先週の続きです。
» 「アイソレーションタンクによる究極のリラクゼーションスパこころ道」を無料体験してきました
今回は、私自身のアイソレーションタンク体験を、書きます。
私自身はどちらかというと想像力に乏しく、しかもネガティブ思考の人間ですから、アイソレーションタンクに入って真っ先にやったことは、とめられていたにもかかわらず、ネガティブなイメージングです。
考えられる限りバッド・トリップに陥りそうな想像をしてみました。
具体的に言えば、アイソレーションタンクに閉じ込められ、外で大事故が起こって、ここで一生が終わるという想像を、徹底的に繰り返しました。
こういうイメージは、故人となったフジモトマサルさんのコミックの雰囲気と私にとっては近いものです。
» 夢みごこち
ともかくネガティブな想像をやってみたところ開始から20分が経過した頃、想像以上におそろしくなりました。
見当識は保っていたにもかかわらず、そんな事が本当にありえりそうだと急に思えてきて、閉所恐怖症的な気分を強く味わいました。
左のみぞおちのあたりにキツい痛みが走った感じがして、中止して外に出ようかとも考えたくらいです。
ここで私はネガティブな想像を中止して、いわゆる「呼吸に集中」をやってみました。わかったことは、呼吸音が執拗に聞こえてくるのです。
アイソレーションタンクにおいては、音もいっさい遮断されているので、自分の体内音が聞こえざるを得ないのです。自分の心音(私は心臓の鼓動があまり好きではありません)も大変耳障りでしたが、いっさいの想像を経って呼吸だけに集中してみると、徐々に平静に戻ることができたわけです。
ここに自分なりのポイントを認めました。
私がアメリカで実験を主宰したときと同じように、感覚遮断は環境として、自分の心理状態を左右しやすくなると言えます。同時に、ネガティブだろうとポジティブだろうと、思考は心情を走らせるきっかけとして、強力に機能するというわけです。
これを忘れずにいるだけでも、日々のストレスに対して弾力性を高められることは、ほぼ自明だと思います。むしろ難しいのは、単に出来事に巻き込まれてしまって、この能力のことを本当に忘れてしまうことです。
ようするに、受け入れがたい結論でしょうが、こと私自身に関する限り、ネガティブな気分を変えたいと思ったら、ポジティブな気分に変わるようにまず考えて、次に気分を変えようとだけすることなのです。他のよけないことを極力しないほうが、不可抗力が避けられるし、結果としては自分の能力を信じられるようになるので、いいと思います。