前回の記事では、「じぶんデッキ」の組み方について書きました。
今回は、僕自身が行ってきた活動におけるデッキの実例をいくつかご紹介いたします。
ブログ「純コミックス」立ち上げ時
ブログを始めるときには、まず僕の中の「漫画家の夢」という情熱タイプのカードがトリガーとなりました。
そこに「ライフハック」や「漫画描き」というスキルと、「ITインストラクター」というキャリア属性を組み合わせて、マンガでITやライフハックのことを解説するブログを立ち上げることができました。
▼最初の記事
電子書籍「4コママンガで誰でもわかる!Evernote超入門」出版時
初めての電子書籍を出す際のデッキでは、何よりも「純コミックス」というデッキタイプのカード、すなわちブログを書いていたという過去の「行動」が欠かせないカードとなりました。
電子書籍「マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門」出版時
「家族持ち」という一見なんでもない属性タイプのカードが、それ以外のカードと組み合わさることでユニークなコンテンツにつながるデッキとなりました。
また、僕はこれまで自分の画力が低いことが弱点だ、自分にとっての壁だと感じていました。
しかしこの本のレビューで、下記のようなコメントをいただくことがありました。
画力に関しては決してプロのレベルに達してはいませんが、それがかえって「漫画が本業ではない人が、うまくタスクを管理することによって、副業のブログ運営から出版に漕ぎ着けた」という説得力に繋がっています。
このコメントのおかげで、「もしかして、壁タイプのカードにも価値があるのかもしれない」と気づくきっかけとなりました。
その後だんだんと分かってきたのですが、「壁」や「弱点」というのはたとえデッキに組み入れることができなくても、カード化しておくだけでも意味があります。
たとえば「画力が低い」のであれば、画力を求められる勝負を避ければいいのです。
「そういう仕事は自分は得意ではないです」というように盾として使うこともできます。
また、「じぶんデッキ」をプレイし続けていることで壁を取っ払えることもあります。
僕もいまだに自分の画力が高いとは思いませんが、それでもこの本を出した2013年頃に比べたらかなり上達したと言えると思います。
さらに、この本を出したときの僕のように「壁」だと思っていたものが実は「スキル」だったり「属性」だったんだと思えることもあります。
「壁」を裏返してみると、実は他のタイプのカードだったということも多々あるということです。
これらはすべて、自分が「壁」をちゃんとカード化して「壁」だと認識できているからこそできることです。
電子書籍「情報整理術超入門」出版時
この本を書くときには、「タスク管理超入門」を出したときのデッキタイプのカードをベースにしつつ、「会社員」というこれもまた特別でもなんでもない属性タイプのカードを活かしたデッキを使いました。
電子書籍「やる気クエスト」出版時
KDPで出版した「やる気クエスト」は、佐々木正悟さんという人脈タイプのカード無くしては作ることのできない作品でした。
自分一人ですべてをこなそうとしなくていい、誰かと組むことで初めて作れるものがあると気づけたデッキです。
会社でマンガを描いたとき
『仕事は楽しいかね?』の中に、以下のようなフレーズがあります。
新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
これにならい、個人活動の方でやっていた広告漫画制作を「会社」という場所でもやってみようと思いたち実践したときのデッキがこちらです。
このように、今まで自分が当たり前のようにやってきたことでも、「居場所」を変えてみるだけで全く新しい結果を生み出せることがあります。
「デッキを回せ!」(動画講座)
今回の記事で取り上げた「デッキ」についての動画講座です。
事例をまじえて詳しくお話していますので、ぜひご覧ください!
以下のサンプル動画は、講座後半の質疑応答の一部です。
» デッキを回せ!