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電子雑誌はあと1つ

Kindleで本を読むクセがつくと、どうしてもこれ、ないしはiPadのKindleアプリで雑誌を読みたくなると思います。少なくとも私はそうなります。しかしどうもこれが長続きしません。

メリットは明らかです。

・値段がいくらか安い
・溜まらない
・小さい
・電車の中でも買える
・買ったとたんに読める

書籍のメリットとほぼ同じですが、以上の全てのメリットが書籍よりもある意味で大きなメリットになり得ます。なぜなら雑誌に大金を払いたい人はあまりいませんし、雑誌は溜まりやすいし、雑誌はかさばるし、雑誌を買うときはけっこう急いでいるからです。

にもかかわらず、雑誌は「もうひとつ」です。全然ダメということはありませんが、でももうひとつです。

例えば私としてはMacFanなどの雑誌を取り上げたい。あるいはNewsweekなどでしょうか。いずれもすでに電子版が買えます。いくらか安い。これだけでも十分悪くないです。

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しかし少なくともMacFanをiPad miniで読んだ場合「検索」ができない。これは何なのか。雑誌というのは常に隅から隅まで読みたいものではありません。また、雑誌を保存しておきたくなるのは情報検索がしたいからです。

しかもどういうわけか栞もつけられず、ハイライトもできない。これはどうしてなのか。とっておいたものを後から目次で検索するくらいなら、紙の方がマシです。

それからiPad miniは大きさとしては素晴らしいのですが、雑誌に比べてだいぶ小さいので(だから素晴らしいのですが)文字が読みにくくなります。判別不可能というわけではありませんが、ここは紙の雑誌の方がはるかにベターです。

ただ、次のような用途ならばいいかもしれません。読者は限定されますが。バックナンバーの総集編です。

MacPeople 2013年1月号 特別版
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雑誌の電子化というのはiPadが登場した頃から話題になりました。もちろんその頃から指摘され続けている難しさは分かります。権利関係が複雑ですし、解像度と容量の関係もあります。そもそもカラー満載が売りの雑誌だとkindleでは味気なくなるでしょう。

といってもメリットもバカになりません。ここは何かうまいやり方が出てくると良いのですが。

▼編集後記:
佐々木正悟

6月9日 第9回タスクセラピー「今日何をしていたんだろう?」をなくす(東京都)

個人的なプロジェクトを複数抱えている、などということは、あまり一般的な話ではないかもしれません。

しかし作家やフリーランスにとって、パーソナルに近いレベルのプロジェクトを複数抱えているというのは、ほぼ日常のことです。

マルチプロジェクトとも言える状況の問題はいくつかありますが、それぞれについて「考える時間」が十分とれなくなることです。それぞれについて考えるなどということは必要ないと思えるかもしれませんが、実際には複数のプロジェクトについて考えることの連続です。

今抱えている本の進行状況はこれでいいだろうか。
来月のセミナーの告知と内容は?
新しい電子書籍の潮流に関して、自分が今するべきことは何だろう?

実はこれらについて十分に吟味するとなると、時間がいくらあってもたりません。必ずしも正解があるわけでもないからです。考えに考え、やれることをやってみるしかないのですが、そういうことをするのにも時間が必要です。

集客がうまくいかないとか、売れ行きが十分でないなど、結果がはかばかしくないならそれなりに対策を検討し、手を打つ必要も出てきます。それにも時間がかかりますし、自分がどんな手を打ってきたか、今後どうするつもりなのかなどについての整理も必要です。

それは全て「タスク管理」の守備範囲です。一般の人にそれは不要でしょうか。今やそうではなくなりつつあると私は思っています。