大橋 悦夫 ビデオクリップって最初の頃はまだすごい自由があったというか、フォーマットがなかったんですけど、今もうすごいですよ。サビのところはアップをきれいにするとか、間奏に入るとなんかイメージショットが入るとか。こういう曲は、ちょっと荒れた工場地帯みたいなところで撮ってとか、水がチャポンっていうところが絶対入ってたりとか（笑）。なんかすごくフォーマットができてるんです。
─小島淳二（ディレクター）
白紙から何かを作り上げるのはしんどいものだが、自由がある。作り続けるうちに自分なりの一定の型ができてきて楽にはなるが、その型の制約を受けるようになり、自由が損なわれる。
作っては壊し、また作っては壊しを繰り返すことによって、単に作り続けるだけでは作れないようなものを作ることができる。そこに求められることは自己否定の勇気、すなわち未だ見えていないことを信じる力だと思う。
作り方をどんなに学んでも、一度作ったものを壊す勇気がないと本当の意味での作り方は身につかない。
勇気とは、恐怖を感じないことではなく、恐怖よりも大切な何かが存在するを信じることだ。
─アンブローズ・レッドムーン
