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156:すべてのことを一度に変える

「改革はとても困難で、長い時間を要する」というコメントをよく耳にする。私の無遠慮な言葉を許して欲しいのだが、これは事実ではない。改革は、難しいものでも時間がかかるものでもない。ほんの一瞬なのだ。あなたが変えれば、それが変わるだけのことだ。

変化とはあなたが起こすものだ。あなたが起こすと決めた時に、変化は起こる。

変化とはシンプルなもので、あるかないかであり、「ある程度の変化」という中途半端なものではない。それは、あなたのモノの見方を完全に変化させることを指す。

自分の進路の変更を選択することは楽ではあるが、その新しい進路を維持するには明確な態度が必要となる。進路の変更をしたら、そこに留まるために必要な限りのエネルギーを使って欲しい。前述のコメントは、新しい進路を辿り、そこに留まるための意志の弱さを表す言い訳である。今日のビジネス環境におけるたった一つ不変なものは、変革である。変化はもう単なる選択肢の一つではなく、必要条件である。

(中略)

すべてのことを一度に変えて欲しい。変化は一度になされるべきであり、細かく分けられるべきではない。川を二歩で渡ろうとするのは危険だ。実際、即座に変化を起こせなかった場合、それを成功させることはできない。(p.31)


  • やめる:変化に時間をかける
  • 始める:すべてのことを一度に変える