前回の「ウィッシュリストで読書管理」というエントリーでは、その名の通り、読書管理ツールとして、アマゾンのウィッシュリストを活用する方法をご紹介しましたが、同じようなことは別のツール(Webサイト)でもできそうだ、ということで、以下2つでも試してみました。
1.ブクログ
2.本棚.org
まず、今回これらのツールを使って実現したいこととして、以下の3つがあります。
・新しい本の登録が簡単か?
・カテゴリーの付け替え(今、次、いつか)が簡単か?
・思いついたコメントの記入ができるか?
この3つの観点でそれぞれのツールを見てみます。
1.ブクログ
まず、「新しい本の登録」ですが、上記のとおり、ASINコードを一度に複数入力することができます。まとめて登録する場合には便利ですね。さらにどのカテゴリーに登録するかも選べますから、未読本を「いつか読む」カテゴリーにまとめて登録したい、というような場合にはうってつけでしょう。
次に、「カテゴリーの付け替え」ですが、ブクログの場合はどうやら、登録した本のカテゴリーやレビューを後から編集することは想定されていないようで、
(1) 管理画面の一覧から目的の本を見つけ出して、
(2) プルダウンから任意のカテゴリーを選んで、
(3) 更新ボタンをクリック
という手順を踏む必要があります(しかも、登録されている本が増えれば増えるほど、目的の本が見つかるまでの時間が長くかかりそうです)。
そして、「コメントの記入」ですが、カテゴリーと同様、登録時ならともかく、後から編集するのは手間がかかり、現実的ではありません。
ということで、○△×の3段階で評価するなら、以下のような感じ。
○:新しい本の登録が簡単
×:カテゴリーの付け替え(今、次、いつか)が簡単
×:思いついたコメントの記入ができる
閲覧する時は、右サイドバーにあるカテゴリーをクリックするだけで「本棚」を切り換えて表示できるので、非常に快適なんですが…。
続いて、本棚.org。
2.本棚.org
▼クリックすると実際の本棚.orgのページにジャンプします
まず、「新しい本の登録」。ブクログと同様、ASINコードを一度に複数入力できます。ただし、ブクログと異なるのは、この段階ではカテゴリーを選べない点。すべて未分類(カテゴリーの割り当てられていない状態)で登録されます。その代わり、ブックマークレットが提供されており、本棚.orgの外でも新しい本の登録ができるようになっています。
次に、「カテゴリーの付け替え」。本棚.orgのカテゴリーは選択式ではなく自由記入方式のため、ある本の編集時に「つぎに読む」と入力して、別の本では「次に読む」と入力すれば、それぞれは別のカテゴリーになってしまいます(まぁ、今回想定している使い方に限って言えば、カテゴリーはそんなに増やさない前提なので、あまり間違えることはないでしょう)。
いずれにしても、ブクログと同様、1冊ずつカテゴリーを付け替えることになります。ただ、ブクログと違って、本をクリックすればすぐに編集画面に移りますので、編集し始めるまでの手間は少なくて済みます。
コメントについても同様です。
ということで、3段階評価は以下の通り。
○:新しい本の登録が簡単
△:カテゴリーの付け替え(今、次、いつか)が簡単
△:思いついたコメントの記入ができる
3.アマゾン・ウィッシュリスト
この2つのツールを使ってみたうえで、改めてアマゾンのウィッシュリストを眺めてみたのですが、今回の用途(=登録後にカテゴリーやコメントを頻繁に更新する)に限って言えば、ウィッシュリストがもっとも使いやすいように感じています。
まず、「新しい本の登録」は、アマゾンの商品紹介ページからカテゴリー指定で登録できます。
次に、「カテゴリーの付け替え」や「コメントの記入」も一覧画面からそのまま行うことができます。
▼コメントの記入はその場で。カテゴリーの移動は「移動またはコピー」をクリックして・・・
▼移動先のカテゴリー(リスト)を選んだ上で、「すべての変更を保存」をクリック
この時、チェックボックスの付いている本が移動の対象となるのですが、ここでほかの本にもチェックを入れることで、まとめて移動させることができます。
ということで、以下の3つの条件のいずれにおいても、まずますの使い勝手と言えます。
○:新しい本の登録が簡単
○:カテゴリーの付け替え(今、次、いつか)が簡単
○:思いついたコメントの記入ができる
そして、この3つの条件は、本の管理だけでなくタスクの管理においても、共通して当てはまります。タスクを放置せずに、適切なカテゴリー(今すぐ、次に、いつか)に振り分けることで、適切な露出管理ができるからです。
<関連>
・手元に置いておきたい情報について考える(4)