-
思い出す技術
少し先に思い出したいことを安心して「忘れる」ための工夫
あとで思い出したい、もっと言えば、未来のある特定のタイミングに思い出したい、ということがあります。このような時に役に立つのが、リマインダーですが、使い込んでいくと「単に指定した日時に間違いなく思い出させてくれる」だけでは物足りなくなり、「もっと少ない手間で設定ができるといいのに」などと思うようになります。 さもなければ、 「リマインダーをセットするのは面倒だし、その時になれば思い出すだろう」 と高をくくって、結局「その時」を迎えるころには忘れてしまう、かもしれないからです。 -
Journal
取りかかる前に想定時間を見積もる意義
仕事をしていると、 「思った以上に時間がかかった」 あるいは、 「思った以上に時間がかかっている(まだ終わりそうもない)」 という状況に陥ることがあります。 また、 「気づいたらもうこんな時間だ」 という驚きを覚えることもあります。 後者の「もうこんな時間」は、「思った以上に時間がかかっている」に似ていますが、ここでは「仕事に没頭していたため、時間がたつのを忘れていた」というニュアンスです。 前者の「まだ終わらない」に、「思うように進まない作業を前に、頻繁に時間を気にして焦っている」というイメージがあるのに比べると、後者の「もうこんな時間」には余裕が感じられます。つまり、仕事に追われるのではなく、追いかけるような感覚です。 できることなら、時間に追われるよりも時間を追いかけたいものです。そこで、この2つの時間感覚について少し考えてみます。 -
最適化で快適化
書いた文章を後からたぐり寄せる仕組み
シゴタノ!では、エントリーの末尾に過去の関連エントリーを「<関連>」と題して紹介することがあります。関連エントリーは、その日のエントリーを書きながら「そういえば、以前も同じようなことを書いたっけ」と明確に思い出せることもあれば、キーワード検索をして、「こんなこと書いたっけ?」と自分で驚きながら“発見”することもあります。 同じ言葉を使っていなくても、言わんとしていることは同じ、ということもあるため、単純にキーワードで探すだけでは見つからないこともあるでしょう。つまり、言葉そのものではなく、メタな言葉、すなわち概念で検索したい場合があるわけです。 -
ツール紹介
読書管理ツールまとめ
前回の「ウィッシュリストで読書管理」というエントリーでは、その名の通り、読書管理ツールとして、アマゾンのウィッシュリストを活用する方法をご紹介しましたが、同じようなことは別のツール(Webサイト)でもできそうだ、ということで、以下2つでも試してみました。 1.ブクログ 2.本棚.org -
Journal
ウィッシュリストで読書管理
複数の本を並行して読むことが多いです。そして、気になった本があれば、すかさず購入してそれも「並行読書」のラインナップに加えます。一度に注意を向けられる数には限りがありますので、当然脱落していく本も出て来ます。こうして、いつしか積ん読本を積み増していくことになります。 自分の手に負えないくらいの数のお手玉は、自然とこぼれていくわけです。それだけならまだしも、本来読むべき本までこぼれていってしまうこともあります。いったいどの本を読めばいいのかが分からなくなり、カオスの中で、どうでもよい本に手を出してしまうという悪循環。このループを断ち切るには、自分が読んでいる本を「見える化」するとよいでしょう。 -
Journal
タスクは同じくらいの大きさに揃えておく
毎朝、タスクリストにならんだタスクをざっと眺めたうえで仕事を始めるわけですが、その際に、締め切りが迫っているものは優先して手をつけるにしても、それ以外のタスクの着手順序については、自分の「気まぐれ」に任されているのではないでしょうか。 -
Journal
自然界の原理に沿ってみる
以下のような質問をいただきました。 「バッテリー切れになるまでというタイムリミットをノートPCで活用する」というのは、なかなか使えますね。長持ちPCを切望していた私が、かなり意識的に変わったので、我ながら驚くのですが、このようなある意味一風変わった発想は、どういうところから編み出してきてるのですか? -
Journal
まず、元の状態に戻す方法を調べる
仕事をしている時に、なかなか決断をくだせない、あるいは折に触れて手が止まる、という“症状”が頻繁に認められるのであれば、これを疑ってみた方がいいかもしれません。 -
Journal
「いつかやりたいことリスト」の管理を外部委託する
仕事でも生活でも、 「今すぐでなくてもいいけど、いつかやりたいこと」 というものがあります。この対策として「いつかやりたいことリスト」を作るという方法があちこちで紹介されたり実践されたりしています。 でも、「今すぐ」でなければ、とりあえず保存しておくにとどまり、 「リストに追加したから大丈夫」 という安心感は得ただけで放置されがちです。もちろん、定期的にリストの内容をチェックして、「今すぐ」なタスクに“昇格”していくタスクもあるかと思いますが、何となく「まだやらなくてもいいか」という言い訳とともに、リストに戻されてしまうタスクもあるでしょう。 言うまでもなく、このプロセスは、自分の意志の支配下にあります。つまり、自分しか知りえない“処理”であり、時間の経過とともに、自分を取り巻く環境や状況、あるいは気分が変化することで、急に 「そうだ、あれをやろう!」 という“起用”もなくはないにせよ、こういった“大番狂わせ”はあまり期待できないでしょう。 言い換えれば、一度先送りと判断された「いつかやりたいこと」は、以降も繰り返し先送りにさらされやすくなるわけです。 この循環を断ち切る上では、自分以外の視点が役に立ちます。 -
Journal
「その場」に行くたびに1つだけ片付ける
年末年始にまとまった時間ができたので、家中を整理整頓していたのですが、その過程でずっと頭の中にこだましていたのは、 「普段から少しずつ整理していれば、 これほどの手間と時間をかけなくても済むのに」 という恨み節。 でも、喉元過ぎればなんとやらで、ひとたび片付いて満足するとそんな苦労も忘れてしまうものです。そして、しばらくして再び散らかった状態が現出するにつけ「普段から少しずつ…」というぼやきが再来するわけです。 このループから抜け出すためには「普段から少しずつ整理する」をもう少し具体的に、言い換えれば実行可能なアクションに変換する必要があります。