完璧主義はしばしば私達をグズにしています。
私も完璧主義者の傾向が強いため、自分の中の完璧主義と戦うためにタスク管理などの手法を使って対抗しています。
今回は、「自分の中の完璧主義が仕事を拒む」ことへの私なりの対策法をいくつか紹介します。
1.達成可能な目標/タスクに分解する
完璧主義が発動すると、「このぐらいまでできないのなら、今はやりたくない」と考えてしまうものです。
これを気合で克服するのは難しいので、自分の中の完璧主義者との妥協点を探します。
その方法の1つが「達成可能な目標/タスクに分解する」ということです。
自分の中の完璧主義者が納得する提案をしてあげる
例えば、「今はまとまった量の文章が書けそうにないから、報告書を書きたくない」と完璧主義者が言い出したとします。このまま放置しておくと何日もこの状態が続く恐れがあります。
そこで、「じゃあまずは報告書のファイルをつくるだけでどうですか?」と完璧主義者に提案します。この提案はだいたい採用されるので、状況が少し改善されます。
次に、「次は見出しだけでも書いてみたらどうですか?」と提案します。こうした小さな提案を繰り返すことで、小さな完璧を積み上げて仕事を進めていくのです。
2.早くやった方が結果的に良かった経験を思い出す
「十分な時間がないから」「まだ質が低いから」といった言い訳で、なかなか仕事に手を付けなかったり、成果物を提出しない場合もあります。
そんなときは、「粗い仕事でも、早くやった/提出した方が結果的に良かった出来事」を思い出し、完璧主義な自分になんとか早く仕事をする/提出するよう促しています。
そうした出来事がなかなか思い出せないという人は、「早くやったほうが良かったと感じた出来事リスト」をつくり、その経験を簡単でいいので記録に残しておくと良いです。
書き出しておけば、見返すことができるだけでなく、書く行為自体が記憶への定着も助けてくれます。
3.理想通りではない自分を受け入れる
完璧主義な自分は多くの場合カッコつけたがりです。
カッコつけようとすると、余計な仕事が増えてしまったり、無理なスケジュールを立ててしまったりしがちです。
卑屈になる必要はありませんが、なるべくありのままの自分を受け入れて素直に仕事を実行するよう、完璧主義な自分に促します。
今の自分を見つめなおすには、行動記録が役に立ちます。
私の場合、TaskChuteに1日の行動記録が分単位で残っていますから、その記録から今の自分の限界を見つめなおすようにしています。
そうすることで、無駄に仕事を増やしたり、過密なスケジュールとしないように自制しています。
まとめ
完璧主義な自分とうまく付き合うポイントは次の通りです。
- 目標やタスクを細かく設定する
- 記録から教訓を思い出す
- 記録から現実を直視する
十分に質を高めようとする完璧主義の良い点は活かしつつ、悪い点とはこういった方法でうまく付き合うことで、日々の仕事をスムーズに進めていきたいものですね。
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Follow @Surf_Fish
GTDに適したタスク管理システムを構築するとか、レビューの仕組みを整えるといったことは、数ヶ月あれば形になると思います。
しかし、自分の性質と付き合うための工夫を見つけ、習慣付けていくことについては、長い時間がかかるなぁと最近よく思います。
タスク管理だけでなく、こうした工夫についても今後研究し、紹介していければと考えています。もちろん、なるべく意志の力に頼らず、誰でもできそうな仕組みの形で!
▼濵中省吾:
「ほんと自由に生きてるよね」と家族に言われる化学系研究職。はまラボ主宰。