好きなことを見つけるのは難しい
そもそも「好きなこと」を見つけるのは、「得意なこと」を見つけるよりも、はるか困難です。なぜなら、得意なことは周りも見つける手助けをしてくれますが、「好きなこと」かどうか判断できるのは、基本的に自分しかいないからです。
「好きなこと」というのは、いきなりポッと目の前に現れるのではなく、何か一つのことに打ち込み続けるうちに「あ、もしかして自分はこれが好きなのかも?」という具合にじんわりとやってくるものなのではないか、と思う。
その意味では異性に対する好意に似ている。もちろん、出会った途端に恋に落ちる、という事件もあるかもしれないが、それにしても、その後の交際を重ねる中でお互いの心のうちに「好き」を育んでいくはずである。
そうであれば、こちらから探しにいかなくても、目をつぶったときにまっさきに思い浮かぶビジュアルイメージや、ついつい読み返してしまう本や繰り返し観てしまう映画の共通点など、「好き」の手がかりはたくさんもっているはずである。
つまり、すでに答えは自分のうちにある。