計れるものは何でも計ってみる

手元にメジャーがあれば「ステーキの厚さ」「生地の高さ」「ピザの直径」「さいの目切りの大きさ」「このケーキは本当に20cmなのか」などを測ることができます。

それだったらメジャーでなくて、物差しで良いのでは？

と思ってしまいますが、ここまで何でも「計る」というのは凄いですね。

こんなの計らずとも、目分量で良いだろうに、という意見ももっともだと思いますが、計ることでしかわからないこと、気づけないことはあるでしょう。

仕事の時間を計っていてもそうですが、感覚というのは「致命的な大間違いでなければなんでもいい」くらいの正確さしかないところがあります。

自宅から最寄りの駅までは、歩いてほぼ13分だとします。これを感覚だけで見積もると「だいたい10分」とか「だいたい20分」になってしまいます。まさか「1時間かな」などとは思いませんが、「だいたい20分」では「いま手元に14分がある」ときにどうすればいいのか、どうもよくわからないことになります。

計って知っておく、ことによって、わかるかどうかわからないようなことについて、頭を悩ませずにすむという大きなメリットがあります。

この世には、わかるかどうかわからないことというのが無数にあって、私たちは常にそれについて頭を悩ませて生きています。

わからないことを減らす

いくら悩んでも、正解にたどり着くことは不可能です。もちろん、そういう問題だからこそ、私たちは悩みまくるわけです。

私は書斎に、「キャスター付き小物チェスト 8段×4列」というものを置いていて、ここに全ての小物を収納しています。小物は全部ここなので、見た目的にもスッキリしているし、探すときにも困らず、非常に重宝しています。

これを可能にしたのは、私の持っている小物の種類が47種しかなく、そのすべてがこの引き出しの中に収まるサイズであったことを一度計ってみたことがあるからです。

計るということの効用とは、こういうことです。一度計ってしまうことで、「小物をどこにしまうか？」という問題については、「結婚した方がいいか？」問題と切り離すことができます。

「わかるかどうかわからないこと」をなくすことはできませんが、「計る」ことができるものを計ってしまうことによって、わからないことを減らすことはできるのです。

計れるものはことごとく、計ってみることをおすすめしたいです。

▼編集後記：

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「不安を味方につけるための心理学入門」セミナーを、第１回に引き続き、今月末に開催します。

リアルな方は池尻大橋にて04-28(土)に。
オンライン版は、04-27(金)と04-29(日)にやります。

第１回はADD・ASDとタスク管理の関係をかなり心理よりな面からお話ししました。
第２回は、私のタスク管理の全貌を、紹介したいと思います。

このセミナーは私１人で行いますので、ああでもないこうでもない、という話はいたしません。
GTDを取り入れたとか、PDCAがといったことでもなく、私のタスク管理です。

第１回で申し上げたとおり、私自身「ASD気味」と人に評されることのある人間ですが、人間関係の不安や、自分自身を信用しきれない不安とどう向き合いながら必要なタスクをことごとく実行するかについて、集中してお話ししたいと思っています。