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午前の仕事がまったく終わらないままお昼が来てしまった、ときに

By: Mo RizaCC BY 2.0


佐々木正悟 時間帯ごとの「限界値」が2時間なら2時間と定められているタスクシュートを何年も使っているので、表題のようなことはさすがに減ってきました。

減ってはきましたがなくなってはいません。

時間の限界値こそなんとか収まっているものの、どう見てもそんなにできるわけないだろ、と簡単にわかるくらい欲張ってしまうことがしばしばあります。疲れているときに多いです。

たとえば午前の10時から12時という間はつい欲張りがちです。2時間の間に、書籍原稿、連載原稿、書類整理、家事手伝い、各種連絡業務、家計簿チェック、などとやってしまう

これらは2時間で収まっているのですが、現実にはこんなにできないのです。

できなかった項目を取り戻そうとしない

この上に、前日の残務だとか、妻からの依頼だとかを詰め込むと、ややもすると半分以上が残ってしまいます。全部が終わるとさぞスッキリすると思って詰め込んだタスクだけに、半分も残るとさすがにモヤモヤします。

しかし、実はここで過度に粘って、午後に業務を送って、全部やりきろうなどとしないほうが、経験上吉と出ています。

なぜならそもそも、午後には午後でやることがすでにあるからです。

午後の時間がすでにパンパンになっているというのに(タスクシュートだからそれは明瞭にわかります)そこに1時間以上もかかるであろうタスク群を詰めていったところで、午後をもダメにするのが関の山です。

それに、タスクが残ってしまって午前中に「敗北感」を抱えているところで、午後までまたも不利な戦いに挑むことはないのです。このパターンで戦い続けていると、意欲が消耗しているので効率を落とします。

こんな時、私はいったん、午前中のことは忘れることにして(そうそう忘れきれるものでもありませんが)、まっとうにやれば時間どおりに終わる午後の業務に切り替えます。

しばらくはモヤモヤを引きずり続けるものの(性格的な問題もありますが)、午後の仕事がスムーズにいくと、だんだん気分がよくなります。こういう勝利感はやはり精神衛生上大切です。

そして午後の業務が終わったら、もう夜ですし、もちろんへばっていますから、午前の残務を「再整理」することになります。

具体的には翌日や別の日に送るわけです。どうしてもその日のうちにやらなければならないことであればしようがないからやりますが、なるべく理由をつけて、その日にはしません。長い目で見ると「無理をしない」ということは、このありきたりな言葉のイメージ以上の意味があります。

こうしたとき、いろいろな影響のせいか「自分はダメなヤツだ」と思うように私達は仕向けられているらしいですが、「そう思うべきではない」というよりも「そう思うべき根拠はない」のです。

もともと、午前中に終わりもしないタスクを詰め込んだのは、諸事情があったとはいえ、自分でやったことです。ダメなのは詰めたタスクを全部終わらせられなかった自分ではなく、終わりもしないものを終わると予測したほうの自分です。

そういう記録を残せるという意味でもタスクシュートは優れています。

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▼編集後記:
佐々木正悟



久しぶりにビジネス心理一直線の本を書きました。タスクシュートとかEvernoteが続いていた自分にしてみると、けっこう新鮮でしたが大変でした。

78項目で詰めに詰めてみましたので「心理学」というものをどうビジネスに役立てられるのかとか、心理学の全体像といったことに興味のある方にオススメしたいです。

» すぐやる人に変わる 心理学フレームワーク