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オフィスサーファーはなぜ会社から信頼を得ることができたのか

By: Steve JurvetsonCC BY 2.0


濵(はま)中省吾前回の記事で、オフィスサーファーとは会社に属しながらも自由に生きる働き方だと説明しました。

» 余裕がない人ほどタスク管理を行なってほしい理由 

しかし、自由に振る舞っているのに、仕事を任せてもらえるのはなぜでしょうか? 逆に言えば、仕事をしつつ自由に行動するにはどうすれば良いのでしょうか?

今回のそのポイントを3つにまとめてみました。

  • 1.期限管理がしっかりしている
  • 2.余裕がある
  • 3.求められている成果物(+α)をきちんと提出する

1.期限管理がしっかりしている

まず仕事の期限管理がしっかりしていることは必須です。

複数の仕事の期限をきっちり管理するには、GTDによる状況把握が役立ちます。また、仕事を期限までに着実に進行するためには、TaskChuteによる時間管理が役立ちます。

現状把握と時間管理がしっかりしていれば、依頼された仕事の期限に無理がある場合もすぐにわかるので、依頼されたときに期限の交渉ができます。

2.余裕がある

オフィスサーファーは基本的に無理なスケジューリングや過度の残業はしません。常に余裕を残しています。

ということは、上司からすれば緊急時の対処を任せやすい存在ということになります。

みんながいつもギリギリで仕事をしているような状況では、追加の仕事が発生したらチームとしてアウトです。

チームの緊急事態に自分の余力を差し出せる存在であるため、頼りにされるのです。

3.求められている成果物(+α)をきちんと提出する

期限を守り、余裕があっても、仕事の成果物が見当違いのものであってはいけません。

ですから、オフィスサーファーは仕事に取り掛かる前に「目的」と「目標」を必ず明確にします。

自分だけでは判断できない場合は、「目的」と「目標」が関係者と自分の間で一致するまで、すり合わせの相談も積極的に行います。

さらに、できれば成果物に「+α」をつけておくようにします。「+α」は必須ではありませんが、これは「信頼の貯金」を生み出してくれるものだからです。

まとめ

期限までに求められる成果物(できれば+α)を出しつつ、緊急時には自分の余力を差し出せる存在であること、それがオフィスサーファーが会社から信頼を得るためのポイントです。

そしてそのポイントを達成するために役立つのが、GTDのような情報整理術や、TaskChuteを使った時間管理術なのです。

そんなのできっこないと思っているあなたへ

「そうしたいけど、なかなか難しいんだよね」と思うのが多くの人の実情だとは思います。

しかし、こうした働き方はいくつかの習慣の積み重ねで構築されているものであり、一気に到達できずとも少しずつできていけば良いものです。

私もこの働き方の大枠を作るまでに1年、さらに洗練していくまでに1年、合計で2年かかっています。

ただ、その道のりには大変さもありましたが「楽しさ」がありました。「試す喜び」に加え、少しずつでも効果が実感できたからです。

「仕事だけで人生を終えたくない!」「現状を変えたい!」もしあなたがそう思っているのなら、できるところから始めてみてはどうでしょうか?

関連書籍など

タイトルに「スマホ」と入っていますが、仕事でスマホを使えない人でも全く問題ありません。この本はタスク管理の入門書として最適です。


GTDを学ぶなら必読の1冊です。


すぐ試せる技術が多く紹介されている本です。文庫本なので持ち運びやすく、お手頃価格なのもうれしいところです。


▼編集後記:
濵(はま)中省吾



他人から見れば一見すごそうに見えることも、大抵は小さな習慣の積み重ねの結果なのです。

真似しようとした場合、到達することが困難な積み重ねもありますが、タスク管理であれば必ず到達できます。


▼濵中省吾:
「ほんと自由に生きてるよね」と家族に言われる化学系研究職。はまラボ主宰。