前回まで、自分のカードの集め方について書いてきました。
次はいよいよそのカードを使って、自分の働き方を変えるための「デッキ」を組んでいきます。
デッキとは
集めた自分のカード群(ライブラリ(山札)と呼ぶことにします)から何枚かを選び、ひとつのセットを構築したものをデッキと呼びます。
このデッキが、これから自分が起こす行動のためのアイデアやヒントとなるわけです。
1枚1枚のカードは特別でも強くもなくていい
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
これは『アイデアのつくり方』という本の中で定義されたアイデアについての説明です。
「じぶんデッキ」も同じ考え方です。
どんなデッキも、必ず「既存の自分」から生まれたカードからしか構成されません。
どこかにあるかもしれない、いつか手に入るかもしれない幻のカードを追い求めるのではなく、「いまあるカード」でデッキを作ります。
また、1枚1枚のカードが必ずしも強い力を持っている必要もありません。
藤原和博氏の著書『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』では、なにかひとつの分野で100万人にひとりの逸材になるのは難しいとしても、100人のひとりのものを3つ掛け合わせれば100万人にひとりになれる、という考え方が示されています。
「じぶんデッキ」はこの考え方にも、非常に近いものがあります。
カード1枚1枚の力がそれほど強くないとしても、デッキとして組み合わせることで希少性を生み出せるからです。
強みやスキル以外も掛け合わせられる
「じぶんデッキ」が少し変わっているのは、組み合わせる要素がスキルや知識などの強みばかりではないという点です。
こちらの記事で書いたとおり、「じぶんデッキ」では家族構成や人間関係、夢や弱点など、あらゆる要素をカードとして使うことができます。
詳しくは次回の記事で、デッキの実例を挙げながら説明します。
異種交配を起こす
強みやスキル以外も掛け合わせられるということは「異種交配を起こせる」という点もまた、「じぶんデッキ」が少し変わっているところです。
たとえば僕が「マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門」という本を書いたときのデッキは、「マンガ描き」「タスク管理」「家族持ち」などのカードを組みわせたものでした。
そのうち「マンガ描き」「タスク管理」は多少は希少性があるかもしれませんが、「家族持ち」は珍しいものでもなんでもありません。
しかしこの「家族持ち」があったからこそ、「幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門」というユニークなコンテンツにつなげることができました。
「じぶんデッキ」においては、「スキル」だけではなく「属性」や「壁」といった別タイプのカードを組み合わせることで、異種交配のようにまったく新しいものを生み出せることがあります。
もともとのカードの希少性がデッキの希少性にそのまま影響するとは限らないので、必ずしもカードの希少性にこだわる必要はないということです。
「デッキを回せ!」(動画講座)
今回の記事で取り上げた「デッキ」についての動画講座です。
事例をまじえて詳しくお話していますので、ぜひご覧ください!
以下のサンプル動画は、講座後半の質疑応答の一部です。
» デッキを回せ!