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明日も読んでもらうコツ

「明日も読んでもらえる」ブロガーの方々の声をご紹介します。

(1) もともと高校のときからバンドをやっていて、ブログを書くのはその延長線上にあることなのかも知れないですね。自分で詞を書くという。メールマガジンが深夜ラジオで、ブログはライブハウスみたいな感じがします。

バンドをやっていたときもそうですが、ステージに立つことが快感なんです。時間が限られていますから、そのなかで重い記事をひとつ書くよりは、軽い記事をたくさん書くほうがいいですね。目立ちたがりですから。軽い記事をたくさん書くことで、目立ちたいんです。あまり意識したことはないですけど。

(2) 「考えながら書かない、考えてから書く」ことを意識しています。毎日更新のブログなのでスピードが勝負です。考えながらだらだら書いていては時間がもったいないですよね。

(3) 時間の配分です。当たり前の話ですが本業が時間を要するときにはブログに時間が割けません。しかし、逆に仕事が行き詰まるときは、ブログは息抜きになります。実際にブログを書く時間は1時間から2時間でしょうか。私はテレビなどのメディアに時間を割きませんので、空いている時間は結構ブログに注ぎ込んでいます。

(4) ブログからコンサルティング案件の発注がそのまま、という例は残念ながらまだありませんが、ブログをきっかけとして対話がはじまり、その結果、案件が発生した例はたくさんあります。また、既存のクライアント内で欧米の状況への理解が高まり、それが営業のプロセスのスピードアップに役立っています。

先日、前期の売り上げを比較したのですが、ブログ前、ブログ後では売り上げが対前年で70%以上上がっています。

(5) あまり考えずに書いてるやつは、30分もかからないですよ。でも、メディアビジネス論みたいなやつは、書いては直し、書いては直しで極端な話、1ヶ月ぐらい寝かせることもあります。あまり寝かせすぎると、腐って面白くなくなっちゃうんですけど(笑)。

(6) う?ん、なんだろうなぁ。「あるある大事典」かなにかでやってたんですが、歳をとると、単純な知識を記憶する脳の海馬は衰えていくんですが、知識を複雑に組み合わせて理解する前頭葉は逆に充実していくそうです。領域をまたがった知識を結びつけて書き留めておくと、細かいところは忘れてしまうかもしれませんが、ブログには残っているわけです。

だから、ブログは「私の第二海馬です」って感じでしょうか。キーワードさえわかれば、Googleで検索すると自分のブログが出てきますし。

(7) 品質基準は「私が面白いと思うこと」です。そのあとは、書く前に頭の中で文章は大体出来上がっているので、それを実際に文字にする時間があるかどうか、というだけの問題。「せっかく書いたけど、品質基準に達しないからアップしない」ということはありません。というか、書き上げたら絶対アップします。もったいない!

(中略)

たとえば、私のエントリがニュース収集みたいなブログで取り上げられたりすると、普段の何倍もアクセスがあるんですけど、そういう風にしてきた人たちって、そのエントリしか読まないことがほとんど。なんかこう、「表面だけをなでていく突風」みたいな感じ。「インターネット上の面白い話を、ただだっと毎日見回っているイナゴの群れ」という雰囲気で、「通り過ぎた後には何も残りませんでした。」(パール・バック『大地』)とでもいいましょうか。まぁ、これはごく特殊な層なのだとは思いますが。

(8) ブログで僕がオーディエンスを意識するというのも関係があって、オーディエンスを意識できる人と、できない人っていると思うんです。僕は意識しているのが当たり前のようになっているけど、できない人もいると思うんですよね。必ずしもオーディエンスを意識できる人が優秀ということはないと思うけど、適性はあると思う。

もっと簡単に言うと、「モテたい」ことと関係があるんじゃないかと(笑)。モテたい人は他人からよく見えたいじゃないですか。そうすると、自分がいいと思った服を着るんじゃなくて、他の人がいいと思った服を着るようになる。自分がいいと思うインターフェイスを作るんじゃなくって、他人がいいと思うインターフェイスを作るとか。格好良く言うと、人の立場に立って考える。簡単に言うと、モテたい(笑)。

(9) 自分用のデータベースとしてメチャメチャ使っている、というのはありますね。サイドバーの奥の方で目立たないんですけど検索機能があって、メチャメチャ使っています。検索機能を使っているのは僕ぐらいで(笑)、超ヘビーユーザーです。書評なんかも、結局は自分が一番役に立っています。自分用のメモですね。

あとブログ自体、千エントリーは見えてきたので、書評の方を千冊ぐらい書いてみたいなと思っています。今、340冊ぐらいなのでまだまだですね。もう2、3年はやる必要があります。松岡正剛氏の「千夜千冊」を目標にしていて、そこまで書いたらいいかなと。

(中略)

私生活は、なるべく出さないようにしています。ときどきはあえて出すのだけど、かなりコントロールしています。

例えば「更新時間」も見せないようにしていて、全部の記事が「23時59分59秒」なんですよ。それは更新時に変更しているのですけど。「更新時間」が見えるといろいろと支障が出るというか、会社として仕事が遅れている状況で「ヤバイ時間帯」にブログを書いているとマズいわけです。

(10) つまりブログはテキストである。テキストであるが故に、大量のテキストを読み解くリテラシーの高い人しかブログの読み手にならない。成熟すればするほど人がいなくなるんですよ。で、面白い書き手のブログしか読まなくなるという、いわゆるオーソライズ現象が起こってくる。ブログ界でもいわゆるホームページと同じように、特定の定番サイトだけが発展する世界になっていくのでは、というのが悲観的なシナリオとしてありますね。

(11) 一流の雑誌や新聞でモノを書くようになると、ネガティブな反応は直接きません。ある種の権威に守られているところがありますし、自分が偉くなったような錯覚に陥ることもあります。でもブログは裸で読者と対峙するものです。ブログをやってはじめて実感したことは、ネットの向こう側にいる人たち一人一人の教養の深さ、知識の広さ、発想の豊かさ、頭の良さ、文章能力の高さ、それぞれの専門について語るときの鋭さでした。

(中略)

何もないところから、つまり自分の頭の中から何かを生み出して書く、という作業は、とてもじゃないが毎日できるわけがありません。ただ、日々Web上で読んだものの中で刺激を受けたもの、これくらい質の高いものならば「読んでみたら?」と薦められるなと思うものもあります。そういう記事や論考を選ぶこと自体が価値なんだと思うようになりました。

つまり、それらを紹介しつつ、自分の感想は無理のない範囲で入れていくというスタイルですね。感想のほうはあくまでも従でいいということです。このスタイルを発見したことで、意味のあるブログを長続きさせることができるようになったわけです。

・・・それぞれが誰の発言か、わかりますか?

<明日も読んでもらうコツ>

続きと答えはまた明日