こちらの記事で、「自分のカードを洗い出して勝負する」ということについて触れました。
僕自身これまで、自分をカード化し、それを組み合わせたデッキを使って働き方を変えてきました。
この手法を「じぶんデッキ」と命名して、その作り方や使い方について今回より数記事に渡って具体的に書いていきます。
じぶんデッキの概要
まずはイメージをつかんでいただくために、じぶんデッキの例をひとつご覧ください。
これは僕が『マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門』という本を書いたときに使ったデッキです。
僕の中にあった「マンガ描き」や「タスク管理」といったスキル、それに「家族持ち」といった情報をカードとして扱い、組み合わせることで一冊の本としてアウトプットしたものです。
このように、自分の中にあるさまざまな要素を「カード」として可視化し、それを組み合わせて「デッキ」を作り、「プレイ」すなわち行動に移す。
それがじぶんデッキの「遊び方」です。
用意するもの
じぶんデッキを作るためのツールは人それぞれ、何でもOKです。
紙とペンだけでも始めることができます。
デジタルにカードを管理したいという場合は、ExcelやGoogleスプレッドシート、Evernoteなどを使うと良いかもしれません。
私が特に相性が良いと思っているのは、Scrapboxというツールです(上の事例もScrapboxで作ったものです)。
Scrapboxは基本的に無料で利用でき、まさにカードさながらの形式で視覚的に情報を整理することができます。
さらに、柔軟なリンク機能によって「カードの洗い出し」や「デッキ構築」も画面上で行うことができます。
このあたりも含め、今後も適時Scrapboxを用いた解説を交えていきたいと思います。
カードの手に入れ方
じぶんデッキでは、まず何はともあれ「カードを手に入れる」必要があります。
では、どうすればカードを入手できるのでしょう。
その方法は実に簡単で、「気づいて、認めて、書きとめる」だけです。
気づいて、認めて、書きとめる
カードを手に入れるために、必ずしも長い時間をかけて知識を習得したり、何かを達成したり、実績を積んだりする必要はありません。
- まずは「これはもしかしたら自分のカードかもしれない」と、気づくこと。
- それから「これは自分のカードだ」と、認めること。
- そして、確実にカードとして書きとめること。
それだけで、いつでもどこでも、何枚でも自分のカードを手に入れることができます。
たとえば僕は、別にマンガの描き方を勉強したわけでも、画力に自信があるわけでも、漫画雑誌での連載経験といった実績があるわけでもありません。
でもマンガを「描ける」か「描けない」かと言われれば、「描ける」のです。
だから僕にとって「マンガ描き」は、カードと言えるかもしれない。
そう気づき、そこからさらにちょっと勇気を出して「うん、これは僕のカードだ」と認め、カードとして然るべきツールに書きとめておく。
そのようにして、僕は「マンガ描き」というカードを手に入れることができたわけです。
次回はより具体的に、カードの入手方法についてご説明します。
「デッキを回せ!」(動画講座)
今回の記事で取り上げた「デッキ」についての動画講座です。
事例をまじえて詳しくお話していますので、ぜひご覧ください!
以下のサンプル動画は、講座後半の質疑応答の一部です。
» デッキを回せ!