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会社員がパラレルワークを実現するための7つのポイント

岡野 純

そんな方に向けて、パラレルワークを実現するための7つのポイントを、現役会社員でありパラレルワーク歴8年の僕、岡野純の経験談を交えてお伝えします。

  • 1.自分のカードを洗い出してみる
  • 2.今あるカードで勝負してみる
  • 3.デッキを回してみる
  • 4.タスク管理をしてみる
  • 5.パーティーを組んでみる
  • 6.自分をもっと知ってみる
  • 7.ブレンドさせてみる

1.自分のカードを洗い出してみる

自分が持つスキルやキャリア、人脈、家庭環境、好きなことといった要素を洗い出してみましょう。
それらを自分の「カード」として認識することで、やりたいこと、やれることのタネになります。

…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしも「強いカード」である必要はありません。
一見「弱いカード」に思えても、他のカードと組み合わせる(「デッキを組む」と言います)ことで思わぬ効力を発揮することがあります。

例えば拙著『マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門』は、趣味レベルの「漫画描き」スキルと「タスク管理」の知識、それからなんの変哲もない「妻子持ち」という家庭環境をカードとして組み合わせたことから生まれたものでした。

2.今あるカードで勝負してみる

カードがある程度集まったら、それらを組み合わせた「デッキ」を使って実際に行動に移します。
避けたいのは、

と言って、何も行動を起こさないことです。

たとえば僕も8年前、「マンガを使ってITのことを説明するブログを作ろう」と思い立ちはしたものの、ためらいもありました。

漫画を描けるといえば描けるけど、特に実績があるわけでも画力に自信があるわけでもなかったからです。

それでも思い切ってアップしたところ、「面白い」「分かりやすい」と喜んでくれる読者さんがいらっしゃいました。

今あるカードで、今のタイミングで勝負するからこそ生まれるコンテンツがあり、価値を感じてくれる誰かがいるかもしれません。

3.デッキを回してみる

『仕事は楽しいかね?』の中に、「明日は今日と違う自分になる」というフレーズがあります。

また『ライフシフト』では、変化の時代に対応するための「変身資産」を築いておくことを勧めています。

一度うまくいったことでも、それが今後も続いていく保証はありません。

そんな中でできることといえば「いろいろやってみて、変化に対応できるようにしておくこと」だけなんですよね。

つまり一度できあがったデッキを固定で使い続けるのではなく、常に入れ替えたり組み直したり…すなわち「デッキを回していく」ことが大事になります。

僕も運良く出版社から電子書籍を出版することができましたが、例えば契約切れなどの理由でそれが継続できなくなる可能性もあります。

そこでKDPというAmazonのセルフ出版サービスを使った電子書籍出版にも挑戦し、出版社経由でなくて本を出せるようにしておきました。

4.タスク管理をしてみる

パラレルワークを始めると、

などと思うようになります。
かといって、会社での仕事をおろそかにするわけにはいきません。

会社業をないがしろにせず、パラレルでやりたいことをやる。
その上で、睡眠や家族との時間などもしっかりと確保する。
そうした時間バランスをとるために、タスク管理の技術が不可欠となってきます。

僕の場合はタスクシュートを使うことで、現時点でそれなりにベストと思える時間の使い方ができるようになりました。

5.パーティーを組んでみる

行動を変えたいなら、「やろうとする意識」よりも「やらざるを得ない環境」を作ってしまったほうが早い場合があります。


そして「誰かと組む」というのは、「やらざるを得ない環境」として非常に強力です。

同志の存在はモチベーション維持につながりやすいですし、作業量も分担できます。

また、それぞれの得意分野を掛け合わせることで、自分一人では到底成し得なかった成果を生むこともあります。

僕もこれまで本の執筆やイベント開催を何度となく行ってきましたが、その多くは他の人と組むことではじめて実現したものでした。

6.自分をもっと知ってみる

タスク管理をしたりパーティーを組んだりする場合において、自分がすべきこと(得意なこと)とそうでないこと(苦手なこと)を見極めておくとよりやりやすくなります。

しかし自分が何を得意とし、何を苦手とするのかはいまいちよく分からないものです。

そこでおすすめなのが、ストレングスファインダーやウェルスダイナミクスといったものによる自己分析です。

たとえば僕のウェルスダイナミクス診断結果は、「クリエイター」というプロファイルでした。

こうした診断結果を見て「当たってる」で終わらせるのではなく、「で、どうするか」を考えます。

弱みは強みの裏返しですから、苦手なことがあるのは全く問題ないんですよね。

大事なのは、何を他者に任せて、自分は何に専念することで価値を最大限に発揮できるのかを知ることです。

7.ブレンドさせてみる

会社業で培った知識やスキルをカード化して、パラレルの仕事に活かすことができます。

僕が以前作った「マンガでITのことを解説するブログ」もそういうものでした。

そしてその逆もまた然りで、パラレルな仕事の方で身につけたスキルなどを会社業に逆輸入させることもできます。

たとえば僕の場合、会社内でマンガを使った広告を作ったり、社員向けにタスク管理の勉強会を開いたりしました。

と、最初はかなり勇気が要りましたが、いざやってみたところ上司や営業メンバーにとても喜ばれました。

最近では他企業からマンガ動画の制作を受注したりというように、実際に会社に収益として還元できるようにもなってきました。

それぞれの仕事を完全な別物と考えるのではなく、ブレンドさせてみる。

そうすることでそれぞれの時間がトレードオフではなくなり、相乗効果を発揮する可能性が高まります。

まとめ

以上7つのポイントはいずれも、実践さえすればまず「失敗」することはありません。

パラレルワークに興味があれば、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

「デッキを回せ!」(動画講座)

今回の記事で取り上げた「デッキ」についての動画講座です。
事例をまじえて詳しくお話していますので、ぜひご覧ください!

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