*ListFreak(リストフリーク)で商人八訓というリストを見つけました。
1. 朝は召使より早く起きよ
2. 十両の客より百文の客を大切にせよ
3. 買い手が気に入らず返しに来たならば売るときよりも丁寧にせよ
4. 繁盛するに従って益々倹約せよ
5. 小遣いは一文よりしるせ
6. 開店の時を忘れるな
7. 同商売が近所に出来たなら懇意を厚くし互いに努めよ
8. 出店を開いたら三年は食料を送れ
自分の立場に照らして解釈してみます。「私家版・フリーランス六訓」という感じで。
1. 朝は召使より早く起きよ
一人で仕事をしていると、起きる時間は自分に委ねられてしまうところがあるため、例えば朝9:30までに今日の予定を関係者にメールする、という習慣を続けていますが、このような動かせない締め切りを設定すると「早く起きる理由」になるので、手始めとしては良いと考えています。
2. 十両の客より百文の客を大切にせよ
無意識に優劣をつけてしまいがちですが、いま優先する「十両」の相手も最初は「百文」だったこともあったはず。継続的に営んでいくのであれば、劣後しがちな「百文」こそ資源を投下すべき対象となります。
問題はその動機付け。「十両」は明確ですが、「百文」は工夫が要ります。例えば、その仕事から新しいことを学ぶことを目標にしてみます。それは「十両」のタネになりうるからです。
3. 買い手が気に入らず返しに来たならば売るときよりも丁寧にせよ
よく言われる、表面化したクレームは氷山の一角でしかない、ということを考えると、これは相互理解を深めるための絶好のチャンスと言えます。ニュートラルでいる時よりもお互いの吸収力がアップしているからです。
クレームの原因は様々考えられますが、たとえそれが相手の誤解に端を発するものであったとしても、誤解を生じさせたのはこちらの落ち度ととらえて対処すれば、これまた今後の「十両」のタネになるでしょう。
4. 繁盛するに従って益々倹約せよ
5. 小遣いは一文よりしるせ
この2つはまとめられます。
倹約するには現状把握が欠かせません。ざっくりと掴んでいればよい場合もありますが、月に1度は出入りを細かくレビューしたいものです。
決算前になって大量に溜まった伝票をまとめて処理するやり方もありますが、個人的には週に1度か月に1度という頻度で処理した方が良いと考えています。
1ヶ月分(量が多ければ1週間分)程度なら、手間も知れているため後回しすることなく処理が進み、「こんなにかかっているのか!」という現実を早いタイミングで知ることができ、従って、手遅れになる前に手を打つことができます。
・・・という一連が倹約の実践だと思います。
6. 開店の時を忘れるな
時折、開業初年度の帳簿を見返すことでしょうか。金銭だけでなく人間関係(メールのやり取り)や仕事の進め方なども、過去の自分のやり方と照らしてみることは意外な発見をともなうものです。
例えば、最初の頃は時間がかかっても丁寧に対応していたようなことが今はかなり手を抜いている(手を抜いているという意識も薄くなっている)ことに気づいたりします。
7. 同商売が近所に出来たなら懇意を厚くし互いに努めよ
8. 出店を開いたら三年は食料を送れ
最後の2つは、いったん保留。。