったことです。
関連情報をも取り込んでおきたいという意味では、Evernoteを使いたいところなのです。しかし、手元ですぐに考えたことを確認したいと思ったら、EvernoteのiPhoneアプリはちょっと重たい。この点、WunderlistはiPhoneアプリも非常に軽快です。
また、不思議とこういうことを考えたくなるのは、昼食前だったりして、そんなときにはクラウドに「考え」を集めておくのが一番です。Wunderlistはクラウド対応で、同期も大変高速です。
なにより私が大事だと思っているのが、「考えた」という意味でもタスクにチェックできて、「やってみた」という意味でもタスクにチェックできるところです。このへんが、大橋さんならそんなあいまいなことをせず、タスクをドラッグしてきちんと「分ける」でしょう。でも私は、こういうところであまりエネルギーを使いたくないので、何でもチェックして済ませてしまいたくなるわけです。
1つ、こういうことが言えます。私も40をハッキリ過ぎてから性格が変化してきているのですが、Wunderlistで検討した結果、いろいろプロジェクトを管理しているつもりになって、Mediumをやってみたことになってしまって、結局やらずに済むなら、それが一番いいともいえます。
やることが、ほんのわずかでも増えるのは、それ自体決して望ましいことではない。これは価値観の問題ですから、これ以上は控えますが、たとえすでにあるブログエントリからインポートするだけであっても、数秒~1分はかかるでしょう。そこまで忙しいというわけではありませんが、なんでもやってみるのはいいことだとは、すでに思えない年齢なのです。
つまり、アイディアの検討には、自分なりに十分検討し尽くした、と感じられるツールが大事だということです。WorkFlowyは私にとってそうではない。しかしWunderlistはその機能を果たします。たぶん「検討」に「実行」をいくらか含むからでしょう。
つまりある種の「検討プロジェクト」を私はWunderlistでもって、あたかも「実行中のプロジェクト」であるかのように扱うことがあります。いくつかの項目はリピートタスクにし、いくつかの項目は予定にしてしまい、検討のための関連資料も貼り付けておく。
そこまでやればもうりっぱな「プロジェクト」であり、たすくまで「プロジェクトA実行」というタスクを繰り返すべきものです。実際それに近い様相を呈するようになる。
が、結局「取りやめ」にする。あるいは新しいプロジェクトが始まるかもしれません。この流れの中で取り扱うものは、私にしてみれば、アウトラインでではなく、タスク管理ツールを使うべきといえるのです。
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最近、たすくまとTaskChute Cloudを駆使して、とにかく順番どおりにやり、やれないんだったら順番を細大漏らさず変更する、という部分に固執してみています。
大橋さんがこだわっている「節内ソート順」に沿って行動するという方式に、自分もまたこだわっていこうというわけです。
曰く言いがたい、非常に名状しがたい効果を実感しているところです。これまで本でも触れてきているのですが、書き込み切れてません。
これについて、今後、実践しつつ体得していったところを、いろいろとお伝えしていきたいと思っています。