※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

ToDoリスト作成をストレスにしないための「すぐとりわける」の法則

池田千恵
私は寝る前と朝の時間を使ってToDoリストを作り、処理することを日課としている、ちょっとしたToDoマニアです。プロデュースした『朝活手帳』でも、ToDoを色分けして書くことを提案していたり、夜寝る前にToDoリストをつけて記憶にひっかかりをつける方法を提案したりしています。ToDoリストを効果的に作り、実践することにより、豊かに日々を暮らせるようになれる人が増えればいいなと思っています。

» 参考記事:

私がToDoリストを作る理由。それは、終わったToDoを赤線でしっかり消して、達成感と充実感を味わいたいから。えいや、とトドメをさす感じが好きなのです。終わったタスクが多ければ多いほど、一日良くやった!と思えて夜飲むビールのおいしさも格別に!

でも中には、ToDoリストを作るのに苦手意識を持つ方が少なくありません。

  • 「ToDoを作ろうと構えると、かえってなかなか書き出せない」
  • 「やろうとは思っているけど、面倒くさい」
  • 「作ってはみるのだけれど、いつも予定通りに行かない。かえって落ち込むから作るのをやめてしまう」

こういった声をよく聞きます。

せっかくタスクをスムーズに進めるためのToDoなのに、ToDoを書くのに迷ったり、躊躇したりして立ち止まるのは本末転倒。

そこで、私がToDoリストを作る際に心がけている法則をご紹介します。名付けて「すぐとりわける」の法則です。


「すぐとりわける」の法則

なぜ「すぐとりわける」と名前をつけたか。

それは、料理のとりわけとToDoリスト作りには共通点があると考えたからです。

料理はたいてい、できたてのアツアツが一番おいしいもの。すぐにとりわけて自分のものにしておかないと、すぐに冷めて、乾燥し、まずいものになってしまいます。

ToDoリストも同じです。

やらなければいけない、と頭でモヤモヤと考えているタスクをそのままモヤっとしておくと、たちまち冷めてしまいます。温かい「モヤ」のうちにさっさと、リストという「お皿」に取り分けてしまいましょう。

具体的に説明します。

●「す」:数字で

  • 「○○を進める」
  • 「××を成功させる」

というような、あいまいなToDoは達成度、進捗度が見えないのでNG。進捗度合いが分かるように、数字で書くことを心がけます。例えば原稿なら「800字書く」、ランニングなら「5キロ走る」、読む必要がある本なら「15時までに150ページまで読む」というように書きます。

●「ぐ」:具体的に

「企画の告知文を作る」だとまだ曖昧で、果たして1日で終わるかどうかが見えません。例えば次のように分解すると、どこまで進んだかが見えるようになります。

<企画の告知文を作る>

  • 告知文の目的、得たい結果を考える
  • 伝わる論理展開を考える
  • ノートにラフ案を書く
  • パワーポイントで資料を作る
  • 資料を上司に提出する

こうして具体的に分解すると、それぞれが終わったらその都度「トドメをさせる」ので、仕事が進んだ、という達成感も得ることができます。

●「と」:取るに足らないことでも

「こんなこと書かなくても覚えてるよ」というような、些細なすべきことも躊躇なく書き込みましょう。

例えば80円切手を10枚買う、コピーを15部取る、新聞を読む、という類でもかまいません。書くことによって、こうした細々したことを頭から追い出します。

すると、忘れないようにしないと!と余計な頭を使う必要がなくなります。また、このような小さなToDoでも、消せると前に進んでいる気がして嬉しいのでやる気になります。

●「り」:リセットして

ToDoリストが苦手な方の意見で多いのが、「前日のToDoを消化しきれず、手帳に残っているのを見ると、自分がいかにもできない人みたいで落ち込む」というものです。

確かに、残ったToDoを眺めるのは気持ちがいいものではないです。どんどんできなかったことがたまってくると、それにふたをしたくなってしまう気持ちもよく分かります。

そこで私が実行しているのは、ToDoを一日一日リセットすること。

具体的にはこうします。

前日やりきれなかったことで次の日に持ち越したことは、次の日のToDoに書き写してしまい、前日作業が終わらなかったとしても、前日書いた分は済んでなくても赤線を引いてしまって「トドメをさす」のです。

また、前日やりきれず、ずっと何度も繰り返し書くのに進まないものは、そもそも、できないものとあきらめて思い切って「捨てる」ということでトドメをさす場合もあります。

これは本来のToDoリストの使い方とは離れているかもしれません。

しかし、私の場合ToDoリストを作る目的は、最初にお伝えしたように「1日の終わりに達成感と充実感を得ること」です。だから達成感を得られずに気持ち悪いと思ったら、こうやって一度リセットしてしまいます。そのことにより、新たな気分で仕事に取りかかることができるのです。

「すぐとりわける」を意識して、構えずにどんどん書き込んでみましょう。これにより、ToDoに苦手意識がなくなる方が少しでも増えることを祈っています!


▼編集後記:
池田千恵
 12月12日、ホノルルマラソン完走しました!

タイムは4時間58分。去年が6時間8分、今年の目標は5時間30分だったので、上出来な結果です。

走っている間はなんだか、自分だけで頑張っている感じが全くせず、周りの全ての人の応援エネルギーを取り込んで走っているような爽快感。不思議な体験でした。

足も膝もそれほどダメージなく、勝利の美酒を味わいました。

詳細は「朝時間.jp」公式ブログに書きましたので、良かったらご覧下さいね。


▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。