失敗率が低いからといって、うまくいっているとは限らない



大橋悦夫3年前に読んだ本を読み返していたら、同じ箇所で同じ反応をしている自分に気づいた大橋です。

読んだ本は以下。



同じ反応をした箇所は以下。

失敗率が低いのは、先に進むための判断をしていないからという可能性がある。

どういうことか?

失敗を避ける判断・行動は事業をマイナス方向に進ませてしまう

結論から言うと以下の通りです。

  • 失敗率が5割以上だと事業はマイナス方向に進む
  • 3割を超えていないなら「挑戦的な判断をしていない」

同書には、失敗を避けて安全策(と思える判断・行動)を取り続けると、確かに失敗は避けられるものの、それによって事業はマイナス方向に進んでしまう、と書かれていました。

だから、費用対効果の意志決定と言っても、「もうそれでいいや。それで行こう」「失敗したら、次また変えればいい」と即決します。

即決できなければ、ずるいけれど、意志決定しない、という意志決定をする。

そして、その判断を要処理のタスクとして保存しておくことです。

意志決定をするとは、進退いずれかをピックアップする(決めなかった方は捨てる)ということですから、おのずと結果が出ます。

意に沿う結果(成功)か、意に沿わない結果(失敗)か、のいずれかです。

失敗を避けたければ、意志決定を先送りすれば避けることができます。

麻雀で言うところの「おりる」という意志決定です。

これにより、損失は回避できますが、当然、得られたかもしれない利得も逃すことになります。

ずっと「おりる」ことを続ければ、負けは回避できますが、勝つことは難しいでしょう。

では、どうすればいいか?

すでに答えは書かれていますが「挑戦的な判断」を下していくしかありません。

その結果、負けを被ることもあるかもしれませんが、勝ちを得る可能性も手に入ります。

株を買わなければ損失を被ることはありませんが、買えば利益を手にする機会が得られます。

問題は、損失が利益を上回らないようにできるかどうか。

解法は、自分がコントロールできるところとできないところとを明確にし、コントロールできるところに集中すること。

具体的には、

  • 何をしたらどんな結果が得られたのか、行動内容と得られた結果のセットを可能な限りたくさん収集する
  • 望ましくない結果をもたらした行動内容を「やらないことリスト」に追加する
  • 望ましい結果をもたらした行動内容を「迷ったらこれをやるリスト」に追加する

セットが増えるほどに望ましい結果をもたらしうるカード(勝ちパターン)が増えていきます。同時に、避けた方がよいカード(負けパターン)も溜まっていくでしょう。

対戦カードを、そのときの状況も含めて記録に残し、これを折に触れてくり返し目を通すことで、勝率を少しでも上げること。

とはいえ、前提はどんどん変わっていくので、昨日の負けパターンが今日は勝ちパターンに変わることもあるでしょう。逆もまたしかり。

そうであれば、日々カードを切っていくしかありません。

負けも被りますが、新しいカードも手に入ります。

  • 3割を超えていないなら「挑戦的な判断をしていない」

とは、日々カードを切っていれば3割以上は負ける、ということです。

見方を変えれば、最大7割の勝率を上げることができるわけです。

思い出したメッセージあれこれ

そういえば、3年前に深く納得させられた神田昌典さんの以下の言葉を思い出しました。

むしろ、自分の行動は自分で決定しているという思い込みを手放すと、ビジネスパーソンは重要なスキルを身につけられるようになる。



そして、立川こしらさんの以下の言葉。

身につけようとしたスキルより結果として身についたスキルの方が生き残るうえで役に立つ。



さらに正垣泰彦(しょうがきやすひこ)さんの以下の言葉。

はっきりと言えることは、お客様の数が減ったときに、今までと同じことをしていても、お客様は戻ってはこないということだ。これは、見方を変えるとチャンスでもある。

なぜなら、何事も上手くいっているうちは、何かを変えて、新しいことに挑戦するのが難しいためだ。こうした人間の習性は、「慣性の法則」によく似ている。ある方向に動いている物体は、新たな力を加えられない限り、一定のスピードで、一定の方向にずっと動き続けるという物理の法則だ。何も起きなければ、ずっと同じことをしていたいのが、人間なのではないだろうか。



そう、何も起きなければ、ずっと同じことをしていたいのですよね。

最近、挑戦していないなという自戒を込めて。

参考文献:

読み返すたびに「ぐぬぬ」と感じる箇所が変わります。すでに事業に取り組んでいる人はもちろん、これから取り組もうとしている人にもおすすめです。これで569円とかコスパ良すぎですね…。



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