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「こうすれば成功する」は本当か? むしろ・・・

自惚れ(うぬぼれ)は崩壊の序曲ですが、自褒め(うぬぼめ)は復活の狼煙(のろし)になりえます。

あなたのやっていることは、
良い影響を皆にあたえます。

人の持つ良い部分をうまく刺激して
良い世界に向かって
一歩一歩大きく前進していく
原動力になります。

皆もあなたのおこないを認めて
心のこもった「ありがとう」をいって
くれます。

あなたは増々幸せになります。
ありがとうございます。

THE 21 (ざ・にじゅういち) 2009年 04月号 [雑誌]これは、オウケイウェイヴの兼元(かねもと)社長が毎朝仕事を始める前に声に出して読んでいるという一文(「THE21 2009年4月号」より)。

 
人がモチベーションを得るきっかけはさまざまありますが、中でも言葉は強力です。一番いいのは影響力のある人(上司や先生、尊敬している人)から具体的に褒められることですが、それがかなわない場合は自分で自分を褒めるのも一法です。

上記のように、自分で自分を褒める仕組みを持っておくとより良いでしょう。

言われて嬉しい言葉を毎日目にする

兼元社長はこの文章について次のように解説しています(同誌より)。

これを読んでいると、ようし今日も1日頑張るぞという気持ちになれるんです。ただ毎日読み続けていると、だんだん飽きてくるので(笑)、そうなったら別の文章に切り替えます。

ここで注目したいのは、次の2点です。

  1. 自分が言われて嬉しいメッセージか?
  2. どのように作るか?

 
どのようなメッセージが自分にとって嬉しいかは、意外と難しいものです。「あなたは何と言われたら嬉しいと感じますか?」と問われて即座にパッと出てくるものではない、ということです。

立場を入れ替えて考えてみます。たとえば、美人は「美人だね」と言われ慣れているので、「まめだね」とか「頑張り屋だよね」といった別の切り口から褒めた方が成功確率はアップするでしょう。人を動かすには、ひとひねり必要なのです。

そうなると、あとは日々を過ごす中で、人から実際に言われた言葉や、自分以外の人に降り注がれている言葉に注目し、少しでも「嬉しい」と感じるものがあれば、地道にストックしていくしかありません。

 
そのための手段として、オウケイウェイヴ社では、「Good & New」というイベントを月曜日の朝に行っているそうです。これについては以下の解説がわかりやすかったので引用します(同誌より)。

10人前後のグループに分かれ、「先週1週間にあったいいこと」を30秒程度で全員が発表していくというもの。

これを行うことで、月曜日の朝から職場に笑い声があふれるようになった。また、グループ分けは毎回クジで決めるので、さまざまな部門の社員と知り合える、というメリットもあるという。

実は、僕自身も仕事上のパートナーと週に2回Skypeでミーティングを行っているのですが、必ず最初に「Good & New」を実施しています。正確には、「Thank & New」です。

「良かったこと(Good)」だけでは漠然としていると気づき、途中から「感謝したい人・もの・できごと(Thank)」に変更したのです。

ミーティングごとに「Thank」と「New」をひねり出さなければならないため、普段から「これは感謝だ!」とか「これは新しい!」というアンテナが立つようになります。感謝すべき人に改めて思いを致したり、チョイスに迷ったら新しい方を選んだり、といったように行動を改めることができます。

このように自分を定期的に「蔵出し」の機会にさらすことで、凝り固まりがちな思考をほぐす効果が期待できるわけです。

つまり、言われて嬉しい言葉を探すことは、自分の行動を改めることになるのです。

評価をポジティブに変換する

ほかにも、兼元社長の取り組みとして「なるほど!」と思ったのが「またか」と「珍しいな」です。

身に降りかかる出来事というのは、その人の受け取り方(=味付け)次第で決まるのであって、出来事そのものはプレーン(=無味)である、ということから次のような習慣を実践されているとか。

自分にとっていいことがあったときは「またか」、あまりよくないことが起きたら「珍しいな」を使うのです。

営業の電話を「また断られた」ではなく、「珍しく断られた」。プレゼンが「珍しくうまくいった」ではなく「またうまくいった」という具合。

これを習慣化すると、ほんとうに「またか」が増えて、「珍しく」が減ってくるんですよ。

ちょっとしたことですが、すぐに実践できそうですし、効果も実感できそうですよね。

ギャップを乗り越えてきた人に注目する

以上、兼元社長が実践している「言葉」に関する習慣を2つご紹介しましたが、今回この話を取り上げたのは、これらの習慣が純粋に「いいな」と思えたからということもありますが、それ以上に、兼元社長自身がホームレスから上場企業の経営者になるまでの過程で身につけたであろう「何か」を探りたいからです。

もちろん、何かしらのノウハウはあるでしょう。でも、本人も気づかないところで、無意識に行っていたことが奏功していることもあるはずです。人から言われて初めて気づく、意外な褒めポイントがあるのと同じように。

 
そんなわけで、さっそく以下の本を取り寄せて読んでみることにします。「こうすれば成功する」というメッセージの行間にある「何か」を探るのが目的です。


他にも、ホームレスつながりで堀之内九一郎さんの本も合わせて読んでみます。


▼次にすること:
・成功者本人の自覚のないところに息づいている原理原則を探り出す