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「実行しようとする」代わりに「実行可能なピースを切り出す」を繰り返す



大橋悦夫やるべきことややりたいことを時間をかけてリストアップしても、それぞれが実行可能なものでなければ、当然、実行されることはないでしょう。

「これが自分のやるべきこと・やりたいことのはずなのに!」と焦れば焦るほど、むしろリストにないことばかりに取りかかってしまい、ますます追い詰められてしまいます。

この状況から抜け出すには、「実行しようとする」のではなく「実行可能なピースを切り出す」のが良いと思います。

実行可能なピースを切り出すには?

実行しようとしてもできない、ということは自分もしくはやろうとしている対象いずれかの準備が整っていない、噛み合っていない、ということです。

以下のように強引にやろうと思えばできるかもしれませんが、続かないでしょう。


そこで、リストのうち「とにかく、まずはこれ!」という1つをピックアップして、その「これ」の中にある実行可能なピースを探します。


たとえば、「部屋にある大量のモノを何とかしたい!」というとき、「大量のモノを何とかする」という最終結果に一気に到達することは難しいでしょう。代わりに、「大量にあるモノのうちもっとも簡単に処分できるものは何か?」という視点に切り替えることで、まずは最初の1個を手がけることができるはずです。

ここまで書いて、2005年9月13日(ほぼ14年前)に同じような記事を書いていたことを思い出しました。

毎日、“昨日よりもほんのわずかでも仕事が進んだ状態”を作り続けることによって、文字通り仕事が進みますし、目に見えない先送りを繰り返してしまっているストレスや自己嫌悪といったネガティブな感情を軽減することにもつながります。


コンピュータは分解上手

ところで、コンピュータは引き算、掛け算、割り算を全て足し算の繰り返しで実現しています。

たとえば、「5-2」という引き算であれば、「2に1を足す足し算」を繰り返し、5になったところで繰り返した回数3を引き算の解として返します。

  • 1回目:2+1=3 ← 5にならない…次!
  • 2回目:2+1+1=4 ← 5にならない…次!
  • 3回目:2+1+1+1=5 ← 5になった! これが答えだ!

「引き算」というやや高度なタスクを「足し算」という実行可能なピースに分解しているわけです。

掛け算や割り算も同様に足し算の組み合わせで実現しているのですが、今回は割愛します。

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