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そんなにたくさんこなせませんっ!!

昨日ご紹介した「仕事をもっとたくさんこなすための6つのコツ」について、エントリーの中でも「全面的に共感できない」と書きました。そこで、今日はその反論をご紹介します。言われてみれば「なるほど!」なエントリーです。

Six Ways on Getting Less Done each day
「仕事にもっとゆったり取り組むための6つの心がけ」

1.Focus high importance tasks first (重要な仕事を真っ先に)と言うけれど、

 そもそもテレビを見るのはおあずけにしないといけないくらい仕事に追われている状態こそが問題なのではないか。

2.Work smarter (ツールやマクロでスマートに)と言うけれど、

 そういうマクロをつくっている時間のほうが、普通に手作業でタスクをこなすよりも時間がかかってるのではないか。

3.Work faster (1つ1つの動作をスピードアップ)と言うけれど、

 ボトルネックはタイピングのスピードではなくて考えるスピードではないか。

4.Work harder (一心不乱に一直線)と言うけれど

 一心不乱にひたすら仕事ばかり続けられるわけでもないでしょう。適度にテレビを見たりお茶休憩をしてリフレッシュしないと集中力が落ちて、生産性も下がるのではないか。

5.Concentrate and focus tasks (切れ目なく流れるように)と言うけれど、

 現実はそんなに美しく流れない。飛び込み作業で邪魔されるのが世の常。そんな中でもうまくタスクをコントロールできるようにするのが本筋ではないか。

6.Avoid to make mistakes (やり直しナシの一発勝負で)と言うけれど、

 ミスをしないためには、そもそも必要な時間をきちんとかけて取り組むこと。そしてどうしてミスが起こりうるのか、その原因に目を向ける必要があるのではないか。

・・・以上、ズバズバと反論していますが、全体としてこの人が言いたいのは原文の最後のパラグラフにある、

 1.「仕事をもっとたくさんこなす」ための特効薬はない
 2.ゆっくりでもいいから着実に1つ1つ改善していく

というところだと思います。上記それぞれの反論はこれを言いたいがために、なかばこじつけで書かれた感もあるのでイマイチだなー、と思っていたのですが、何にしてもやはり「ゆとり」が大事ですね、ということでしょうか。確かに昨日のエントリーでご紹介したブログは何だか忙しない(せわしない)感じでした。

ビジネスライクという言葉がありますが、ビジネスライクになればなるほど、むしろ「ゆとり」に目を向けたいですね。「ゆとり教育」はうまくいかなかったようですが、「ゆとりビジネス」(略して「ゆとビジ」)はたぶんうまくいくでしょう。

なぜなら、教育はTheory(理論)ですが、ビジネスはPractice(実践)だからです。たいてい、理論で考えたら失敗し、実践してみたらうまくいっちゃうものなのです。やったもの勝ちとも言います。

例えば、成功法に関する本の周辺には、以下2種類の人がいますが、

 1.その理論を手っ取り早く知って納得したい人
 2.それを読んで実践する人

大半の人は「1」で終わり、「2」にまで進む人はほとんどいません。成功法に関する本が発売され続けているのは何よりもの証拠です。本を読んで成功できるなら誰も苦労しやしません。

このあたりのことについては、「ウケる技術」の水野敬也さんが「成功法則書を読んだ人が成功しない理由」というエントリーでまとめてくださっています。

成功法則は2文字で表すことができます。

この2文字、気になりませんか? でも、これを知ったら上記の「2」に進むことができます、というか進まざるをえません。