拙著新刊の紹介です。
先日、大橋さんにもご紹介いただきました。
» 『ブログを10年続けて、僕が考えたこと』を読んで、僕が考えたこと
私がこれまで何をどう考えてブログをやってきたのか、その未来をどのように考えているのかを記した一冊です。
目次は以下のとおり。
- 第一章 R-style ビギニング
- 第二章 ブログ及びブロガーについて
- 第三章 人はどのようにして毎日更新するブロガーになるのか
- 第四章 ブログの成功法則
- 第五章 ブログの今と未来
残念ながら、抽象化されたテクニックは登場しません。
汎用化されたノウハウもほとんど見当たりません。
私の「考え」がつらつらと並んでいるだけです。
もちろん、それには理由があります。
向き合う問い
ブログはツールでもあり、メディアの形態でもあります。
そして、そこには設えられた「正解」はありません。
- ブログとは何か?
- ブロガーにとって「成功」とは何か?
こうした問いは、ブログを続けていく上で一度や二度は直面するものでしょう。
そして、難しい問いでもあります。
ありがたいことに(あるいはやっかないことに)、こうした問いに唯一の答えはありません。
解の公式を当てはめれば、するっと答えが出てくる、という類ではないのです。
それはむしろ、冷蔵庫にある材料を眺めて夕食の献立を考えるのにずっと近しいかもしれません。
正解のない課題
夕食の献立に「正解」はありません。
材料的に(あるいは予算的に)作れるのかどうか、あるいは作ったものが美味しいのかどうかという結果があるだけです。
いくら素晴らしい料理ができても、自分の舌に合わなければ、それは失敗でしょう。もちろん、栄養バランス的に「こうした方が望ましい」「こうすると健康に良くない」といった指針はありえます。
しかしそれは「夕食はかくあるべし」というものではないでしょう。
ブログに関するいくつかの問いには、汎用性の高い答えはありません。
言い換えれば、自分以外の誰かが答えを決めるようなことではないのです。
つまり、自分で考えなければいけません。
ブログは自由にやるメディアですが、自由にやることは他人の話を鵜呑みにしてそのまま真似することではありません。
自由とは、自分に由るということです。自分自身の何かを理由にする、ということです。
それぞれの人は違っています。大なり小なりの個性があります。
だから、自分自身に由り(寄り)さえすれば、他のブログとは違った存在になるでしょう。
その逆もまた然りなのです。
さいごに
本書では、私が経験してきたことと、そこから生まれた「考え」を紹介しました。
その「考え」に同意してくださるかもしれませんし、いやそれは違うよと思われるかもしれません。
どちらであっても、「じゃあ、自分はどう考えているのか」というところにまで踏み込んでくだされば、本書は一定の役割をこなしたといえるでしょう。
本書は、そういう本です。
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というわけで、月くらZ計画の第一弾です。
今年は二ヶ月に一冊新刊を出していきます(予定は未定)。
今回はちょっとディープな感じだったので、次の本はライトに攻めてみたいと思います(予定は未定)。
▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。