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勘所を見つけるための勘所

By: Battle Creek CVBCC BY 2.0


「その条件さえ満たせば、ほかは満たせていなくても次に進める」という、いわば勘所というものはどんなものにもある。

資格試験であれば、合格最低点さえ取れれば「次」に進める。満点を取る必要はない。満点を取ることの難易度に比べたら、合格最低点をクリアするのはよほど易しい。

逆にいえば、満点を取るためにかける時間やエネルギーを「次」の準備作業などに振り向けられるので、「次」に進んだ時に有利なポジションを獲得できる可能性が出てくる。

つまり、満点を取るためにいろいろなことを犠牲にして、結果としては同じく「次」に進んだ人に大きく水をあけることができるかもしれない。

そのために勘所を早く見つけるための技術を磨く必要はない。自分にとって、他の人よりも早く勘所が見つけられる分野を見つけさえすればいい。

これを見つける活動に、満点を取るためにかける時間やエネルギーを振り向ける。

inspired by:

オセロゲームで勝つための「ピンポイント行動」は、角をとること。角をとった人が勝つ。

でも、そのことを知らない人は、最初から最後までひたすら相手の色の駒を裏返すことに尽力します。そして、知らぬ間に角をとられ、気がつくと盤面上の駒は相手の色ばかりに……。

仕事もオセロと同じです。

成果を上げられない人はすべての行動に同じだけのパワーを使っています。もっとも力を注ぐべきは、角をとること(=ピンポイント行動)だということに気づいていないのです。

「ピンポイント行動」を見つけ出し、そこに時間やパワーをかける。このプロセスが、仕事の成果を大きく変えてくれます。(p.76)


» いつも結果を出す人の整理する技術 (中経の文庫)