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注意の“トレイ”を一時的にカラにする

脳は年を取るごとに手抜きを覚え、考える代わりに手っ取り早い近道を進むようになります。一度学んだことを元に一般化したり、何か一つが事実であれば、似たものをすべて事実と見なしたりするのです。先入観と偏見はしばしば誤解のタネをもたらします。それが滑稽で済めばよいのですが、惨事を招くこともあります。

『アイデア・ブック2』より


脳がより少ないエネルギーで情報を処理しようとする傾向を逆手に取りたい。

例えば、キーボードの上に次にやるべきことを書いたメモを置いて席を離れれば、戻ってきたときにそのメモに気づいてすぐに取りかかれる。

でも、キーボードよりもモニタに目が行った場合は、無意識にメモをどけてキーボードを操作し始めてしまうかも知れない。そこで、キーボードではなくモニタに大きめの付箋メモを貼っておいたらどうか。おそらく、それも無意識に剥がしてしまうだろう(経験済み)。

共通点は、とりあえず今の作業に邪魔だから一時的に取り外しておこう、という「その場しのぎ」なのだが、結局のところ先送りをしていることになる。これを防ぐためには、離席する際にモニタの電源を切ってしまうこと。そうすれば、メモ以外に目を引くものがなくなるので、モニタの電源を入れてから画面が復帰するまでの間にメモに注意を引き付けることができる。

ノートPCの場合は、モニタの電源が(手軽には)切れないので「コンピュータのロック」(Windowsの場合)をしておけばいいか。

モニタという注意の“トレイ”をいったんカラにしておくことで、脳が無意識に何かをしでかすのを抑えることができる。そして、カラにしておけば付箋も自然と目に付く。

» アイデア・ブック2(トゥーボ)