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Scrapbox入門12 「リンクのつけ方いろいろ」

倉下忠憲前回は、Scrapboxのさまざまな「見方」「見え方」を紹介しました。今回は少し趣向を変えて「リンクを付けること」について紹介してみます。

ちなみに、内容についての詳しい話や、そもそもScrapboxってなんやねん、については書籍『Scrapbox情報整理術』をご覧ください。あるいは、Scrapbox研究会にも情報が集まっているのでそちらを参照してください。



リンクが基本

異論はあるかと思いますが、Scrapboxはリンクをつけて使うのが基本です。

つまり、リンクをつけない使い方が基本で、リンクをつける使い方が応用、というのではなく、リンクをつける使い方が基本で、リンクをつけない使い方が特殊ということです。

つまり、「Scrapboxはリンクをつけてナンボ」です。

リンクのつけ方

Scrapboxにおいて、リンクをつける方法は実に多彩です。いくつか見ていきましょう。

先にバレット

Scrapboxのエディタ上で、開きバレットを入力すれば、自動的に閉じバレットが補完されます。よって、何かキーワードを入力する前に、開きバレットを入れておけば、それがリンクになります。

このやり方の場合、ありそうなページタイトルの候補を表示してくれるのも魅力です。つまり、ちょっとしたIME的に使えるわけです。

後からバレット

書き終わっている文章に対して、後からリンクをつけることもできます。まず、一番愚直なのは、キーワードの前に開きバレットを置き、キーワードの後ろに閉じバレットを置くことです。

ええ。面倒ですね。そこで、入力補助を使います。

テキスト選択→メニュー

マウスでテキストを選択すると、ポップアップメニューが表示されるので、そこから「Link」を選択すれば、キーワードの前後にバレットが挿入されます。一番基本的なやり方です。



テキスト選択→ショートカット

同じくマウスでテキストを選択すると、ポップアップメニューが表示されますが、無視して開きバレットを入力します。すると、あ〜ら不思議、メニューから「Link」を選択したのと同じ結果が得られます。



クリック・テキスト選択

さらにMacでは、テキスト選択そのものが簡単にできます。選択したいキーワード部分をダブルクリックすれば、選択状態になるので、あとはメニューから選ぶなり開きバレットを入力するなりでOKです。

ただし、「純情カタストロフィ」のようにカタカナと漢字が混ざっているようなキーワードに関してはうまくいきませんので、ご注意を。

ショートカットキーで選択

単語を選択する別の方法もあります。

Macでは、shift + option + ← or→で、テキストキャレットがある位置の前後の単語を選択できます。



iOSで選択

iOSでも、長押しで表示されるメニューで「select」を選択すれば、その単語全体を選択してくれます。そのままLinkを押せば、ばっちりリンクにできます。
※つまり、いちいちEditを押す必要はありません。



さいごに

というわけで、今回はScrapboxにおけるリンクのつけ方を紹介してみました。

皆さん、お好みのやり方でリンクをつけまくってください。Scrapboxの中身がどんどん面白くなっていくはずです。

▼今週の一冊:

たまには小説をご紹介。これはもう面白い本です。IT・インターネット系の現場にいる人なら、間違いなく楽しめるでしょう。しかし、ただ楽しんで終わり、というだけの作品でもありません。希望と啓蒙。ともあれ、ぜひどうぞ。


▼編集後記:
倉下忠憲

知らない間に10月がどこかに飛んでいきそうです。原稿の進捗は、構成案の困難を乗り越えました。あとは、地味に地味に文章を増やし続けていくだけです。あるいは、そうあってくれたらと願います。


▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。メルマガ毎週月曜配信中