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今後しばらく「出版で食っていく」ために聞いておいて損のない話



佐々木正悟 この記事では「セミナーの告知」をします。
だからこの記事を読んだだけで、

  • 「出版で食っていく」ために聞いておいて損のない話

の全部がわかるわけではありません。

そもそも1行に内容をまとめてしまって、

「要は、ポッドキャストでコンテンツを作って、その内容を文章にして、KDPすればいいって話」ではありません。

それで「食える」人も中にはいるかもしれませんが、たいていの人はそれでは、一ヶ月の通話料にもならないはずです。

セミナーでならば「生々しい話」もできますが、ポッドキャストや、ましてシゴタノ!に書くわけにはいかないこともあるのです。

かなりのお金を持っている人か、でなければしょっちゅうテレビに出演しているというほどの人でないと、今後「紙の本を定期的に出すだけで生きる」のは難しくなってきています。

これは今までは考えにくいことだったはずです。紙の本を定期的に出しているのに、生活そのものに不安を感じるなどということは、今までにはないことでした。

ただ、こうしたことになっているのも、私自身も属している「出版界」が「読者の便益第一をまるで実現できてない」せいだと思います。

やれるのにまだやってないことがあまりにも多すぎる

もちろん出版界もいろいろなことをやっています。細かな思いつきをを全部考慮に入れるなら、やり過ぎているくらいやっています。

それでも「読者の便益」という観点で見ると、やってないことがあまりにも多すぎます。

たとえば、そもそも読者は「書店に行きたい」と思っていません。しかし出版界のアイデアは「いかにして書店に足を運ばせるか」に熱中しがちです。

自宅からAmazonに注文すれば事足りるのに、異常気象で40度近い灼熱の中、あるいは最大風速60mの台風が迫る中、大雪の中、どうしてあえて「書店に足を運ぼう」とするでしょう。

かわいい手書きのポップがあるとか、サイン会があるとか、著者が朗読してくれるといった「ちょっとしたアイデア」も悪くありませんが、指先を動かせば済むことに対して、「足を運ばせる」のは無理がありすぎます。

この状況で終わりではないのです。

この状況に加えて、Kindleがあるのです。

読者はもう、指先を動かせば即座に読書ができるのです。1日待つ必要すらなくなりました。

「読書」というからいけない。これはつまり「自宅を図書館に」できたということです(図書館で読書していない老人は私の町にもたくさんいらっしゃいます)。ソファに寝っ転がりながら図書館にいられます。その「図書館」は「月額1000円程度」のサブスクリプションです。

「読者の便益を第一に考えた」のなら、まず、ソファに寝そべりつつ自宅図書館を満喫中の人々を「書店に足を運ばせよう」とは考えられなくなるでしょう。

もちろん紙の本の中でも、いまだに猛烈に売れている本もあります。

書店に足を運んでみても、そこががらんとして誰もいない、ということもありません。

ただ、書店に足を運ぶのは、そこに「便益」があるからではないのです。

むしろある種の「アイデア」の中には、なんとかして読者の便益を封じ込めることによって、書店に足を運んでもらっている気配すらあります。

  • Kindleアンリミテッド対象には決してしない。
  • そもそも電子化しない。
  • しかもAmazonにも在庫がない。

そうなればなにより、なのかもしれません。

一消費者の立場になってみれば、こうした施策は不都合極まりないものではありますが、ひるがえって「著者」の側に立って考えるならば、出版界にこうした風潮が残っている限り、そのぶんチャンスが大きく残されています。

と、これ以上はここに書くのはどうかと思うので、続きはやはり閉じた場でしゃべるほかありません。ぜひとも「会場まで足を運んでいただければ」幸いなのです。

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