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人脈を金に換えるための8つのポイント

 1.「BCCで失礼」していないか?(p.32)
 2.相手の名刺と外見のズレに注目しているか?(p.40)
 3.人脈がある人を妬んでいないか?(p.44)
 4.メールの長さはお互いにとって過不足のない長さになっているか?(p.59)
 5.コンタクト履歴を残して振り返っているか?(p.139)
 6.自分の名刺整理の方法に信念はあるか?(p.144)
 7.断られてもめげずに挑んでいるか?(p.168)
 8.参加を促す案内メールに個別にメッセージをつけているか?(p.180)

メルマガでも取り上げた『金になる人脈』より。

1.「BCCで失礼」していないか?(p.32)

序盤から辛口です。「BCCで失礼します」と断りながら送ってくるメール主を斬っています。

「転職しました」「本を出版しました」「新しい商売を始めました」などの挨拶の時に送られてきます。

私は、こういうメールを送っている人は、本当に転職して新しい仕事で何か私に頼みたいことがあるのだろうか? 本当に本を買ってほしいのだろうか? 本当に商売の立ち上げを手伝ってほしいのだろうか? と思います。

うすうす感じている、でも自分でもやっていることなので、目くじらを立てるわけにもいかない、そんな境界線スレスレのところをバッサリ。

ここでのポイントは、「一切合切BCC禁止」ではなく、BCCを送るときには、受け取る相手がどのようなことを感じるかを想像しておきましょう、という「クギ刺し」です。

本書は、全編こんな調子です。

思わずドキッとさせられ、ハッと振り返り、ウーンと唸ってしまう。

2.相手の名刺と外見のズレに注目しているか?(p.40)

名刺に印字されているブランドや肩書きに惑わされず、眼光紙背に徹す、ではないですが、名刺の“バックグラウンド”にも目を向けたいものです。

つき合うきっかけは名刺の上の空疎な文字にあるのではなくて、やはり本人が発している本物の信号のほうなのです。

3.人脈がある人を妬んでいないか?(p.44)

人脈は一朝一夕にできるものではありません。今、豊富な人脈に恵まれている人たちも、かつては「人脈のない人」だったはずです。彼らが当時いったい何をしていたか? どう考え、どんな行動をとっていたのか。

ひるがえって、今の自分に今すぐできることは何か。

人脈がない人がやるべきことは、

 ・つき合いを絞る
 ・人間関係を一つでも確実に築いていく
 ・自分が仕事をする能力を高める

妬んでいるひまなどないのです。

4.メールの長さはお互いにとって過不足のない長さになっているか?(p.59)

お互いの時間を尊重しあえてこそ、関係は長続きします。
長いメールを送る際には、それを読む相手の気持ちも考えておきたいものです。

逆にあなたが長いメールを受け取った時はどんな風に感じるでしょうか?

5.コンタクト履歴を残して振り返っているか?(p.139)

僕が本書を読んで「これはやらねば」ということで思いついたのがこれです。

やり方はどうあれ、会って話したり、食事をともにしたり、といったつき合いの1つ1つを時系列に振り返り、あるいは特定の人とのやり取りだけを抜き出して追ってみたり。

「自分の記憶を頼りにするな」というメッセージと受け止めました。

6.自分の名刺整理の方法に信念はあるか?(p.144)

名刺整理の方法ひとつとっても、その人の個性や考え方が色濃く現れるもの。
大切なことは、やり方ではなく、やり方を通して見つけ出す自分の「らしさ」ではないでしょうか。

ある人が実践していることをそのまま真似ても、その人にはなれないのと同様に、自分が信念をもってやり遂げられる、そしてやり続けられる方法を見つけること。それが、あなたという一人の人間の価値を高めることになるはずです。

7.断られてもめげずに挑んでいるか?(p.168)

人は変わり続けています。日々成長しています。
昨日の自分が受け入れられなかったからといって、今日の自分も同じとは限らないでしょう。

その人との最初のつき合いでは、その人の仕事の頼み方があいまいだと、私のほうからひどく文句を言いました。その人に限ったことではなく文句を言うと、全員謝ってきます。そして、謝ったところで人間関係を切ってしまう人がほとんどです。この人は、文句を言われた後、しばらくして、再び、私に仕事を頼んで(挑んで)きました。これは、ただの謝罪を超えています。謝るだけなら簡単なことです。そのあと、もう一回勝負してくる人とは組んでみる価値があると思います。

8.参加を促す案内メールに個別にメッセージをつけているか?(p.180)

人脈と呼べるほどの「つながり」が自分の周りにできて来たとき、実はこのタイミングがいちばん危険なのかもしれません。

1回で終わらせてしまうのは人脈ではありません。人とのつながりは使い果たさないようにするべきです。

案内を送った人が本当に来たいと思うように、その人にとって役に立つような見方を添えて送ることで、初めて相手にこちらの気持ちが伝わります。その関係ができることで人脈が太くなっていきます。それは一人ずつやるのが当然です。第一章で述べたように、案内を同報でたくさんの人に送る人は、それで人脈を自ら切ってしまっているようなものです。

人脈は1対1です。人脈に1対多という都合がよい構造はないのです。

まとめ

今回ご紹介した本には、すぐに使えるナイスなツールやクールなテクニックは載っていません。人脈を豊かにする上でいちばん効果的なのは、時間をかけて「面倒だけど正しいこと」を少しずつ積み立てていくことだからです。

「一分八間(いちぶはっけん)」という言葉をご存じでしょうか?

 「一分」は3ミリ、
 「八間」は14.4メートル。

矢を放つ時の手元のわずかのブレが、的に至るまでの間に大きなズレになることを教えてくれます。

未来の「八間」は今この瞬間の「一分」の努力で決まるのです。

最近読んだ『あなたにも5000万円貯まる信じられない「仕組み」』という本に次のような記述がありました。

40歳から積立を始めた場合、毎月5万1000円の積立が必要です。この場合、積み立てたお金は1591万円。運用で増えたお金が3479万円です。

では、これより10年早く、30歳から始めたときはどうなるでしょう。なんと、毎月わずか2万2000円の積立で5000万円に到達できてしまうのです。しかもこの場合、積み立てた金額の合計はたったの950万円。40歳で始めた場合よりも600万円以上少なくて済むのです。

残りは時間が増やしてくれたのです。

とにかく早く、始めましょう。

▼次にすること:
・『金になる人脈』の中で紹介されている心がけのうち、実践できていないものに取りかかる。

▼独り言:
1.タイトルというのは両刃の剣だなー。
2.それとは別に「人生の価値は、あなたが何を知っているかということではなく、あなたが何をしたかという行動で決まるのです」という言葉を思い出した。

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