4月の仕事を楽しくしたツール2点

日頃から仕事を楽しくするツール、すなわち仕事をスピーディーかつ効率よく終わらせるのに役に立つツール探しには一定のリソースを割いているのですが、その中で今月を振り返って最もよく使ったツールを2つご紹介します。

　1．eClip（クリップボード履歴をインクリメンタル検索ができる）
　2．ToClip（定型句を呼び出して貼り付けられる

厳密に言うと、この2つのツールは今月に限らず、常にお世話になっています。

1．eClip（クリップボード履歴をインクリメンタル検索ができる）

いわゆるクリップボード履歴管理ツールです。特徴は過去のコピー履歴を文字列検索できる点です（しかも、インクリメンタル検索）。例を見ていただいた方が早いと思いますので、以下をどうぞ。

▼履歴一覧を呼び出し、任意のキーワードを入力。
目的」と入れています。

▼キーワードを含むものを抽出
マウスオーバーで内容表示もできます。

もちろん、一覧から選ぶこともできますが、次のようなシーンではキーワード検索ができるeClipが重宝します。

　1．確か、はてなダイアリーのURLだった気がする → 「d.hatena」で検索
　2．世田谷区のどこだっけ？ → 「世田谷区」で検索
　3．メールアドレス！ → 「@」で検索

コピーした記憶はあっても、それがいつだったかを思いだせなければ履歴を辿るのは大変です。それがeClipなら、時期はあいまいでも、コピーした文字列の一部でも記憶に残っていれば、それを手がかりに文字列全体を呼び出すことができるわけです。

上記の例はそれぞれ、以下のようなシーンです。

　1．ブログで紹介する際にURLをコピーした記憶がある！
　2．友人Ａの住所を友人Ｂにメールで教えるために、住所録ソフトからコピーした記憶がある！
　3．あの人のアドレス、コピーしたような、気がする…。

このようなことが実現できるのも履歴保存数が無制限だからなのですが、一応設定画面（タスクトレイのアイコンを右クリックして「設定」を選択）で上限を指定することも可能です。

なお、検索の対象となるのは文字列の先頭から260バイトまで。これを増やしたい場合は、アプリケーションフォルダに作られる「eClip.ini」内の「KeySizeMax=260」の数値を変えれば良い、のですが、大きくすると動作が遅くなるそうです（詳細は、付属のReadme.txtをどうぞ）。

プログラムを書く人にとっても、便利かもしれません。

こちらもクリップボード履歴管理ツールなのですが、「クリップボード履歴管理」の機能としてはeClipがあるので、ToClipではもっぱらもう1つの機能である「定型句（登録テキスト）呼び出し」機能を活用しています。こちらも例をご覧ください。

　▼任意のホットキーで「登録テキスト一覧」を呼び出す
　

　▼呼び出されました
　

ちなみに、僕自身は、(火)(水)(木)の午後しかアポイントを入れないことにしているので、スケジュール調整のメールを書く際は、上記のテキストを呼び出してきて、曜日の前に日付を入れるだけで済みます。

例えば、以下のように。

　13(火) 14:00～18:00の間の１時間程度
　14(水) 14:00～18:00の間の１時間程度
　15(木) 14:00～18:00の間の１時間程度

これを作ったおかげで、スケジュール調整のストレスが減りました。以前は手帳を見ながら空いている日時の候補を入力するのが面倒で、スケジュール調整の作業を先送りすることが多かったです。

他にも次のようなテキストを登録しています。

了解しました。
よろしくお願いいたします！

大橋

↑とりあえず返事だけしておきたいメールに。

お世話になっております。大橋です。

次回、★/★(火)公開分の原稿をお送りいたします。

ご確認のほどよろしくお願いいたします！　

↑「★」の部分を日付に書き換えます。

なお、もっとマニアックに定型句を増やしたい方は、「ペースター」というシェアウェア（1050円）が便利そうです（佐々木正悟さんが使っていると言っていました）。

» ペースター

ペースターはあらかじめ作成しておいたテキストなどをポップアップメニュー形式で、キャレット位置に貼り付けるためのテキスト入力支援ツールです。エディター・ダイアログのエディットボックス・Webブラウザの入力フォーム・・・何でもＯＫです！

Biz.IDでも取り上げられていますね。