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仕事を「終わらせる」以上に重要かもしれないこと



大橋悦夫一日の早い時間帯に、夜遅い時間帯でもできるような「すぐにできる簡単な仕事」ばかりを片づけていくと、必然の結果として、後には「なかなか取りかかれない困難な仕事」ばかりが残って「詰む」ことになる。

漫画『ドラえもん』に「ドラえもんだらけ」というエピソードがあったのを思い出す。

のび太は感謝の気持ちとともにドラえもんにどら焼きをプレゼントしたうえで「二、三日分の宿題を溜めてしまった」と告げてさっさと寝てしまう。

善人のドラえもんはこれを素直に引き受けることにし、タイムマシンを使って2時間後、4時間後、6時間後、8時間後の計4人のドラえもんを呼び出して、総勢5人のチームで「なかなか取りかかれない困難な仕事」と化したのび太の宿題に挑む。

必然の結果として、現在のドラえもんは2時間後、4時間後、6時間後、8時間後と、2時間ごとに呼び出され、都合5回同じ宿題に向き合うことになる。

5回目の宿題に向き合う頃の、すなわち8時間後のドラえもんは完全に怒り狂っており「やろう、ぶっころしてやる」という悪態までついて一時騒然となる。

この話は、しかし、タイムマシンさえ使わなければ地味に有効なアイデアであり「なかなか取りかかれない困難な仕事」をたとえば、月曜、火曜、水曜、木曜、金曜の5人の自分で分担すれば、各曜日の自分はそれぞれに与えられた担当分をこなすだけで済む(ただし、月曜~木曜の自分がサボると金曜の自分が怒り狂うことになる)。

「なかなか取りかかれない困難な仕事」を5分割することで、5つの「すぐにできる簡単な仕事」が切り出され、仮に夜遅い時間帯に追い込まれたとしても、切り抜けるのは難しくはないはず。

なお、大人になった今の視点でこのエピソードを見直してみると、巧みな話術でまんまとドラえもんに仕事を丸投げし、明日に備えて睡眠の確保を優先するのび太は出世が早そうだということに気づく。

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