これがぜんぶ出来るような人が「凡人」だとはなかなか思えませんが・・・。
長年編集者という仕事をやって、凡人が偉大な才能を持つ人達に「一緒に仕事をしたい」と思ってもらうたったひとつの方法は、「キチッとしていること」だとしみじみ学びました。頼まれたことはすぐやる。時間を守る。こまめに連絡を取る。守れない約束はしない。言葉遣いを丁寧に。これで全然違う。
— たられば (@tarareba722) December 5, 2013
とにかくこれは「編集者」に限定される話ではないしょう。
そのうえで、「自分の中の偉大な才能」との付き合い方も、同じなのではないかという気がします。もしも才能というものがあるとすれば。
自分の中の才能と言えるようなもの、とまではいかなくても、とにかく「これでやっていこう」とするようなことがらについては
- すぐやる
- こまめに(自分の中で)連絡を取る
くらいしてやらないと、引っ張り出せなくなってしまいます。
ちょっとわかりにくければ「大事なプロジェクト」と考えればいいと思います。
最低限、守るべき条件
この「シゴタノ!に書く」のが大事なプロジェクトだとすれば
- 需要があるようなことは「すぐ書く」
- 締め切りを守る
- こまめに検討する
というようにすることは、自然意味のあることになります。
ただ、最初も言ったとおり、この全部を常にやれるかといえば、けっこう難しい。
引用中たらればさんが「これで全然違う」と書いているのは要するに「偉大な人とつきあうことを思えば、これくらいは、やろうと思えばできるでしょう」という含みがあります。
しかし私はそうは思いません。
「やろうと思えばやれる」ことは、実に、非常に、たかが知れています。とくに「頼まれたことはすぐやる」と「時間を守る」は、私自身の経験では、ほとんど不可能なほど、難しいです。
これを確実にやろうと思ったら、最低限、守るべき条件があって、それは「プロジェクトを1つにしておくこと」です。
「偉大な才能を持つ人」であれば、同時に2人相手にしないことです。2人の人から同時に頼まれごとをすれば、どちらかを必ず「後回し」にすることになって「すぐやる」ことなんか、できなくなるからです。
そしてこれを自分に当てはめて考えるなら、「自分からの頼まれごと」を「すぐやる」ためには、「自分の中の(有能な)1人」にターゲットを絞り込まなければいけません。でもこれができるという人は、少ないように思えます。